【西野亮廣】「資産」になるのは「定番作品」で、「流行の作品」は流行りで終わる

2022年11月20日

※この記事は、2022年11月18日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

『Michael Jackson ONE』が最高だった

 
毎晩ショーを観に行っては、終演後にYakoさん(ミュージカル『えんとつ町のプペル』のパーカッションの先生)と酒場に流れ、「あの演出は○○だったねー」「あのネタ、結構使えるねー」「私だったら、あそこは△△にするかなー」という激論を交わしているラスベガス合宿。
得るものが多い毎日を過ごしています。
 
ちょっと余談ですが、一昨日観に行った『M J1(Michael Jackson ONE)』が最高でした。
ブロードウェイでやっている『M J』は往年ナンバーがひたすら流れるし、マイケルのモノマネがやたら上手いし…で、マイケル・ジャクソンファンにはたまらない内容だと思うのですが、そこまでファンではない僕には少しストイックだったかも。
 
それにくらべて、ラスベガスの『M J1』はファン度の低い僕でも十分に楽しめる内容になっていて(※「スリラー」の曲でトランポリンをポヨンポヨンさせていたのは曲に合っていなかったけど)、「やっぱ、エンタメはこうでなくっちゃっ!」とニヤニヤしてしまいました。
途中、鼓笛隊が出てきて、太鼓をパコポコと叩いたり、お月様に乗って歌うシンガーさんが出てきたのですが、「生音」じゃなかったんです。
 
鼓笛隊は客席の隣を通るので(近くで観れちゃうので)「生音」じゃないことへの違和感が大きかったのですが、ショーの後半にマイケルがホログラムでステージに出てきて、歌うシーンがあるんですね。
ホログラムだし、当然、録音された曲が流れるわけですが、ステージ上に(ホログラムの)マイケルが出てきた時にお客さんが「待ってましたっ!」と沸いたんです。
あそこをショーの「サビ」とした場合、それまで「生音」で、ホログラムのマイケルが「録音」だと、トーンダウンしてしまうので、「ホログラムのマイケルを生かす為に(お客さんの感情曲線を右肩上がりにする為に)全編録音にしたのでは?」というのが僕の見解です。
そう考えると『M J1』の全てに説明がついて、「録音多め」「映像多め」のショーでしたが、最高に楽しめました。
 
それにつけても、マイケル・ジャクソンよ。
ブロードウェイでも、ラスベガスでも、マイケル・ジャクソンが大人気。
この世を去ってから13年も経つというのに、今日も劇場は満席です。
スリラーのイントロが流れればお客さんは沸き、『靴』(※ラジコン)が出てきて、「ムーンウォーク」をすれば、お客さんは沸いています。
 
そういえば、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演(ニューヨーク)の打ち上げで、皆で『えんとつ町のプペル』を歌った後、そのままの流れでオアシスの『Don’t Look Back in Anger』を歌ったのですが、皆、曲も歌詞もなんとなく覚えていて、そこでまた一つになったんですね。
あの夜、ニューヨークのプペルチームを沸かせたのは、かれこれ27年前にリリースされた曲だったのです。
 
 

『好き』を見つけて居座る

 
いつだって「資産」になるのは「定番作品」で、「流行の作品」は流行りで終わります。
 
ただ、のちに「定番作品」と呼ばれるものでも、その当時は流行っていたわけで、見分けるのが非常に難しい。
 
この問題に関しては、いつだったかタモリさんから頂いた「西野。時代の針は時計のように必ず回ってくるから、追っちゃダメだ。針が回ってきた時に一番上にいれるように、その場にいて、その場で結果を出せ」という言葉が全て説明してくれているような気がします。
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】「資産」になるのは「定番作品」で、「流行の作品」は流行りで終わる

https://goetheweb.jp/person/article/20221118-nishino-69

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