IPを生み出す難しさ

2026年01月17日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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https://voicy.jp/channel/941/7467470

IPを生み出す難しさ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7467470

 
 

IPが生まれるかどうかは“ガチャ”に近い

 
以前から「IP」という言葉自体は耳にしていたものの、昨年あたりから耳にする頻度が急激に上がった印象があります。
 
その背景にある要因を突き詰めていくと、やっぱり「AI」の存在に行き着きます。
 
AIの進化によって、技術そのものを武器にした差別化は急速に困難になりつつある。
 
だからこそ今、競争力の源泉として問われているのは、「独自のキャラクターや世界観を持っているかどうか」。
 
この一点が、以前にも増して決定的な意味を帯びる時代に入ったのだと思います。
 
CHIMNEY TOWNは、社名そのものを「CHIMNEY TOWN」と名乗るほど、かなり早い段階からIPの可能性に目を向けてきました。
 
現在もなお、時間と労力を惜しまず、自社IPの育成に取り組み続けています。
 
その立場から今回は、「IPを生み出すことの難しさ」について、お話ししたいと思います。
 
まず、作り手としては敗北宣言になってしまうのですが、「IP」と呼べる存在が誕生するかどうかは、ほとんどの場合、再現性のあるロジックでは説明できません。
 
実態としては、限られた条件を満たした突出した個人やチームによって、偶発的に引き当てられる“ガチャ”のようなものに近い。
 
IP創造の現場には、才能も努力も一流でありながら、結果としてIPに辿り着けなかったクリエイターたちの屍が数え切れないほど積み重なっています。
 
その現実を前にすると、IPが生まれるかどうかは「マグレ」という言葉以外で説明することが難しい。
 
 

IPに再投資して大ブレイクしているケースが多い

 
次に立ちはだかるのが、その「マグレ」に賭け続けるだけの執念と資金力があるか?という問題。
 
これは想像以上にハードルが高い。
 
CHIMNEY TOWNが保有するIPに『えんとつ町のプペル』がありますが、プペルは今年で生誕10周年を迎えます。
 
この10年間、ひたすら粘って、粘って、粘り続けてきました。
 
では、その道のりで周囲からどのような反応を受けてきたかというと、必ずしも好意的なものばかりではありません。
 
「まだプペルにしがみついているの?」といった、冷ややかな声が聞こえてくることも少なくありませんでした。
 
IPには「生む」フェーズの後に、必ず「育てる」フェーズが訪れます。
 
しかし、この構造は一般の方にはなかなか理解されません。
 
さらに言えば、より厄介なのは、IPを生み出せなかった同業者が、自身を正当化するために、IPの育成段階に入った人間に向かって
 
「いつまでも同じものに固執せず、新作を作れ」
 
と石を投げ始める。
 
IPを育てるという行為は、創作を止めることではありません。
 
むしろ、長い時間をかけて責任を引き受け続ける、極めて消耗の激しい創作行為なのですが、自分のまわりにいるクリエイターの99.9%が「IPを生み出せず自転車操業(新作至上主義)に入っているクリエイター」なので、だんだんと、「あれ? 自分がやっていること(IPの育成)は、クリエイターとしてサボっているのかな?」と思い始めてしまい、新作に走ってしまう。
 
これが本当に興味深い話で、今、世界で活躍している日本のIPは、そのIPを保有している会社が、「もう一度、自社が保有しているIPに投資してみよう」という感じで、再投資によって大ブレイクしているケースが多いんです。
 
つまり、一旦は「育成」を離れた季節があった、という話です。
 
それぐらい「育成」というのは、信じ続けるのが難しいんです。
 
 

「IP」が動き始めるまでには時間がかかる

 
『えんとつ町のプペル』でいうと面白いのが、今、2月2日からスタートする『ルビッチ展』の準備をしているところですけれど、ウン十万円する「アートパネル」というものが売れ始めたのって、ようやく去年あたりからなんです。
 
それまでは、絵本は買っていただけるし、映画やミュージカルのチケットは買っていただけるけれど、「アートパネル」のニーズは無かったんです。
 
ここも時間をかけて、徐々に徐々に開拓していった感じです。
 
面白いのが、『ベルリン国際映画祭』へのノミネートが発表された瞬間に、アートパネルがポンポンポンと売れたこと。
 
ようやく連動し始めた感じです。
 
キティーちゃんがハイブランドとコラボできるのも、子供の頃にキティーちゃんに慣れ親しんでいた子がハイブランドを買えるまでの大人になったからで、つまり、「IP」が動き始めるまでには時間がかかるということです。
 
そこに行くまでに、皆、いろんな理由でバテてしまう。
 
IP創造というのは、まずは「マグレ」を引き当てなきゃいけないし、
その後、「マグレ」に投資し続けなきゃいけないので、二重で難しい。
 
じゃあ、「俺たちはどうすりゃいいんだよ?」という話になってくると思うので、最後に僕からのオススメを一つ。
 
特に資金力がない(ガチャをまわせる回数が少ない)中小企業が「マグレ」に賭けるのはリスクが高すぎるので、それだったら、現在運用されていないIPを買っちゃうのが良いと思います。
 
世の中には確かなポテンシャルを秘めているIP(厳密に言うと、昔流行ったけど、今はもう誰も運用していないIP)が結構埋もれているので、それを掘り起こして、権利を買っちゃうのが良いと思います。
 
そこから入れば、そもそも運用するつもりで始めているので「IPの育成」に対してもブレずに向き合えると思うので結構オススメです。
 
 
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