アホみたいな靴下が1日で1000足売れた理由
タイトル(商品名)って大事
2022年の末に「『夢と金』を出します(というか、これから書きます!)」と発表した後、すぐに、『バカとつき合うな』(徳間書店) の担当編集者さんから、こんなLINEが飛んできました↓
#勝手に晒してごめんなさい「久しぶりの新刊ついに出た!
『夢と金』めちゃくちゃいいタイトルですやん!
絶対このままのタイトルでいってください!!
刺さるし、かっこいいし、シンプル、、、最高のワーディング!
これがベストだと思います!
西野さんのパーソナリティと、現代性、普遍性を考えても。
このワーディングで訴求できるのは西野さんしかいない!
しかも、ポップでロマンティックで現実的で、40歳代以下、すべてリーチできる響き。
このタイトルめざして原稿かためるべき。ぜったい当たる。断言しますよ、僭越ですが!」
…ちなみに普段から頻繁にLINEをする間柄でもなく、突然、この熱量のLINEが飛んできました(笑)。
このLINEを見ていただいて分かるとおり、プロの編集者は『夢と金』の内容を一文字も知らないのに、『タイトル』の時点でヒットを確信しているんです。
ちなみに、こんまりサンの夫でありプロデューサーの川原卓巳サンも、出版前から「日本で、このタイトルで書ける作者は西野亮廣しかいない!」と、やはりタイトルにスポットを当てられていました。
このお二人だけではなく、『夢と金』というタイトルを発表した時に(出版の4ヵ月前に)、多くのプロが「ヒット」を確信していました。
#タイトルの感想をたくさんいただいたんです
「構え」を見たら強いか弱いか分かる武道の達人のように、プロは「タイトル」でおおよその結果が分かるみたいです。
ちなみに、堀江貴文さんが刑務所から出てきて最も注目が集まっている時に、『ゼロ』という本を出されたのですが、その本の発売前に秋元康さんから、「このタイトルだと50万部だな」と指摘され、そのとおりの結果になったそうです。
#すごいね
それぐらい「タイトル(商品名)」と「結果」は紐づいているものだから、「タイトル(商品名)を決めるときは本気にならないとダメだよね」という話です。
※ちなみに『プペル』という名前に決めるまでには数ヵ月かかりました。
タイトルの決め方 ①
さて。
とは言うもののタイトル(商品名)って、どうやって決めたらいいのでしょうか?
どこから考えていけばいいのでしょうか?
これには、いくつかの方法があって、その中から今日は2つ紹介します。
まず、一つ目は「撞着語法(どうちゃくごほう)」です。
…あまり聞きなれない言葉です。
ドウチャクって何?
これは「オクシモロン」と言ったりもしますが、要するに「筋の通らない言葉(相反する言葉)を組み合わせて別の意味をもたせる技法」のことです。
「急がば回れ」「負けるが勝ち」「小さな巨人」「生ける屍」など。
タイトル(商品名)でいうと、『もののけ姫』や『ホームレス中学生』や、あとは『にこにこぷん』もそうか。
ちなみに、この技法を教えてくれたロザン菅さんが出したヒット作が『京大芸人』です。
#シリーズ累計35万部
(続きはこちらから【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】)
【西野亮廣】発売から1ヵ月で20万部突破! 『夢と金』のヒットの秘密はタイトルにあり!?
https://goetheweb.jp/person/article/20230526-nishino-95