アホみたいな靴下が1日で1000足売れた理由
新規事業での一発逆転、その前に「ちょっと待った」
今日は、地味で面白くなくて、だけど大切な話をさせていただきます。
「そんなことは言われなくても分かってるよ」というような内容です。
僕、『ニシノコンサル』と称して、会社のコンサルなんかをやらせていただいているんです。
「西野の分際で何を」という話なのですが、でもまぁ、需要があるので、毎月10社ぐらい、年間120社ぐらいのコンサルをヌケヌケとやらせていただいております。
会社の悩みって、9割が「集客」「売上」に関することなんですけども、年間120社も見ていたら、どこも、結構同じような躓き方をしていることが分かってくるんですね。
まず「あるある」でいうと、「デザインが糞ダサイ」というミス。
デザインが糞ダサイというか、本人的には経費削減のつもりで、「社長自らホームページやパッケージのデザインをしてしまっている」というパターン。
あるいは、売れていない友達のデザイナーに頼んでしまっているパターン。
「社長が自分でデザインする」は勿論論外で、加えて、「売れていない友達のデザイナーに友達価格でお願いする」も論外で、これはやっぱり厳しいようですが、売れていないデザイナーには売れていない理由があるわけで、キチンと売れないものをデザインしてくるんですね。
そうして売れないパッケージを作っちゃうから、「販売コストがベラボーにかかっちゃって、首が回らなくなる」という地獄モードに突入しているパターンが少なくありません。
「ダサイはお金を溶かす」と覚えておいた方がいいと思います。
たぶん、こう聴いて、ギクッとしている経営者さんが結構いると思います。
しかし今日、皆さんにお話ししたい「地味で面白くなくて、だけど大切な話」は、これじゃなくて…もっとツマラナイ話なんですけども、コロナで経営が傾いた会社って少なくないんですね。
僕ら(CHIMNEY TOWN)も飄々とやっているようですが、それこそ新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間~』なんかは公演中止になりましたし、デカ箱でやるイベントに関しては、客席制限がかかっていましたし、『映画 えんとつ町のプペル』の公開の時なんかは「コロナが流行っているから、夜8時か9時以降の映画館の営業は中止」という謎規制がかかって(あれは一体、なんだったの?)、平日は壊滅的な状況だったわけで、コロナの打撃は勿論受けたんですね。
エンタメ業界も本当に大変だったんです。
旅行業も、ニュースでは「今、かなり回復してきている」と報じられていますし、実際、外国人観光客の方も本当に戻ってきて、場所によっては盛り上がっていますが、それって少人数の旅行がほとんどで、「団体客向けのサービス」を展開していた会社さんとかは、まだまだ苦労が続いていたりします。
メインの収益源が打撃を受けて、「どげんかせんといかん」ということで、新規事業助成金なんかを利用して、新規事業を立ち上げて「一発逆転」を狙う会社さんも少なくないのですが、その気持ちは死ぬほど分かりますが、その前に「ちょっと待った」なんです。
追い込まれた時は「ランニングコストをトコトン見直す」
僕は、これまで本当にいろんな事業を立ち上げてきましたし、サロンメンバーさんは更にご存知だと思いますが、今も尚、「次はコレにチャレンジしま〜す」みたいな感じでポコポコとスタートさせています。
というか、「そのスピードで新しい事業を立ち上げているから、オンラインサロンが続いている」というのもありますよね。
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】追い込まれた時にやるのは「新規事業の立ち上げ」ではなく、「ランニングコストをトコトン見直す」
https://goetheweb.jp/person/article/20230127-nishino-78