クリエイティブに必要なのは「締切」
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怖くて怖くて仕方ない | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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昨日『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の仮アフレコ収録がありました
キングコング西野の姿って『毎週キングコング』以外であんまり見かけないと思うのですが、一応それなりに働いておりまして、最近はひたすら作っています。
建物系でいうと、ゴルフ場のVIPラウンジと、あとは美術館(泊まれる美術館)の建設を進めておりまして、作品でいうと、ミュージカル「えんとつ町のプペル」の日本公演と、ミュージカル「えんとつ町のプペル」のブロードウェイ公演。
そんなことをしながら、絵本「夢幻鉄道」の制作も進んでおりまして、そして昨日は『映画 えんとつ町のプペル』の続編となる『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の仮アフレコ収録がありました。
とにかく(お酒を飲んでいない日は)朝から翌朝まで何か作っています。
そんな中、今日は昨日、仮アフレコ収録がおこなわれた『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』のお話をさせてください。
まずは「仮アフレコ」について。
『映画 えんとつ町のプペル』の制作行程をご説明させていただきますと、まずは僕が脚本を書きます。
そのあと、皆で脚本を磨いて磨いて、その後、キャラクターデザインの開発、背景デザインの開発などがあり、その後、絵コンテの制作に入ります。
そして、絵コンテを繋いで一本の映像にしたモノをつくるわけですが、ここで、アニメーションの制作に入る前に、絵コンテを繋いだ一本の映像に仮で声を入れるんです。
ここで、各キャラクターの芝居(セリフの言い回しや、間)を固めて、それを元にアニメーターさんが動きをつけていきます。
仮アフレコというのは、その絵コンテを繋いで一本の映像に声を吹き込む大切な作業(アニメーターさんのヒントとなる素材を作る大切な作業)です。
このあと、アニメーションが完成したら、次は本チャンのアフレコがあるわけですが、本チャンのアフレコは、本チャン用の声優さんが担当してくださいます。
なので、仮アフレコの声が世に出ることはないのですが、ここにもプロの声優さんの仕事(僕らにとってはとってもとっても大切な仕事)があることを、どうか皆さんには知っておいていただきたいです。
彼らの才能無しに『えんとつ町のプペル』は作ることができなくて、感謝してもしきれません。
なので、これは僕のエゴですが、どうかエンドロールまで見届けていただけると嬉しいです。
エンドロールには数百人のスタッフの名前が載りますが、一人でも欠けると届けることができなくて、「早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければ皆で行け」という言葉がありますが、それを地で行っているのが映画です。
「あの3ヶ月を描こう」8割ぐらい書き上げていた脚本を全て白紙にして…
さて、そんなたくさんの才能と、たくさんの想いをまといながら、『映画 えんとつ町のプペル』の続編は作られているわけですが、前作から随分と間が空きました。
前作の公開が2020年の12月で、続編の公開が順調にいっても来年とかなので、かれこれ5年ほど。
皆さん、お記憶にあるか分かりませんが、前作は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が重なったりして、「不要不意の外出禁止」「8時以降の映画館の営業は禁止」という、そこそこ絶望的な状況での公開だったわけですが、「興行収入27億円、観客動員数197万人」というヒットに恵まれました。
観客動員が100万人を超えたあたりから、すでに続編の話が上がっていて、僕もすぐに続編の脚本を書き始めたのですが、ヒットに目が眩んだのか「ウケ狙い」が透けて見える本しか書けなかったんです。
「ウケ狙いで結構じゃないか」という意見もあると思うのですが、映画って本当に大変なことだらけで…その痛みを乗り越えるには、「ウケ狙い」は動機としては弱くて、もっと、グツグツしたものがないと、跳ね返せないんです。
『1』の時は、僕が日本中から否定された経験があったので、その傷を描いて、「絶対にひっくり返してやるぞ!」という暴力的な動機があって、それで頑張れたんです。
今回もそういったグツグツしたものがないと、乗り越えられない(頑張りきれない)気がして、8割ぐらい書き上げていた脚本を全て白紙にして、もう一度、「自分が抱えている痛みや、後悔って何だっけ?」と自問自答するところから始めました。
その結果、梶原さんが失踪して、キングコングが活動休止を発表して、一度、すべてを失った22歳ぐらいの頃の思い出に出会いまして、「あの、梶原さんが失踪して、マンションの部屋でひたすら待っていた3ヶ月を描こう」と、極めて個人的な物語を描くことに決め、再び筆を走らせているうちに、随分時間が経ってしまいました。
本当に感謝してもしきれないのは、僕が脚本を白紙にして、そして再び仕上げるまで、ひたすら待ってくれていたチームで、たとえば、廣田監督とかは『プペル』後に、別作品の監督のオファーがあったハズなんです。
だけど、アニメーション映画って作るのに3年とかかかっちゃうので、別作品にとりかかってしまうと、その時、プペルの脚本が上がっても、物理的にやることができないんです。
なので、なんとか間を繋いでくれて、脚本が上がるのを待ってくれていたんです。
たぶん、1年以上待たせちゃったと思います。
#反省と感謝です
この挑戦が、土壇場で踏ん張っている方のエールになればいいなぁと
さて。
そんな『映画 えんとつ町のプペル』の続編は、繰り返しますが、前回から随分時間が空いてしまって、公開する頃には、期待するような勢いがついていないんじゃないか?という不安があります。
一方で、この間、ミュージカルをやったり、幕張メッセをやったり、絵本支援を続けたり、『えんとつ町のプペル』を広げる活動は続けてきました。
前作のヒットの恩恵は受けられないけれど、前作よりも裾野が広がっていて、はたしてどっちに転ぶのか?といったところです。
どっちに転ぶと思います?
当然、まだまだ明確な勝算はなくて、怖くて怖くて仕方がないのですが、「西野がまた膝を震わせながら挑戦している」という事実が、今現在、土壇場で踏ん張っている方や、思うように動けていない方へのエールになればいいなぁと思います。
一人でやっていた頃に比べて、今は守るものが増えちゃったので、恐怖は増すばかりですが…、たぶん、それは皆さんにも似たようなところがきっとあって、生まれたばかりの子供を育てぬく為の不安を背負っている方もいると思うので、お互い頑張っていきましょう。
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
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【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
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