『NFTの取引がピーク時の17分の1になった』という報道に対して思うこと

2022年10月26日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/409053

『NFTの取引が17分の1になった』という報道について。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/409053

 
 

まず大前提として、何も考えずにNFTをゴリ推ししているわけじゃない

 
一昨日、「NFTの販売が苦戦していて、取引がピーク時の17分の1になってる」みたいなニュースが出ていて、「Jリーグが楽天と始めたスポーツカードにいたっては9割が売れ残ってる」みたいなことが書かれていたんですね。
 
今日は、この件についてお話ししたいのですが…まず大前提として、何も考えずにNFTをゴリ推ししている人間じゃありません。
 
何も考えずにゴリ推ししている人間であれば「幻滅期」に参戦なんてしないので。
 
これはゴミNFTプロジェクトを始める時に言いましたが、「投機筋が抜けて、価格が落ち着いてきたので、そろそろ始めます」というのが僕らのスタートです。
 
つまり、純粋に「面白い」と思って始めてるんです。
 
もっというと「便利」と思って始めています。
 
 

このニュース、一つにまとめるのはナンセンス

 
その上で、まず、このニュースで気になったのは、「NFTの取引がピーク時の17分の1になっている」ということと、「楽天さんがJリーグと組んでやっているカードが9割売れ残っている」ということを一つにまとめるのは、あまりにもナンセンスだと思っています。
 
 
地元のお寿司屋さんが苦戦していることと、お寿司の価値って、ちょっと違うところにあるじゃないですか?
 
だって、地元のお寿司屋さんが苦戦しているのは、地元のお寿司屋さんが極端にマズイだけかもしれない。
 
 
それと似たような感じで、どちらも一応「NFT」と名乗っていますが、楽天さんがやられているNFTは「楽天さん(一企業)のサービス」なので、ここ一緒じゃないんですよ。
 
つまり、仮に楽天さんが明日倒産したら、楽天さんで扱われている(プライベートな)NFTの価値ってゼロになるのですが、世界で言われている(パブリックな)NFTの価値がゼロになるわけじゃない。
 
逆に言うと、世界的なNFTの価値がゼロになっても、楽天さんのNFTの価値が守られている可能性もある。
 
 
ここで言いたいのは、「同じ名前を名乗っていますが、まったく別物ですよ」という話です。
 
まずは、「ここがミスリードだな」というのが一点。
 
 

「ピーク時の17分の1になった」は「そりゃそうだよ」

 
次に、「NFTの取引がピーク時の17分の1になった」という件についてなのですが、結論、「そりゃそうだよ」としか言いようがない…というか、「期待を煽って価値を釣り上げて、その価値を守る施策をうってないんだから、そりゃ落ちるでしょ」という話だと思うんですね。
 
たとえば、限定モノのスニーカーとかって、二つの仕事をしてくれていると思うんです。
 
一つ目は…「自己満足」「変身願望」「収集癖」「所有欲」といった欲を満たしてくれる…という仕事。
 
これは大きな仕事で、ここにお金を払っている。
 
で、二つ目は「コミュニケーションツール」ですね。
 
同じように、このスニーカーを愛している人達と繋がることができて、感動を共有することができる。
 
この「コミュニケーション」にもお金を払っている。
 
 
僕、今、ラスベガスに来ているんですけども、目的は、とあるオジサンに会うことなんです。
 
それこそ、この後、一緒にご飯を食べに行くんですけども…言ってしまったら、その人に会う為にお金を払っ てるんです。
 
飛行機代やらホテル代が発生しているので、まぁ、そこそこの値段です。
 
ただ、こんな感じで、僕らって、「出会い」や「コミュニケーション」にお金を払うことって、普通にあるじゃないですか?
 
そこで、ヒントやエネルギーを受け取って帰ることを目的として。
 
それでいうと、値が爆上がりして、爆下がりしたNFTの発行元って、「コミュニケーション」のデザインを全くしてないんですね。
 
ただ期待を煽るだけ煽って売って、言ってしまえば、そのまま売り逃げです。
 
 
僕、ゴミモンスターのNFTとかを出しているので、ゴミモンスターのNFTを買ってくださる方のコメントは一応チェックしているんですけども、彼らがゴミNFTを買った理由の中に、「自分と同じようにゴミモンスターのNFTを買った人と繋がれる」というのがあったりするんです。
 
まぁ、ゴミモンスターのホルダーさん達だけが参加できる部屋があるんですけども、そこに入ってアレやコレやとお話しすることを目的の一つにされている方もいらっしゃるんです。
 
当然、そのNFTを手放したら、その部屋からは出て行くことになっているんですけども、そう考えると、画像としての価値の他に「会いたい人に会う為のキップ」としての価値が発生しているわけじゃないですか?
 
 
なので、楽天さん×JリーグのNFTも、そこに「コミュニティー」をキチンとデザインできる人を入れておかないと、「収集癖」や「所有欲」だけで引っ張らないといけなくなるので、ちょっと厳しいと思うんです。
 
画像や動画自体には価値はなくて、「あの人が持っているらしい」と言われること、そして「言われるコミュニティーがある」ということに価値があるので。
 
ここは押さえておいた方がいいと思います。
 
 

NFTの面白さ、僕はもう一つ先を見ている

 
そして、「NFTの面白さ」は、僕はもう一つ先を見ていて、やっぱり「建物の鍵になる」とか、「別荘を所有していることを証明してくれる」とか、そこらへんが面白いなぁと思っていて、たとえば「これから作る○○の所有権をNFTで分け分けしましょうね」ということが最初に決まっておけば、もう一番最初の段階で予算の目処が立つわけじゃないですか?
 
「これから作る3億6500万円の別荘の権利を365分割して、1日分のNFTを100万円で売ります。買う人、いますか?」と投げて、そこで365人が集まれば、その別荘はノーリスクで作れるわけですよね。
 
そういう「手段」としての可能性があるものに対して、「取引が17分の1になったから、価値がない」と結論するのって、何言ってんの?と思ってるんですけども…伝わってますか(笑)?

 
 

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