クリエイティブに必要なのは「締切」
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批判がない理由は「売れてないから」だ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン公演が企画された理由
久しぶりにやってきました「タイトルで話の内容の全てを伝えてしまったシリーズ」です。
昨日、Voicyの生配信でお客さんと喋っていて、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン公演の話になったんです。
この「ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン公演」とは何ぞや?というところから説明させていただきますと、ミュージカル『えんとつ町のプペル』って、かなりイレギュラーな変遷となっておりまして、最初はニューヨークのオフブロードウェイでの公演からスタートする予定だったんです。
2019年の後半に立ち上がった話だったと思います。
そこで、どうにかこうにかオフブロードウェイの劇場を予約したんですけども、その後、コロナがやってきて、ブロードウェイ全体が閉じてしまったんですね。
歴史上初めてのことだったので、この展開ばっかりは誰も読めませんでした。
音楽とかも作っていたのですが、ブロードウェイがいつ再開するか分からない。
この時点で、企画が宙ぶらりんになっていたんです。
ちなみに、この時、僕はまだミュージカル『えんとつ町のプペル』のカンパニーには入っていません。
すべてウチの後輩と、その後、CHIMNEY TOWN USAのスタッフとなる元・劇団四季の方に任せていました。
そこから「とりあえず活動を止めちゃダメだ」と彼らなりに考えて、オンライン公演を企画したんです。
これの良いところは、コロナで収入が完全にストップしていたニューヨークのキャスト&スタッフにギャランティーをお支払いすることができたこと。
これは本当に素晴らしいことだと思います。
先日、ニューヨークのスタッフと呑んでいて、当時の話になり、「あの時、金銭的にも、そして、モチベーション的にも、ああいう形で仕事を用意してもらって本当に助かりました」と言っておられました。
ブロードウェイのスタージに立っているスターでさえ、当時は、食っていくのが本当に大変だったんです。
オンライン公演の裏側で起きていたこと
そんなこんなで、CHIMNEY TOWN USA代表の瀬戸口の下、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン公演が2日間に渡っておこなわれたんです。
結果を先に言うと、それはもうヒドイ内容で(笑)、1日目の公演終わりに瀬戸口を呼び出して「0点」だと伝えました。
くれぐれも言っておきますが、「キャスト&スタッフさんの仕事は最高で、瀬戸口、キミが0点だ」と。
「誰にどの仕事を任せるか?」「どこに力を入れるべきか?」を決めるのは全てリーダーの仕事で、リーダーが「GO」を出した結果が表に出ている作品なので、その作品のクオリティーが合格ラインに届いてなければ、それはリーダーの責任です。
せっかく歌の上手いブロードウェイのキャストさんをブッキングしているのにも関わらず、編集などしたこともないような人が、謎の動画加工を施して、刺身にケチャップをかけるようなことをしていた。
今の瀬戸口がその当時のオンライン配信を見ると、本当に顔から火が出るほど恥ずかしいモノになっている(=それだけ成長した)と思うのですが、当時の瀬戸口が、それのどこが悪いのかが、よく分かってなかったどころか、それなりに手応えを感じていたんです。
何を根拠に手応えを感じたのか?
それが今日の本題なのですが、実はオンライン公演の初日終わりで、瀬戸口のもとには「良かったよ〜」とか「感動したよ〜」という賞賛の声が集まってたんですね。
むしろ、賞賛の声しか無かった。
そりゃそうなんですよ。
わざわざ人間関係を壊すリスクを背負ってまで、「面白くなかった」と伝える人なんていないので。
でも、その裏で僕の方にはオンライン公演を観た関係者から「あれで大丈夫なの?」という声がたくさん届いていた。
狭いコミュニティーにおいては、ネガティブな意見は可視化されない
僕、舞台を作っている知り合いが結構いるんですけども、規模の小さい舞台の感想をエゴサーチすると、ものの見事に「絶賛」しかないんです。
「今回は面白く無かったです」と呟くメリットが一個もないので、面白くなかった場合は皆、感想を控えるようにしています。
僕らは「発信元が突き止められてしまうぐらい狭いコミュニティーにおいては、ネガティブな意見は可視化されない」ということを受け入れなきゃいけない。
それが今日のタイトルなんですけども、キミの元に「賞賛」の声しかない理由は、キミの作品が素晴らしいからではなくて、キミが売れていないからなんです。
どれだけ世界的な名作であろうと、世の中に「好み」や「嫉妬」みたいなものがある以上、批判は必ずあるんです。
なので、「批判が無い」というのは、べつに褒められたものじゃないんです。
「内輪ノリ」に走る人って、リアクターが身内ばっかりだから、常に「賞賛」を浴びているんですね。
なんなら「頑張った」というだけで、賞賛されたりする。
はやいうちに、そこに気がついて、そこから抜け出さないと、うんこクオリティーに満足してしまう自分が形成されて、もう二度と抜け出せなくなるので要注意です。
貿易をしないと自国の製品の正当な評価が分からないのと同じで、いつまでも身内で固まってないで、とっとと外の世界の反応を見てみてはいかがでしょうか。
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
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