美術館運営の裏側について

2026年10月10日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/8295905

美術館運営の裏側 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/8295905

 
 

歴史ある施設の運営を預かるシーンでは、多かれ少なかれ「摩擦」が起きる

 
『河口湖 音楽と森の美術館』の運営のサポートに入らせていただいて、半年が経ちました。
 
今回のような歴史がある施設の運営を預かるシーンでは、多かれ少なかれ「摩擦」が起きるわけですが、その摩擦に中にある「誤解」は少しでも解いておいた方がいいと思います。
 
というわけで今日は、僕のスレッズのタイムラインに流れてきた一つの投稿をご紹介しながら、そんな話をさせていただきます。
 
表に出しているポストなのでアカウント名は伏せる必要はないと思うのですが、ただ、念のため一応伏せておきます。
 
その方の投稿は以下の通りです。
 
 
―――
 
YouTubeのおすすめに、キングコング西野亮廣さんがニヤニヤ顔で「美術館を買収しました!」と報告するサムネイルが流れてきた。
むかつくので動画は見ていない。
忘れようとしていたのに、あのときのおぞましい記憶が蘇った。
西野さん率いるプペルチームが、河口湖の「音楽と森の美術館」を買収したそうだ。
美術館の買収といえば、DIC川村記念美術館の一件が頭をよぎるが、事実はもっとひどい。
居酒屋の居抜き物件程度にやりたい放題している。
100年前の貴重な全自動楽器たちをゴミ同然に扱い、自分たちのエンタメの背景にすり替えた。
カルチャーを創造しようとする人たちが、そこにあるカルチャーを破壊することから始めている。
言いたくはないが、ほんとエンタメのやつらはろくでもない。
ここは11歳になる息子が楽器を認識できるようになってから足繁く通い、もう10回以上訪れている。
ところが前回、あまりの変貌ぶりに言葉を失った。
事業承継したはずなのに、早速その事業のメインの資産を無価値に帰していた。
これ、美術館の居抜き物件メシウマ、で済ませていい話なのか?
 
―――
 
 

CHIMNEY TOWNはこの半年間、無償で働かせてもらっている

 
ずいぶん、お怒りの様子で、しかしまぁ、今回の美術館の件を預かることを決めた時から、こういった反応が一定数あることは予想していました。
 
その上で、現状、美術館の「再建」の為に汗を流してくださっている美術館スタッフの皆様や、CHIMNEY TOWNのスタッフがいますので、そういった方々の為にも「中の人」が現状を正確にお伝えさせていただきます。
 
まず、大前提として、今回の案件というのは、CHIMNEY TOWNサイドから「やらせてください」と押しかけたわけでは決してなく、「美術館をなんとか存続させないといけないぞ」という問題が先にあって、そこから我々に白羽の矢が立ったというのがスタートです。
 
次に、「美術館を買収した」とありますが、厳密に言うと(まだ)買収はしていなくて、将来的にその可能性は残しつつ、正式な契約に先立って、契約を締結する意思を示すために「手付金を払った」といったところです。
 
次に、「美術館の居抜き物件メシウマ」とありましたが、ここはこれまでキチンとお話ししてこなかったですが、これまで半年間、全力でサポートに入らせていただいて、財務まわりもゼロから全て見直して、毎年計上していた年間3000万円の赤字も潰し、集客に関しても、8月9月はコロナ禍以降過去最大を記録するなど、いろいろと貢献させていただいておりますが、CHIMNEY TOWNは「プロデュース料」めいたものは1円も受け取っておらず、半年間、ボランティアでやらせてもらっています。
 
その理由は明確で、このチャンネルでも何度もお話しさせていただいておりますが、「挑戦が終わる時」…今回の場合だと「歴史が終わる時」というのは、コンテンツがスベッた時でも、集客に苦戦した時でもなく、「キャッシュが尽きた時」なんですね。
 
『河口湖 音楽と森の美術館』は毎年、美術館単体だと3000万円の赤字を計上していて、その分を別の事業で補填していたのですが、まもなく「別事業」が切り離されるので、このままいくとキャッシュアウトで、『河口湖 音楽と森の美術館』が無くなってしまうラインまできていたんです。
 
「11歳になる息子が楽器を認識できるようになってから足繁く通い、もう10回以上訪れている場所」が、もう、無くなっちゃう瀬戸際だったんです。
 
僕らとしては、まずは、そういったご家族の思い出の地を、先人達が連綿と繋いでくださった歴史のバトンを守り切ることが最優先です。
 
なので、キャッシュのない組織から「コンサル」や「プロデュース」の名の下、お金を受け取るわけにはいかないので、この半年間は僕を含むCHIMNEY TOWNのスタッフを4〜5人、美術館のサポート事業に派遣して、無償で働かせてもらっています。
 
 

満足度が高いことを続けた結果が年間3000万円の赤字

 
このポストには、コメント欄で「続き」が綴られておりまして、そこには「以前は、貴重な全自動演奏楽器の演奏を一日中楽しめました。ディスクオルゴールやオートマタも、スタッフに声をかければ実演してもらえる。 メンテナンスを担う専門家に質問もでき、何度訪れても新しい発見がある、最高の学びの空間でした。ところが今回、それらは眺めるだけの展示物になっていた」とありました。
 
リニューアルの良し悪しに関しては「好み」の部分が大きく、「前の方が良かった」という人もいるし、「変わった方が良かった」という人もいるので、ここでは言及を控えますが、ただ一点、「(以前は)ディスクオルゴールやオートマタも、スタッフに声をかければ実演してもらえるし、メンテナンスを担う専門家に質問もできた」という部分に関して言うと、その方が満足度が高いことは全員分かっているんです。
 
お客さん一人一人に対して、専門家が一人ついて、実演をしてくれたし、質問に答えてくれたりした方が満足度が高いことは、美術館のスタッフも、CHIMNEY TOWNのスタッフも全員分かっています。
 
ただ、それを続けた結果が年間3000万円の赤字で、「このままいくと倒産」なわけで、美術館にあるオルゴールを守る為にも、美術館で働かれているスタッフの皆様や、そのご家族の皆様の生活を守る為にも、そして、あの美術館を訪れたことがある人達の思い出を守る為にも、そこは見直さなきゃいけないんですね。
 
この美術館のリブランディングはCHIMNEY TOWNの「メシウマ案件」でもなければ、居酒屋の居抜き物件程度にやりたい放題しているわけでも、100年前の貴重な全自動楽器たちをゴミ同然に扱い、自分たちのエンタメの背景にすり替えているわけでもないことを、スタッフを代表してお伝えします。
 
 

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CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!  
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
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