数字を深追いすると、ロクなことがないよ

2021年10月13日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/221550

「数字」を追い続けるとロクなことがない話 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は「数字を深追いすると、ロクなことがないよ」というテーマでお話ししたいと思います。

本題に入る前にお知らせをさせてください。


お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』ハロウィン限定上映


いよいよ、迫ってまいりました。

映画 えんとつ町のプペル』の再上映のお知らせです。

10月22日〜10月31日に『映画 えんとつ町のプペル』が劇場に帰ってきます。

ハロウィン限定復活上映でございます。

HELLO MOVIE」というアプリをダウンロードしていただけると、劇場で、キングコングの副音声なんかも聴けちゃいます。

映画の映像を見ながら、キングコングが二人で1時間40分喋り倒しています。

多分、映画の内容は入ってこないと思いますので、くれぐれも、もう何度も観た方にオススメします。

映画であり、ハロウィンイベントなので、泣いても笑っても上映は10月31日にキッパリと終了します。

そして「映画館に行けないよ〜」という方に向けて、『映画 えんとつ町のプペル』のDVD&Blu-rayの発売が決定しました。

https://www.amazon.co.jp/s?hidden-keywords=B09GNX2HZD%7CB09GNWR6JR%7CB09GNYHR4Y%7CB09GNXQQ62

Loppi &HMVさん、Amazonさん、楽天ブックスさん等で予約がスタートしていますが、それぞれ特典が違いますので、詳しくは『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

DVD&ブルーレイ 11月3日(水)発売決定! | プペル新聞 | 『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト

https://poupelle.com/news/?p=1035




お知らせ!『えんとつ町のプペル』ハロウィン装飾セット登場


そして、もう一点。

おうちでもハロウィンを楽しんでいただけるように、『えんとつ町のプペル』をモチーフにした「おめん」「ランチョンマット」「お子様ランチフラッグ」などの、ハロウィン装飾ができる「お部屋飾りセット」をご用意いたしました。

ダウンロードして、お好きなサイズで印刷をして、お部屋や、あるいは幼稚園などの装飾にご利用ください。

こちらも『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでチェックしていただきたいのですが、僕個人的には、お部屋に飾る「三角フラッグ」が、すっごいオススメです。

なんか、すっごい可愛いです。

無料でダウンロードできますので、是非、お部屋をハロウィン仕様にしちゃってください。

『映画 えんとつ町のプペル』の再上映は、まもなくです。

宜しくお願いします。

そんなこんなで、本題でございます。


長く続けるためには「数字」を信じすぎない


今日は『数字は「絶対」じゃなくて、「参考」程度に』というテーマでお話ししたいと思います。

もちろん例外もありますが「長続きしない人の共通点」として、「数字を追いかけすぎる」というのがあるなぁと思ったので、今日は、そんな話をしたいと思います。

何を持って「成功」とするかは人それぞれだと思うのですが、ただ、「今日、メチャクチャ売れて、明日以降の売り上げがゼロ」という状況を「成功」と呼ぶ人は、あまりいないと思うんですね。

やっぱり皆、できるなら上手くいっている時間を長く保ちたいと思っている。

なので、「長く続ける」を目的とした場合に、どう立ち振る舞うか?は議論した方が良いなぁと思っていて、僕の場合は「『数字』を参考程度に留めておく」というのを大事にしています。

たとえば、テレビのレギュラー番組の本数って、ステータスのように語られることが多いですが、それってテレビしかない時代は、その数字を信じて良かったと思うのですが、ぶっちゃけ今、「テレビのレギュラーの本数が7本あります」というタレントさんの名前って、ほとんどの人がパッと出てこないと思うんですね。

下手すりゃ、テレビのレギュラーが1本か、あるいは一本も持っていない、カジサックや、オリラジ中田君とかの方が「知っている有名人」としてはパッと頭に浮かんでくるかもしれない。

じゃあ、カジサックや、オリラジ中田君が、テレビのレギュラーをたくさん持っていたら、今のカジサックやオリラジ中田君になっていたか?というと、確実にそんなことはなくて、カジサックやオリラジ中田君は、今の状態になる為に、いろんなオファーを断って、YouTubeに全張りで今の状態にある。

言い換えると、「『レギュラー番組の本数』という数字を、信じすぎなかったから今がある」と言えるかもしれません。

この流れで言うと、YouTubeのチャンネル登録者数や再生回数も一生安泰じゃないですよね?

テレビと違って、YouTubeはチャンネルが増え続けるから、基本的には、パイの取り合いが加速して、一人あたりの取り分は減っていく運命にある。

それは個人に原因があるわけじゃなくて「そういう仕組み」という話ですね。

なので、チャンネル登録者数や再生回数を信じすぎて、そこに一生全張りすることを決め込んでしまうと、ちょっと危ない。

全張りする時間帯があっていいと思うのですが、どこかのタイミングで割り切る必要がある。


「一つの数字を追う」ことは「別の数字を捨てる」ということ


御多分に洩れず、僕も、活動をする以上、いろんな「数字」がまとわりついてくるんです。

絵本の発行部数、映画の興行収入&観客動員数、ミュージカルや歌舞伎の観客動員数、Voicyのチャンネル登録者数&再生回数、オンラインサロンの会員数、YouTubeのチャンネル登録者数&再生回数…あげていけばキリがないですね。

あらためて振り返ると、いくつかの「数字」で「日本一」はとっているのですが、ポーズでも何でもなくて、本当に参考程度にしか捉えていなくて、逆に、結果が出ていない数字も参考程度にしか捉えていないです。

それというのは、やっぱり「数字」が自分を一生守ってくれる存在ではないからです。

活動を続けていく為に最低限必要な「数字」というのはあると思うのですが、深追いするとマズイことになる「数字」というのもあって、たとえば、僕、毎朝Voicyをやっているので、ぶっちゃけ「Voicyのチャンネル登録者数&再生回数を増やす」というのって、メチャクチャ簡単なんです。

「何を話すか?」ではなくて、「誰が話すか?」が求められるメディアだと思うのですが、とはいえ、テーマごとに再生回数のバラつきは多少あって、再生回数がよく回るテーマというのは実際にあります。

そういうテーマを選んでいけば、「数字」の結果は出るわけですが、それによって失ってしまうものもありますよね?

「テレビのレギュラー番組の本数を選べば、YouTubeの動画を作る時間が無くなる」みたいな。

厄介なことに、何かを選んだ時にトレードオフで失うものって、あまり数値化されないから、失っているものに目が行きづらいのですが、「何かを選ぶ」ということは、確実に、「別の何かを捨てる」ということなので、一つの「数字」を信じ続けて、追い続けるというのは、「別の数字を捨て続ける」と同義なので、ここは本当に気をつけた方がいいと思います。

「ああ、ここの数字、伸びないんだ」「ああ、この数字は伸びるんだ」「へ〜」ぐらいが、ちょうどイイのかなぁと思います。

「数字を深追いすると、ロクなことがないよ」という話でした。



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