キンコン西野の最新刊『夢と金』は何故ヒットしたのか?

2023年04月21日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/513559

キンコン西野の最新刊『夢と金』は何故ヒットしたのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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『夢と金』はこれまでの作品とは売れ方が違う

 
一昨日(4月19日)に発売されました僕の最新刊『夢と金』(幻冬舎)は、発売初日に重版が決定し、それによって(発行部数)10万部を突破しました。
 
ビジネス書めいた本は過去に『魔法のコンパス』『新・魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『バカと付き合うな』『新世界』『ゴミ人間』を出させてもらっていて、実は僕、ビジネス書の隠れヒットメーカーでして、全作10万部を超えているんです。
 
ただ、これだけのスピードで10万部を超えたのは初めてで、しかもそれが「本が売れなくなった時代」の出来事だと。
 
そして、気になるAmazonランキングなんですけども、なんと発売からずーっと1位をキープしているんです。
 
(皆さんのおかげです。ありがとうございます!)
 
Amazonランキングは、基本的には発売に合わせてランキングが上がって、まもなく落ちるわけですけども、『夢と金』はずっと上位に居座っている。
 
これは発売日に重版がかかった理由の一つでもあると思います。
 
「ん?これ、西野のファンだけが買っている本じゃないぞ。このタイミングで増刷しておかないと、足りなくなるぞ」という判断ですね。
 
まだ発売3日目なので何とも言えませんが、『夢と金』が、僕のこれまでの作品とは違った売れ方をしていることは明らかです。
 
「これまでの売れ方とは何か違うぞ」という違和感を放ったらかしにはできないので、『夢と金』を買ってくださった方にヒアリングしたり、あとはSNSでひたすらエゴサーチしてみたんです。
 
その結果見えてきたのは(SNSのエゴサーチは皆さんもできることなので、是非、確認していただきたいので すが)、「この本を息子にプレゼントします」「この本を友達夫婦にプレゼントします」「この本を部下にプレゼントします」「この本を上司にプレゼントします」…という声が結構な割合であった。
 
「自分が読んだ本をオススメする」というのはよくあることだと思うんですけども、『夢と金』に関しては、自分が読んだ後に「大切な人に贈る」という動きが見られる。
 
一番多い声は「自分がお金の勉強をせずに大人になって、お金のことでメチャクチャ苦しんだので、この思いを息子にはさせたくないから、息子にプレゼントする」というもの。
 
 

『夢と金』に「贈り物」としてのニーズが生まれている

 
分かったのは、日本人の大人って「もっとお金の勉強をしておけばよかった」「なんで、お金の勉強を教えてくれなかったの?」と皆、思っている。
 
当然、自分から学びに行かなきゃいけない部分もありますが、とはいえ、日本はあまりにも「お金の勉強」が遠くにある…というか、子供の頃に「お金の勉強をしなきゃ」というキッカケすら与えてもらえない。
 
そのせいで、大人になって、ほぼ全員が「お金」の問題に苦しめられている。
 
今回の『夢と金』の第1章のテーマは「富裕層」なんですけども、そこで「ラグジュアリー戦略」や「VIP戦略」について書いています。
 
競争が起きている市場においては、同じ商品の値段というのは、大体同じになるんです。
 
そりゃそうですよね。お客さんがAとBとCの商品を比較して、買うものを選ぶので。
そこに価格のバラツキはあまり生まれない。
 
これを「一物一価(いちぶついっか)」と呼んだりするんですけども、ほぼ独占している市場となると、ちょっとルールが変わってくるんです。
 
たとえば、映画とかって、皆、同じ映画を観ているのに、子供料金があったり、学割があったりするじゃないですか?
 
もう当たり前すぎてそこに違和感を覚えないと思いますが、「リンゴは一個100円です。だけど子供は10円です」と聞くと、「え?」となるでしょ?
 
競争が起きている市場ではそんなことはできないのですが、独占している市場では「子供は◯円」「学生は◯円」「大人は◯円」みたいな戦い方ができる。
 
こういうのを「価格差別」と呼んだりします。
 
同じ商品・サービスを受けているのに、顧客の満足度や支払い意欲、あるいは支払い能力に応じて、価格を変えることを指します。
 
これはこれでまたどこかでジックリとお話ししたいのですが、価格差別って利益を上げる施策でもあり、支払い意欲・支払い能力が低い人に対しては、サービスを低価格で(ときに無料で)提供できる優しい打ち手でもあるんですね。
 
「こんなことぐらい中学校で教えてやれよ」と思うんですけども、99.9%の日本人が、こんなことを学ばないまま大人になってしまって、「価格差別を仕掛けられるチャンスを持っているのに仕掛けてない」みたいなことを普通にやってしまっている。
 
つまり、利益を取りこぼしているし、支払い能力が低い人に高い値段を請求してしまっている。
 
『夢と金』の冒頭ではそんなようなことを書いているのですが、そんなようなことを書いた結果、「子供に読ませなきゃ」「お店をやっている友達夫婦に教えてあげなきゃ」という流れが生まれて、『夢と金』に「贈り物」としてのニーズが生まれている。
 
「自分の分と、息子の分の2冊以上買っている」という人が少なくない。
 
これが今回のヒットの要因の一つかなぁと思って見ています。
 
そうだとしたら、そっちの方向で打ち出すのも面白そうなので、この続きはオンラインサロンの方に書かせていただこうと思います。
 
 
【Amazon】『夢と金』(西野亮廣)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344040503?tag=chimneytown-22

 
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
  
 
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