後輩を叱る時に気をつけていること

2022年11月17日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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子供を叱る時に気をつけていること | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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局面によっては、「結果」なんてどうでもいいこともある

 
自分で喋ってて、「あれ、俺、意外とイイこと言ってるな」と思う時ってありません(笑)?
 
昨日そう思うようなことがあったので、今日は、その話を皆様に共有するナルシスト回です。
 
まぁ、話を掘り下げていくと表面の「言葉」はどうでもよくて、「後輩に注意する時の姿勢」みたいな話になるのですが…
 
昨日、CHIMNEY TOWNの後輩の仕事っぷりがちょっと気になったので、ちょっとLINEをしたんです。
 
人格を否定することは目的になく、原因を突き止めることが目的なのですが、原因を突き止める為に質問攻めをしてしまうと、なんか追い詰めているように見えちゃうので、すぐに電話に切り替えて…そこからアレコレ話しました。
 
後輩の仕事のことなので、ここでは具体的な話は控えておきますが、まぁ、西野が電話するぐらいだから、良い話ではなくて、どちらかというと「確認・注意」がベースです。
 
で、インターン生はどうか知りませんが、もうCHIMNEY TOWNに一年以上いる子は、「こういう局面で西野が求めていることは『説教』なんかじゃなくて、『1秒でも早く原因を追究して、秒速で改善すること』だから、ここで一番やっちゃダメなのが、『嘘』をつくこと」ということをよくよく分かっていますから、「そのことをいつ知って、それに対して、いつ手をつけたの?」とか「手をつけなかったのには、手をつけられなかった理由があったのか、それとも、なんとなく後回しにしちゃっていたの?」という質問に対して、全部、正直に答えてくれるんですね。
 
その確認作業の中で、後輩が、「カクカクしかじかありまして…Aという結果になりました」と言った時に、なんか条件反射で、「いや、結果なんて、どうだってイイんだよ」と言っちゃったんです。
 
普段、「プロなら結果で語れ」と言ってるくせに、ダブルスタンダードもいいとこだなぁと一瞬思ったのですが、「いやいや、でも、この局面では結果なんてどうでもいいよな」と再確認しました。
 
 

「あれ以上、準備はできなかった」ということは、胸を張って言える

  
たとえば、僕、M1グランプリの2007だったと思うのですが、もう、ガッチガチに獲りに行ったんです。
 
M1を獲る為に年間スケジュールを立てて、梶原君と山口トンボと三人で全国漫才ツアーをして、ネタを仕上げていったんです。
 
その結果、最終決戦で負けちゃったわけですが…つまり、結果が出なかったわけですが、そこって、「どうしようもない部分」じゃないですか?
 
試合の空気や、相手の持ち札なんかは、自分ではコントロールしきれない。
 
同じようなことが『映画 えんとつ町のプペル』でもありました。
 
プペルを公開するタイミングって、コロナの第二波が直撃して、もう本当に大変だったんです。
 
「外に出ちゃダメ」「集客しちゃダメ」みたいなあの時です。
 
僕、集客したら、めちゃくちゃバッシングされたんです。
 
「積極的に集客してやがるっ!」みたいな感じで(笑)。
 
「舞台挨拶」なんかは中止になっちゃって、だけど、その中でも、やれることを探して、とにかく朝から晩まで動いたんですね。
 
その結果、まぁ、良い結果もたくさんありましたが、一方で、手が届かなかったモノもたくさんありました。
 
でも、それって「どうしようもない部分」じゃないですか?
 
海外の映画祭では、プペルの前には『FREE』という作品が何度も立ちはだかったのですが、『FREE』って、アフガニスタン難民を描いたドキュメンタリー作品で、映画祭とかになってくると、ああいう社会問題系ってメチャクチャ強いんですね。
 
もちろん作品自体も素晴らしかったです。
 
ちなみに、来年は、ロシアとウクライナのことを描いた作品が何かしらの賞を獲ると思います。
 
そういうのって、自分ではコントロールしきれない部分ですよね。
 
M1にしても、映画プペルにしても、「良い結果が出たか?」と聞かれると、そうでもない部分もたくさんある。
 
だけど、一つ胸を張って言えることは、「あれ以上、準備はできなかった」ということ。
 
映画プペルを公開する時、本当に朝から晩まで駆け回って準備をして、公開直前になって、コロナで全部白紙になって、それでもめげずに「次の打ち手」の準備をして、できることは全部やったんです。
 
思いつく限りの努力は全部したんです。
 
あれ以上の準備はできなかったし、あれ以上の努力ができなかったんです。
 
要するに、「これで結果が出なかったら、しょうがない」というところまで追い込んで、「結果」を待ったんです。
 
 

注意する時に重要なのは「徹底的に準備をしたか、どうか?」

 
プロのお仕事は「結果」で語られるべきだとは思いますが、一方で、「結果」というものにはいつも「運」が混じっている。
 
そして、そればっかりはどうしようもない。
 
なので、僕らが、後輩や部下や生徒や子供に注意する時に最後の最後で気をつけなきゃいけないのは、「結果」を言及することではなく、「徹底的に準備をしたか、どうか?」という部分を言及することだなぁと昨日、あらためて思いました。
 
「徹底的に準備をしたか、どうか?」が重要で、なんなら、たとえ良い結果が出たとしても、それが「徹底的に準備をしておらず、運のみで勝ち取った結果」なのであれば、それは再現性がないわけだから、叱らなきゃいけない。
 
後輩や部下や生徒や子供に注意する時というのは、ついつい「結果」に感情が引っ張られてしまいますが、長い目で見た時に、やっぱりそこは「結果」をテーマにしちゃダメで、「準備」をテーマにした方がいいよね…という話でございました。
 
 

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