今日は4つの質問に答える回

2023年09月25日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日のVoicyはコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/620368

Facebookの広告収入が落ちそうだけど、大丈夫そ? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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深刻なコトを深刻に伝える人

 
【Q】
「こういう人は仕事をしたくない」という人の特徴を教えてください。
 
【A】
先日、「会議の目的は『イケそうな空気にすること』なので、その空気を作ってくれる人をチームに招き入れた方がいいですよ」という話をさせていただいたのですが、「一緒に仕事をしたくない人」というのは、その逆で、(これは会議をたくさんやっている人なら共感していただけると思うのですが)「深刻なコトを深刻に伝える人」です。
 
チームとしては、難しい問題と向き合っていることは百も承知なんです。
 
チームは今、「それをどうやってクリアするか?」という方向に身体を向けていて、「その為には空気から作って行かなきゃいけないよね」という話をしているのに、そんな中、目がバッキバキで「ヤバイです!」「ピンチです!」と言う人がいるんです。
 
くれぐれもこれは「楽観的になれ」という話じゃないです。
 
キチンと問題の大きさも把握して、キチンとリスクも把握して、丁寧に進めた方がいいに決まってるんです。
 
でも、そのことと「深刻なコトを深刻に伝える」はワケが違って、「ここで、その空気を作って、チームにとって、どんなプラスがあるんだよ」という話で、「もっと、俯瞰的に見て、合理的に進めろよ」といったところでしょうか。
 
とくに CHIMNEY TOWNなんか、やっているプロジェクトが大きいし、関係人数の数も多いし、扱うお金も大きいので、毎日、何かしらのトラブルが起きているんです。
 
それを片づけるのが仕事なので、そこで目がバキバキになって、「ヤバイです!」とか言ってたら、身体がいくつあっても足りないし、加えて、そんな空気を作られてしまうと、他のプロジェクトにも伝染しちゃうので、「深刻なコトを深刻に伝える人」との仕事は、なるべく避けたいです。
 
 

「意外とココはパッキリと線を引くんだ」と思ったこと

 
【Q】
スタッフのセトちゃんがCHIMNEY TOWNを卒業するみたいですが、卒業にあたって、どういった話をされましたか?
 
【A】
僕も独立組ですから、「独立する人」に対しては応援する側のスタンスなので、そのことは本人に伝えました。
 
ちなみに、CHIMNEY TOWNの独立組と仕事をすることは今でも普通にあって、たとえば、元インターン生のモリゴンという男は、僕の講演会のロビーでCHIMNEY COFFEEを販売していたり、あとはCHIMNEY TOWNのVIPの方のアテンドなんかを今もしてくれています。
 
これはモリゴンの方からパートナーシップの話があって、そういう時は「是非是非」みたいな感じで協力させてもらったり、協力してもらったりしています。
 
なので、セトちゃんとも、またどこかでご一緒できればいいなぁと思っています。
 
なんか、綺麗なまとめ方をしている自分がキモイので、ちょっと踏み込んだ話をすると、今回、自分でも「あ、意外とココはパッキリと線を引くんだ」と思ったことがあって……、今回の件でセトちゃんの方から「ゆっくりお話がしたいので、どこかで呑みに行けませんか?」という打診があったのですが、それはお断りしたんです。
 
そこにネガティブな感情は本当に1ミリもなくて、ただ、今、映画やミュージカルやアレやコレやで、本当に大変な中、頑張ってくれているCHIMNEY TOWNの若手スタッフがいて、「どうせ呑みに行くなら、自分の時間は、今、頑張ってくれているその子達に使ってあげたいな」と思ったからです。
 
これは勉強になりましたね。
 
独立した側からすると「急に冷たくない?」と思っちゃいそうだけれど、独立をお見送りした側には応援の気持ちや感謝の気持ちも勿論あるけれど、同時に、現在進行形で守らなきゃいけないものもあるから、そこの優先順位というのは明確にあった。
 
僕が吉本を卒業した時の、吉本のスタッフさんも、そういう気持ちだったのかもしれないと思うと、そういう局面で「急に冷たくない?」と思っちゃうのは、お門違いというか、一方方向からの視点でしかないなぁと思いました。
 
いずれにせよセトちゃんの挑戦は応援していますし、同時に、CHIMNEY TOWNに新しく入ってくる若い子や、今いる若手も応援していきたいと思います。
 
 

「オリジナル」を「コピー不可のもの」と定義している

 
【Q】
つい最近、西野さんがどうやら天才だということを、ついに認めました。「自分の考えが、世間一般が考えていることと全く違う」と感じた瞬間はいつですか?
 
