西野亮廣が、最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』を自ら解説。「不満」を募集すると、人は“不満を捏造”し始め、組織は“万が一”に備えすぎて崩壊する!

2026年03月29日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2026年03月27日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

善意から作られた仕組みが、どのようにして思わぬ副作用を生むのか

 
最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』の中から1節を取り上げ、その内容について少し解説してみたいと思います。
 
テーマは、第1章に登場する「難しい事件は悪い法律を作る」という話です。
 
この章では、僕たちが善意から作り上げた制度が、やがて僕たち自身を縛り、場合によっては自分たちを傷つけることすらある構造について、1つの具体例を挙げながら説明しています。
 
キッカケは、僕が運営しているオンラインサロンを、より安心して参加できる場所にしたいと考えた時の出来事でした。
 
その時、僕はサロン内で「何か不安や気になることがあれば、遠慮なく声を上げてください」と投稿したのですが、その呼びかけをきっかけに、とても示唆に富んだ出来事が起こりました。
 
結果として、それは「善意から作られた仕組みが、どのようにして思わぬ副作用を生むのか」を考えるうえで、非常に学びの多い出来事になりました。
 
 

チームが崩壊する時の「あるある」

 
ここから、その部分を少し読み上げてみたいと思います。
 
………
 
当時の僕は、「できるだけ多くの人にとって、優しい場を作りたい」と考えていた。その思いから、メンバーにこう呼びかけた。
 
「何か不安があれば、遠慮なく言ってきてください」
 
最初に返ってきた反応は、極めて健全なものだった。
 
操作の分かりづらさや、情報導線の不備。
 
いずれも改善すれば、サービスの価値が確実に高まる指摘ばかりだった。
 
ところが、時間が経つにつれて、状況は少しずつ変わり始めた。
 
「もし、○○が起きたらどうするんですか?」
 
「さらに△△になって、最悪××になった場合はどうするんですか!」
 
まだ起きていないこと。
 
それどころか、発生確率が極めて低い未来の事故について、怒りを帯びた問いが次第に増えていった。
 
不満を募集すると、人はやがて不満を『発見』するのではなく、『創造』するようになる。
 
人という生き物が、「問題を見つける役割」を与えられると、その役割を全力で果たそうとするからだ。
 
たとえば、こんな問いが投げかけられる。
 
(続きはこちらから【連載『革命のファンファーレ』から『夢と金』】

西野亮廣が、最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』を自ら解説。「不満」を募集すると、人は“不満を捏造”し始め、組織は“万が一”に備えすぎて崩壊する!

https://goetheweb.jp/person/article/20260327-nishino-240

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