オイルマネーに頼らないドバイ

2023年03月16日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/490936

『オイルマネー』に頼らないドバイ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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現地レポート① ~ドバイの「服装」はどんな感じなの?~

 
UAE大学での映画観賞会&講演会でドバイに来ているのですが、せっかく来たからには、ドバイの偉い人達と会ったり、ドバイのエンターテイメントを見て帰ろうと思いまして、2日ほど滞在期間を延長しました。
 
そんなこんなで今日は『ドバイって、なんかオイルマネーでウハウハなイメージがあるけど、実際は、どんな感じなの?』というお話をしたいと思います。
 
キンコン西野による現地レポートです。
 
僕自身、人生初のドバイだったので、イメージしていたこととのギャップがそこそこありました。
 
まず、日本を発つ時に頭をよぎったのは「服装」ですね。
 
暑い国だということは容易に想像できたんですけども、「そんなことよりも肌の露出って、どこまでしていいんだっけ?」という疑問がありました。
 
男性はターバンを巻いて、白い着物みたいなのを着ているイメージがあるし、女性は黒い布で徹底的に肌の露出を避けている。
 
いくつかのサイトを見ると、やっぱり「肌の露出は避けてください」みたいなことが書かれているんですけども、実際にコッチに来てみると、確かに場所によっては肌の露出を避けなきゃいけないところはあるんですけれど、それは日本でも「サンダルで高級レストランに入れない」があるような感じで、場所場所ごとにドレスコードがある程度。
 
街中は(少なくとも観光客は)普通の格好で、皆、普通に半袖短パンで歩いています。 
 
ショッピングモールの入り口にも一応、「過度な肌の露出は控えてね」みたいな案内が書かれているところもありますが、中に入ると、日本のショッピングモールと同じ感じです。
 
ただ、大学内は結構バキバキで、UAE大学は男子棟と女子棟が分かれていたのですが、女子棟の生徒さんは皆、黒の布で肌の露出を控えていました。
 
バスケットコートやテニスコートのフェンスにはテントが張られて、中が見れないようになっていて、聞けば、「肌を露出するから」だそうです。
 
なので、そういった場所では確かに色々と服装の制限があるのですが、観光客は「そういう文化なんだなぁ」ということを知っておけば、あとは、あまり過敏になる必要はありません。

 
 

現地レポート② ~ドバイはどうやって盛り上がったの?~

 
次にドバイの「オイルマネー」について。
 
ドバイといえば、「オイルマネーでウハウハ」みたいなイメージがありますが、実際、ドバイで石油はほとんど採れていなくて、石油が採れるのはお隣の「アブダビ」なんです。
 
ここは結構勘違いしちゃってますよね。
 
「じゃあ、ドバイは、どうやって盛り上がったのか?」というところなんですけども、ドバイは「貿易」「物流」「観光(世界一がたくさん)」「最強エミレーツ航空」、あとは経済特区(フリーゾーン)を設けた…などなど。
 
「資源があるので、何もしなくても潤ってる国」みたいなイメージでしたが、結構、あの手この手で頑張っています。
 
経済特区では、「外資100%、50年間は法人税なし」といった優遇政策を設けて(近々、少し変わるかもだけど)、海外から企業を呼び込んだそうです。
 
「お金を持っている人が集まりやすい環境を作って、お金持ちにたくさんお金を出してもらっている」といったところでしょうか。
 
お金持ちを苛めて、お金持ちを国外に出して、自分達の首を絞めている日本と真逆ですね。
 
それでいうとドバイのあらゆるサービスは「お金持ちからお金を快く出してもらう」というところを徹底していて、それもあって、皆にとって必要な、たとえば「水」とかは日本よりも全然安いです。
 
物価がデタラメに高いイメージがありますが、お金持ちがいるおかげで、庶民が生活できる環境も整っています。
 
石油をベラボーに産出している街ではないけれど、とにかく外から来る人の待遇を良くして、オイルマネーが流れ込んでいることは確かで、こういう街を見ていると、「近くにお金持ちがいる」ことがいかに大切かを思い知らされます。

 
 

ドバイが注目されたキッカケの1つは「湾岸戦争」だった

 
あと、ちょっとしたマメ知識なんですけども、ドバイが注目されたキッカケっていくつかあるんですけども、その一つに、1990年にイラク・クウェートで起きた「湾岸戦争」があるみたいです。
 
あの時、CNNの拠点がドバイに置かれたらしくて、毎日のように「以上、中東ドバイからお届けしました」と世界中に発信されたことで、「あ。中東でも、ドバイは安全なんだ」という宣伝になったそうです。
 
これは戦争が追い風になった珍しいケースですが、まぁ、宣伝されたところで受け入れ体制ができていなかったら意味がないわけで、それでいうとドバイは「人事を尽くして天命を待つ」という状態だったのかもしれません。
 
日本が見習わなきゃいけないところがたくさんあるなぁと思いました。
 
以上、ドバイからキングコング西野がお届けしました。
 
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
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★iPhoneの場合
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【注意】
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