 
【A】
「ずっと何言ってんだろ、この人達」と思ったことを正直にお伝えした方がいいですね。
 
僕は、思いつきで(衝動的に)動くことはあまりなくて、一応、自分なりに仮説を立てて、それを検証するようにアクションを起こしているので、上手くいくかいかないかは、さておき、そこに計算式はキチンとあるんです。
 
それでいうと、やっぱり作り手としては「オリジナルを作りたい」と考えるわけですが、まずは「オリジナル」を定義する必要がある。
 
僕らはついつい「自分の中から湧き出たもの」を『オリジナル』としてしまいガチですが、アイデアなんて数秒でパクられるわけで、それが大資本によってパクられた場合、パクったハズの大資本の方が世間的には先に知られちゃって、世間的には相手の作品がオリジナルで、自分がパクった側という扱いになってしまう。
 
そう考えると、「オリジナル」を「自分の中から湧き出たもの」と定義するのはチョット違って、僕は、「オリジナル」を「コピー不可のもの」と定義しています。
 
じゃあ、「他人がコピーできないものって何だ?」と考えるわけですが、この答えが「時間」です。
 
たとえば皆さんが、新天地で商売をしようとしても「ここで商売をしたかったら、まずは○○をしてもらわんと困る!」みたいな地元の圧力がかかったりして、人間関係を築かないことには前に進めなかったりする。
 
そればっかりは、才能やお金でサクッと買うことはできないんですね。
 
「時間」をかけなきゃいけない。
 
天下のGAFA様もディズニー様もテスラ様も、屋久島にある「縄文杉」を作ることはできないんです。
 
「縄文杉」を作ろうと思ったら、数千年かかるので。
 
自然というのもまた「時間」を味方にしたコンテンツで、コピー不可能なんです。
 
この発想で「作品」を作るわけですが、僕が「絵本」を描き始めた時にまず最初に考えたのは、「同じ絵本を20年売り続けよう」ということでした。
 
絵本は「自分が子供の頃に読んだ絵本を、自分の子供に買い与える」というサイクルが起きているので、「ならば、子供が親になるまで売れ続ける絵本を作れば、半永久的に売れ続ける」と考え、そこから「どういう手を打てば、同じ絵本が20年間売れ続けるだろう?」と考えました。
 
えんとつ町のプペル』という作品にミュージカルやバレエや音楽(最近は盆踊り)といった普遍的な表現を絡めているのは、そういった理由です。
 
そういうことをしていると世間の皆様から「いつまで、しがんどんねん」と言われたりするのですが、まず、大前提として「あなたの4〜5倍の新作や、新プロジェクトを発信していますが、ちなみにあなたの新作は何ですか?」ということ。
 
その上で、「時間を味方につけない仕事で、どうやって戦うつもりですか?」と思っています。
 
集客装置が一つもない神社が、コストをかけて御神木の保存に努めている神社に対して、「いつまで、しがんどんねん」と言っているようなもので、これに関しては昔から「何を言うてんの?」と思っています。
 
 

挑戦には肯定的だが、「撤退」のライン決めは大事

 
【Q】
Voicyのボイスドラマについて正直な意見を聞かせてください。
 
【A】
なんか「批判をさせよう」とする意図が若干見えて嫌ですね。
 
「だったら、その質問を選ぶなよ」という話ですが(笑)
 
先日もお伝えした通り、僕は、挑戦に対しては肯定的で、ただ、一方で「撤退」のラインは決めておかないと、「意地」や「コンコルド効果」が働いちゃうかもね、と思っています。
 
あと、もう少しだけシビアなことを言うと、新しいことを始めると必ず古参がヤイヤイ言うんです。
 
僕も、これまでに何度も経験してきました。
 
Voicyさんも過去、何度もあったと思います。
 
スポンサーを導入した時や、プレミアム放送を導入した時や、そういった時には必ず「お金稼ぎに走りやがって!」「お金がそんなに大事なのか!」みたいな批判を浴びてきたと思うんです。
 
ただ、「誰が批判しているか?」は冷静に見た方がよくて、それを「変わって欲しくない」と思っているアホの古参が言っているのと、ビジネスの酸いも甘いも知っている鬼みたいな人が言っているのとでは全然違って、アホの古参の意見に関しては「新しいことをすると、必ず、こういう人が出てくるよね」で片付けていいと思うんですけども、後者の意見に関しては、結構、黄信号なので、そこは柔軟に耳を傾けた方がいいのかもしれません。
 
あと、僕、Voicyパーソナリティーで、ビジネスマン面しておりますが、一応、一線でバキバキにやっているエンターテイナーなんですけども、そいつから言わせると、Voicyのボイスドラマの是非を語る時に、「ボイスドラマのクオリティー」の議論がゴッソリと抜け落ちてしまっていますが、エンタメに振るんだったら、Netflixの「ワンピース」だとか、TBSの「VIVANT」だとか、ディズニーとか、ジブリなどが競合になってくるので、少なくとも、そこには勝たないとツライと思います。
 
Voicyのパーソナリティーが生き残っているのは「ディズニーと戦ってないから」ということは忘れちゃいけないなぁと思います。
 
コッチに来るなら、相当の覚悟と予算で戦うことになります。
 
 

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【注意】
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