【西野亮廣】今後クリエイターに求められるのは、「画力」じゃなく、「AIに指示を出す力」と「AIが大量に描いてきた絵を選ぶ力」になる!?

2022年12月11日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2022年12月9日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

僕らに残された仕事は『愛嬌』や『キュレーション』や『編集』になる

 
ジワジワと認知を拡大している、兵庫県川西市にありますキンコン西野の家(通称:見上げる家)に、先日、堀江貴文さんが遊びに来られて、そこで1時間半ぐらい喋ったんです。
 
詳しくは、堀江さんがやられている『ホリエモンCH』で確認していただきたいのですが…そこで堀江さんが言われていたことで、「ホントにその通りだな」と思うことがあったので、今日は、その部分を抜粋して、皆さんに共有したいと思います。
 
堀江さんが言っていたのは、「まもなく世界は身も蓋もなくなる」ということなんですけども、これ、僕も本当に痛感していることで、たとえば、堀江さんだと、今、『堀江屋』というラーメン屋さんと、『小麦の奴隷』というパン屋さんをやっていらっしゃるんですが、これ、どちらもセントラルキッチンなんですね。
要するに、「店舗で仕込まずに、工場で一括で調理して、お店に運ぶスタイル」ですね。
「麺を茹でる」や「トッピングを載せる」とか、「パンを温める」といったのが店員さんの仕事で、ラーメンを作る専門的な技術や、パンを焼く専門的な技術を要しない。
それでいて、工場で一括で作ってるから、味のブレがないんですね。
 
当然、このスタイルを嫌う人はいるんです。
「ラーメンはお店で一から作るものだろ」的な。
そういう人はそういう人でいていいと思うのですが、でも、大半の人は「美味しいものを食べられたらイイ」と考えている。
ほとんどの人にとって、製造の動線はどうだってイイんですね。
 
そうなってきた時に、店員さんに求められるのは「料理の技術」よりも、「愛嬌」とかになってきて、今日もどこかで「だったら、あの厳しい修行の日々は何だったんだ!」と涙している職人さんがいる。
 
同じようなことが今、いろんなところで起きていて、その最たる例が「AI」です。
今は絵も「AI」で描けてしまうし、音楽も「AI」で作れてしまう。
 
たとえば、先日からCHIMNEY TOWN DAOがスタートさせた新しいNFTプロジェクト『CHIMNEY TOWN Landscape』はAIが描いた絵を販売していて、そして、売れています。
厳密には、「クリエイターさんがAIを使って描いた絵」ですね。
 
この時、そのクリエイターに求められているのは「画力」じゃなくて、「AIに指示を出す力」と「AIが大量に描いてきた絵を選ぶ力」です。

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】今後クリエイターに求められるのは、「画力」じゃなく、「AIに指示を出す力」と「AIが大量に描いてきた絵を選ぶ力」になる!?

https://goetheweb.jp/person/article/20221209-nishino-72

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