“古参がいない業界”の話

2023年05月29日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/537844

“古参がいない業界”の風通しの良さ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/537844

 
 

昔からある文化をアップデートした時に「炎上」する

 
皆さん大好きバンドザウルスの最初で最後の個展『NORA SAURUS』が、南青山にある美容室『NORA』さんでスタートしました。
 
入場料とかは特になくて、普通にNORAさんを利用するお客さんであれば誰でも楽しめるようになっておりますので、どうぞ皆様、髪を切ったり、パーマをあてたりする時は、NORAさんをご利用ください。
 
ついでにバンドザウルスのアートも楽しめます。
 

 
そんなこんなで今日はバンドザウルスに関係する話なんですけども、一昨日、福岡で「プロデューサーサミット」という(日本中のプロデューサーが集まる)イベントがありまして、そこで何故かバンドザウルスの話で盛り上がったんです。
 
コルクの佐渡島さんが「バンドザウルスが最先端すぎて、メチャクチャ面白い」と取り上げてくださって、そこから皆が「何々、詳しく聞かせて」と。
 
その席で佐渡島さんが言っておられたことがまた面白くて、「バンドザウルスって、マネタイズの方法から何から何まで新しいことをやっているのに、まったく炎上しなくないですか?」と。
 
たしかに、おっしゃる通り、まったく炎上しないんです。
 
これに対して僕は、「理解が追いついていないか、日本中が西野の活動のアンチに飽きたか」ぐらいに思っていたのですが、佐渡島さんに言わせると、どうやらそういうわけでもないんです。
 
西野亮廣のこれまでの炎上というのは、「昔からある文化をアップデートした時に起こっている」と佐渡島さん。
 
「芸人が舞台とテレビ以外で活動することを提案した時」や「絵本の無料公開をした時」や「活動費の出どころを、広告費からダイレクト課金に移行した時」などなど。
 
そういった時に、「芸人なら、ひな壇に出ろ!」という批判が起きたり、「作品を無料公開するとは何事だ!」という批判が起きたり、「クラウドファンディングなんて詐欺だ!」という批判が起きた。
 
総じて、「昔からその業界にいる人達による『そんなやり方は良くない!だって、これまでこうしてきたんだから!』という声」であった。
 
一方で、バンドザウルスというのは、題材自体が新しい。
 
ファン(バンドザウルスは「肉」と呼んでいる)の方がAIでジャケット写真を生成して、ファンの方がNFTを生成&販売して、
ファンの方がAIで作った画像で企業案件をして、それらで活動費を捻出して、
さらにはファンの方がAIで作った画像をパネルにして個展を開催して、極め付けは「曲を作る気がない」という。
 
明らかにAI時代のアーティストであり、AIが無い時代には生まれようがなかった。
 
なので、「そんなやり方は良くない!」という古参(業界に昔からいる人)がいないんですね。
 
「ルール」「しきたり」がないから、燃えようがないんです。
 
なるほど、佐渡島さんのおっしゃる通りですね。
そりゃ余計な批判が起きないわけだ。
 
 

新しく何かを仕掛けるなら「古参がいない」業界

 
そんなこんなでバンドザウルスは今日も伸び伸びと活動させてもらっているのですが…佐渡島さんの見解を聞いて、新しい文化って、こういうところから生まれるんだろうなぁと思いました。
 
「批判されてナンボ」という考えってあるし、「賛否があるから盛り上がる」という側面もあったりするのですが、やっぱり批判って面倒は面倒なんですね。
 
今となっては芸人が舞台やテレビ以外の場所で活動することは普通になったし、作品の無料公開なんか当たり前のようにあるし、クラウドファンディングなんて誰でもやっています。
 
が、そうなるまでに何年もかかって、その間、ずっと石を投げられ続けるんですね。
 
その間、ずっと「誤解を解き続ける」という作業をしなきゃいけない。
 
これが、「こんなやり方がありますよ」と提案した時に、皆が「へぇ〜、面白いね」となってくれていたら、もっと早く話を進められていたことは間違いない。
 
考えてみたら、僕がこれまで仕掛けた数々のアプローチの中で、「誤解を解く作業」をしなくて済んだのはバンドザウルスが初めてかもしれません。
 
それもこれも、今年が(本当の意味での)AI元年だったことが全てで、「古参がいない」という状況に立ち会える機会は、そうそうあるもんじゃないなぁと思いました。
 
長年、「古参の知識不足による誤解」を解き続けてきた自分に言わせると、こんなに風通しの良い状況というのはこの後しばらくやってこないから、今、新しく何かを仕掛けようと思っている人は、AIのクリエイティブに張ってみるのもいいかもしれません。
 
バンドザウルスは今、AIがデザインした恐竜マスクを実際に作って、動画案件みたいなことを始めようとしています。
 
あと、合法的に口パクができることを利用して、ちょっと面白い試みをしようかと思っています。
 
いろいろと仕掛けていくので、参考がてらチェックしてみてください。
 
 
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