「手段の目的化」を防いだ先に待っていたもの

2023年08月02日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/581642

『手段の目的化』を防いだ先に待っていたもの | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/581642

 
 

「有料のお客さんの意見」をガン無視するのって、結構難しい

 
オンラインサロンのオーナーの経験がある人って、ほとんどいないと思うので、「オンラインサロンオーナーの本当のところ」をお話しすると…まず、基本的にはオンラインサロンは上手くいかないです。
 
少なくとも「タレントのオンラインサロン」は、実際のところは一部の人を除いで“ほぼ全滅”といったところ。
 
コンスタントにネタを提供しようと思ったら、毎日違う人と会って、毎日違う情報を仕入れなきゃいけないので、安定した「レギュラー番組」「レギュラー仕事」を求める生活と矛盾しちゃってるんですね。
 
なので、どうしたって難しい。
 
もちろん、そんな中でも上手くやられている方もいらっしゃいますが、でも、極々一部です。
 
長年オンラインサロンをやっていて、そして、オンラインサロンをやっている人を見続けてきて、「オンラインサロンを続けていくことの難しさ」に直面している人はよく見るのですが、それより何より、「オンラインサロンに引っ張られてしまう人」をよく見かけます。
 
自分の理念や思想や行動指針が、いつの間にか「サロンメンバーさんに喜んでもらう為」になってしまう人です。
 
自分もオンラインサロンをやっているので気持ちは凄くよく分かるんですけども、サロンメンバーさんって、言ってしまったら「有料のお客さん」で、「有料のお客さんの意見」をガン無視するのって、結構難しいんです。
 
加えて、サロンは入退会が積極的におこなわれるので、「サロンメンバーを増やしたい」「サロンメンバーを減らしたくない」と考えるサロンオーナーの身体というのは、どうしたって、サロンメンバーの方を向いてしまうんです。
 
 

オンラインサロンをやっていて、「これは危ない」と感じたこと

 
「オンラインサロンオーナーがサロンメンバーの方を向く」というのは、聞こえはいい(サービス提供者として正しい姿勢のように見える)んですけど、「サロンメンバーの方を向く」というのと、「お客さんの方を向く」というのは全然違って…僕、オンラインサロンをやっていて、「これは危ない」と感じたことがあったんです。
 
それを感じたのは『映画 えんとつ町のプペル』の公開後あたりで、その頃から世界戦がチョコチョコ増えてきたんです。
 
で、世界戦に関する記事を投稿したところ、リアクションが途端に悪くなったんですね。
 
一部の方を除いて、「今、ブロードウェイで何が起きている」とか、本当に関係・興味のないことで、それより、「作った作品・商品をたくさんの人に届けるには、どうすればいいのか?」とか、「高く買っていただくにはどうすればいいのか?」といった仮説検証の方がリアクションが良い。
 
今年の春に『夢と金』という本を出した時、実はサロン内では「確実にヒットさせる」と鼻息をフンフン鳴らしていたわけですけども、その過程の記事にした時なんかは、めちゃくちゃリアクションが良いんです。
 
サロンメンバーさんにとってみれば、やっぱり、そっちの方が「自分ごと」なんですね。
 
そりゃ、そうなんです。
 
「ブロードウェイの振付師をどうやって見つけるか?」とか「ブロードウェイの稽古の進め方」とか、日常生活にまったく関係ないので。
 
特に去年1年は酷くて(笑)、僕の2022年は何をしていたかというと、もう、ひたすら『映画 えんとつ町のプペル』の続編の脚本を書いていたんです。
 
最終的にメチャクチャ良いところに着地したんですけども、前半は本当に苦戦したのですが、その部分をオンラインサロンで記事にしても、(これまた一部の方を除いては)あんまり反応は良くないんです。
 
あまり「自分ごと」に置き換えられないので。
 
そういうことが続くと、徐々に「やっぱ、サロンメンバーさんが喜んでくれるようなアプローチをした方が良いのかな?」という思考になっていくわけですが、これは、やっぱり危ない。
 
というのも僕はオンラインサロンを運営する為に生きているわけではなくて、エンタメで世界を獲る為にオンラインサロンを運営している人間なので。
 
オンラインサロンは「手段」であって、「目的」ではないんです。
 
だけど、「オンラインサロンを続ける」という行為がオンラインサロンを目的化してしまう。
 
「これは本当に危ないな」と思ったので、ある時、「共感じゃない。創造だ」と言い切って、ガツッと線を引きました。
 
そのおかげで、『映画 えんとつ町のプペル』の続編を書くことができて、最近だと、これまた世界戦バキバキの『ボトルジョージ』というコマ撮りアニメーションの制作に着手することができました。
 
「こういうことを面白がってもらうしかない」と踏ん切りをつけたわけで、これはこれで良いと思っています。
 
 

ここからは「届ける」という作業。このターンに関してはサロンメンバーさんの方を向いて良いと思っていて…

 
そんなこんなで、もう「創る」という作業は去年から今年にかけて、ある程度の型ができあがりまして、ここからは「届ける」という作業に入るんですね。
 
リアルな話をすると「『映画 えんとつ町のプペル』の続編をどう1人でも多くの方に届けるか?」といった。
 
このターンに関してはサロンメンバーさんの方を向いて良いと思っていて…というかサロンメンバーさんの自分ごと(サロンメンバーさんが興味があること)と目的が合致していると思っていて、都合が良い話ですが、「今ならサロンメンバーさんに寄り添える」と思ったんです。
 
そんなこんなで、昨日、「なんか、サロンメンバーさんとの思い出を作りたいなぁ」とボンヤリ考えておりまして、何があるか探った結果、そういえば僕、ここから全国各地で講演会がメチャクチャ入っているんです。(8月だけでも12件)
 
せっかく直に会える機会なので、講演会終わりに「サロンメンバーさん限定」で、ツーショット写真を撮ろうかなぁと思います。
 
#今日の講演会から始めるのは時間の都合上難しいですが
 
こんな中年とのツーショットにニーズがあるかどうか分かりませんが、講演会に来てくださる方の投稿を見ていると、皆、西野亮廣講演会の会場の入り口の写真とかをアップしているんです。
 
だったら、そこに西野亮廣がいた方がイイんじゃないかと思いまして…これは各講演会の主催者さんとの相談になりますが、公演終了後にサロンメンバーさんとツーショット写真が撮れたらイイなぁと。
 
回し方に関しては追ってお伝えしますが、このアクションが講演会の集客の後押しになればいいし、何より、サロンメンバーさんとの思い出の1つになればイイ。
 
やってみて「やっぱ違うな」となればやめますが、とにかく今日は、「サロンメンバーさんと向き合えるターンが巡ってまいりました」というご報告です。
 
 

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