【西野亮廣】なぜ「20代で生まれた差」は、一生かけても取り戻せないのか?

2022年11月06日

※この記事は、2022年11月4日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

現実社会では「遅咲き」なんてほぼ存在しない

 
今日の話は、特に10代20代の方に聞いていただきたいのですが…
たとえば、スーザン・ボイルさんがブレイクしたのが、確か48歳。
 
『アンパンマン』のテレビ放送がスタートした時の、やなせたかしさんの年齢は69歳。
漫才コンビ「錦鯉」さんがブレイクしたのが50歳。
 
こんな話を聞くと、将来に対して夢や希望を持てますが、そもそも、「遅咲き」が何故、話題になるかというと、「そんなことは基本的に無いから」です。
「遅咲き」が定期的にあったら、「遅咲き」はニュースになってないんです。
 
現実社会はどうかというと、「遅咲き」なんてほぼ存在しなくて、「20代で生まれた差」というのは一生かけても取り返せません。
 
巷では「キミはキミのままでいいんだよ」的な耳馴染みの良い言葉が溢れ、ついついその言葉に吸い寄せられてしまうかもしれません。
あるいは20代を「嘲笑系」に費やしてしまうこともあるでしょう。
 
今、僕は42歳で、まぁ、幅広い世代の方と、様々なお仕事をさせていただいていますが、残念ながら、20代をのんびり過ごした人や、20代を嘲笑系のポジションで過ごした人は、僕の仕事現場には一人もいません。
 
今、僕はニューヨークのとあるスタジオでおこなわれているミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演のリハーサルの見学に来ているのですが、ここにいるキャスト&スタッフは皆、20代でバッキバキに挑戦して、毎日死にもの狂いで働いてきた人しかいません。
キャストにいたっては、子供の頃から「訓練」とも呼べる生活を送ってきた人もいる。
 
「20代をタラタラ過ごして、30代から本気になる」みたいなプランで生きている人は、少なくとも、ここにはいません。
 
 

20代で生まれた差が一生かけても取り戻せない理由

 
なぜ20代で生まれた差が一生かけても取り戻せないのか?
 
理由は至極シンプルです。
学生さんは、あまりピンとこないかもしれないけど、まず、だいたい30代になってくると、結婚している人が増える。
すると、家族に充てる時間以外で、仕事で結果を出さなきゃいけなくなる。
そうすると、友達は「利害関係」のある友達しか残らなくなるんだよね。
 
ここでいう「利害関係」というのは金銭だけじゃなくて、「知識」や「気づき」をくれる相手も対象になります。
 
もう一点。
30代、40代になってくると、頑張っている人は、出世して、それなりのポジションに就く。
自分の決定で、売り上げを作らなきゃいけないポジションに就くんです。
となると、ここでも「利害関係」が成立している人としか関わらなくなる。
「20代をゆっくり過ごしてきて、30歳にもなって、まだ何者にもなれていない人」は、その時点で、付き合う候補から外されちゃうんだよね。
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】なぜ「20代で生まれた差」は、一生かけても取り戻せないのか?

https://goetheweb.jp/person/article/20221104-nishino-67

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