そんなものを「業界の風習」にしちゃダメだろ

2023年06月29日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/558403

そんなものを「業界の風習」にしちゃダメだろ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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舞台『テイラーバートン』開幕まで、あと1ヶ月!

 
主演:宮迫博之、脚本・演出:西野亮廣の舞台『テイラーバートン』の開幕まで、あと1ヶ月となりました。
  
CHIMNEY TOWNが仕掛ける舞台としては、ミュージカル『えんとつ町のプペル』以来ですから、実に2年ぶりです。
 
そして僕は今、結構ウキウキしています。
 
というのも、ミュージカル『えんとつ町のプペル』と違って、今回は、ワンシチュエーションのゴッリゴリの会話劇。
 
その上で、出演が宮迫さん、TKO木下さん、阿部よしつぐサン、そして、戸田恵子さんでしょ?
 
このメンツで面白くならないわけがないし、稽古場で生まれるヤリトリも結構あると見ています。
 
そんな中、昨夜は舞台『テイラーバートン』の運営面の会議がありました。
 
クリエイティブの会議じゃなくて、予算とか、スケジュールなどの運営よりの会議です。
 
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今回の公演は僅か「2日間限定」なんです。
 
公演回数が極端に少ないわけですから、当然その分、予算の回収の難易度がガツンと高くなります。
 
2日間の公演で予算を回収しようと思ったら、「そもそも予算をあまりかけない」という道に進みがちですが、だけど、ここは僕らの挑戦だと思っています。
 
ぶっちゃけ個人的には(自分がお客さんだったら)舞台は1ヶ月ぐらいやっといて欲しかったりします。
 
「その日、仕事が詰まってて行けない」とかザラにあるので。
 
なので、ある程度の期間やっといて欲しいというのもあるし、作り手側からしても、それぐらいあった方が「走り切った感」みたいなのが出て、気持ち良かったりします。
 
だけど、それというのはやっぱり「選択肢」があった上での話だと思います。
 
作品によっては、「公演期間が短い作品」があってもイイはずで、だけど、公演期間を短くしてしまうと予算が回収できないから、「しぶしぶ公演期間を延ばす」か、「そもそも予算がかからない朗読劇に近い舞台にする」…の二択しかない。
 
演劇業界の現状は、皆が望んでココに来たわけじゃなくて、それしか方法がないから、今の形になっている…という印象です。
 
 

「稽古代」が出ないのが当たり前になっているけど、本当にこのままでいいの?

 
日本だと「稽古代」が出ないのが当たり前になっていますが、それにしても、「稽古代を支払ってしまうと、収支が成り立たず、公演続行不能になってしまうから、稽古代のことはトヤカク言わないでね」みたいな雰囲気になっています。
 
役者の方から「稽古代を出せ」的な声をあげようものなら、「アイツ、面倒くさいな。次からオファーを出すのはやめておこう」となりかねなくて、役者もそうなることを分かっているから黙り込んでしまって、改善されないままズルズルと今まで来てしまっている。
 
演劇業界で当たり前のようにまかり通っているこの風習ですが、これって、社会的には「下請法違反」で、公正取引委員会から勧告や指導が入るレベルです。
 
下請法というのは、「大きい会社」が「小さい会社」や「個人事業主」に対して発注した仕事について、不当に代金を安くしたり、不利な条件を押し付けることを禁止する法律のことです。
 
それが、演劇業界や、演劇業界と近しい業界では、普通にまかり通っている。
 
「稽古代を出さない」なんて、運営側の「その方が都合が良いから」という理由でしかないのだから。
 
やっぱり僕には「本当にそれで、本当にこのままでいいの?」という疑問があります。
 
よそ者のお節介ではありますが。
 
 

今朝7時~舞台『テイラーバートン』のクラウドファンディングがスタートしました!!

 
こんなことを言うだけならサルでもできるわけで、「だったら、具体的な解決策を提示してみろよ」という話になってくると思うので、昨日の夜、クラウドファンディングを一つ立ち上げることにしてみました。
 
チケット代&グッズ代以外の「収益源」があれば、運営側もキャストさんの労働環境の是正を進めやすくなると思ったので、「クラウドファンディングで支援を集めながら、こんなのを販売してみてはどうですか?」という提案です。
 
まずは、これ系のクラウドファンディングのリターンでよくある「ただただ支援」というのと、それともう一つ「お弁当の差し入れ支援」のリターンを出しました。
 
稽古期間中、設営、本番、撤収…とキャスト&スタッフさんは朝から晩まで稽古場か劇場で汗を流されているので、たくさん食べて、元気でいていただこうと。
 
次に、劇中で宮迫さんと西野亮廣が実際に着る衣装をリターンでご用意しました。
 
この衣装は、今回の作品用に作るのですが、終演後、宮迫さんや西野が私服として着たりするわけでもないでしょうから、「ならば衣装を予約販売しながら作ることで衣装の制作コストを相殺しよう」という試みです。
 
次に、公演スポンサーのNFTをリターンでご用意しました。
 
「この日の舞台をスポンサードしたのは俺だぞ」と未来永劫言い続けられるNFTならではのリターンです。
 
ここはいろんな劇団さんがやれることだと思います。
 
今回は、3公演分の限定3個のNFTです。
 
そして、最後に、これがリターンの目玉だったりするのですが、舞台『テイラーバートン』は、シカゴ美術館から盗まれた国宝のブルーダイヤモンド『テイラーバートン』をめぐる物語…となっておりまして、『テイラーバートン』というブルーダイヤモンドが最も重要な小道具になります。
 
なので、美術スタッフさんがゼロから作っているのですが、この小道具も予約販売しながら作ることで小道具の制作コストを相殺した方が良さそう。
 
こちらのブルーダイヤモンド(という設定の)テイラーバートンを購入された方は、家やお店や会社に展示したいでしょうから、実際に劇中で使用する「展示台(これも作りました)」と、あと、「保証書」もお付けすることしました。
 
昨日の夜の会議終わりにソッコーでこのクラウドファンディングの準備を開始して、今朝7時にクラウドファンディングがスタートとなります。
 
リターンのニーズも、やってみないと分からないことだらけなので、とにかくスピードを大切にして、手を打ち続けていこうと思います。
 
個人的にはキャスト&スタッフのお弁当のご支援をいただけると、皆が「ああ、応援されているプロジェクトなんだなぁ」と思えるので嬉しいです。
 
ご支援&シェアよろしくお願いします。
 
 
【クラウドファンディング】
「舞台『テイラー・バートン』で演劇の新しい雛形を作りたい!」
https://www.picture-book.jp/projects/taylorburton

 
 
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