信頼と依存
海外で働く時は、とにかく「信用が無い」ということを思い知らされる
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の制作でニューヨークに行ってたんですけども、せっかくなので、今日は海外っぽい話(からの皆さんの生活に落とし込める話)をお届けしたいと思います。
『信用』に関するお話しです。
コッチで活動しようと思ったら、(当たり前ですが)イチイチ『外国人』として扱われるんですね。
旅行で海外に行く時も勿論『外国人』として扱われるんですけども、それとは違って、「働く」となった時の外国人扱いというのは、なかなか厄介で、「信用が無い」ということをイチイチ思い知らされます。
入り口でいうと、まずは「VISA」を取らなきゃいけないですよね。
ここでは、「お前はアメリカでお金を生めるのか?」みたいなことを問われる。
僕は「アーティストVISA」というものを取得しているのですが、これは映画の賞(国内外の賞)をいただいていたのが大きかったみたいで…つまり“「クリエイター西野亮廣」としての信用”で取得できたVISAで(※自分で言うの凄く恥ずかしい!)、“「キングコング西野亮廣」としての信用”では取得できなかったと思います。
日本だと「日本の有名人」は、それなりの信用があるのかもしれませんが、海外のお仕事シーンでは「日本の有名人」というのは信用にカウントされないんです。
そこから、アメリカで働こうと思ったら「ソーシャルセキュリティナンバー」(日本でいうところの「マイナンバー」)というのを取らなきゃいけなくて、これが無いと何もできないのですが、これを取るときも、「お前、ホントに大丈夫なの?」的な感じで、メチャクチャ足元を見られます。
そこから銀行の口座を開設しなきゃいけないんですけども……銀行の口座も簡単には開設できないんです。
僕の場合は「お前、大丈夫なの?」的な感じで、「クレジットカードの履歴」とかを出すように言われました。
とにかく信用が無いんです。
「お金を貸して!」と言って、お金を返す人間の方が信用される
その銀行の口座開設の流れで、ついでにアメリカのクレジットカードを作っていただいたんですけども(※クレジットカードって世界共通だと思ってた!)、その時に銀行の方に「信用を稼ぐと、いろいろと活動しやすくなるので、“アメリカの”信用を稼いでください」と言われたんです。
(続きはこちらから【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】)
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https://goetheweb.jp/person/article/20230623-nishino-99