クリエイティブに必要なのは「締切」
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https://voicy.jp/channel/941/405835
『壁打ち』を積極的に取り入れろ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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主に作っているのは「ビジネスモデル」と「脚本」です
昨日の放送で「目先の数字を追わずに、ひたすら作ってます」みたいなお話をさせていただいたのですが、そんな西野が主に何を作っているか?というと、「ビジネスモデル」と「脚本」です。
「絵」も結構描くのですが、今日の話の流れだと「ビジネスモデル」と「脚本」です。
「ビジネスモデル」というのは、「コレとコレを使って、こういう風に動いたら、仕事になるよね」みたいなことです。
仕事って「やるもの」というイメージが強いかも知れませんが、当然、誰かが「仕事」を作ってるんですね。
僕が、その「誰か」です(笑)
鼻につきますね。ごめんなさい(笑)
もう一つは「脚本」です。
関係者以外確認できないところなので、あまりイメージできないかもしれませんが、僕のスケジュールのほとんどは、「脚本執筆」で埋まっています。
コレをベースに何百人というスタッフさんが動き、ウン億円という予算が投下されるわけですから、ここは命懸けです。
長編映画、短編映画、絵本、ミュージカル…などの脚本を毎日シコシコ書いています。
西野が行っている『壁打ち』の儀式とは
で、今言った二つなんですけども、「最初から最後まで僕が一人で作っているか?」というと、そうじゃありません。
というと少し誤解が生まれそうですが、「脚本」にしても一人で書いてはいるのですが、ここには『壁打ち』という儀式があるんですね。
たとえば、映画の脚本を書いている時に、吉原光夫さんとか、あとは、ミュージカル『えんとつ町のプペル』でも死ぬほどお世話になっているYakoさん(『STOMP』の日本人初キャスト)と呑みに行かせてもらって、そこで「次の作品は、こんな物語にしようと思ってます」みたいな話をするんです。
そこで、光夫さんやYakoさんが、「ああ、なるほど〜」と相槌をうってくださったり、「こういう場合はどうなんですか?」とか、「そのキャラクターが抱えている問題は何なんですか?」とか聞いてくださって…それによって「書きたいもの」や「書かなきゃいけないもの」が明確になるんです。
これを『壁打ち』と呼んでいるわけですが、『壁打ち』って答えが貰えるわけじゃないんです。
24時間テレビのマラソンの「伴走」とかに近いかもです。
走るのは自分なんですけども、隣で「伴走」してもらうことで、足が前に進む。
これは「ビジネスモデル」を作る時もそうで、もう誰が何の為に作ったのかは忘れましたが、「尾原和啓サンと、けんすうサンと、箕輪サンと、僕のLINEグループ」があって、ここで皆、毎日、テキトーなことをずっと言ってるんです。
「マリモのNFTとか、どうっすかね?」みたいな。
それに対して、他の3人がリアクションをするわけですが、(僕自身そうなんですが)その3人のリアクションによって、おおよその方向性が固まるんです。
これもまた『壁打ち』ですね。
「壁打ちをする」が選択肢から抜け落ちている人は、意外と多い
仕事柄、いろんなクリエイターさんや、いろんな経営者さんとご一緒させていただく機会があるのですが、多くのクリエイターさんや経営者さんは「自分一人で答えを出す」か「答えを貰う」の二択なんですね。
意外と「壁打ちをする」というのが選択肢から抜け落ちている。
分かんないですけど、恋愛相談とかも「答えを貰う」というよりも、「話を聞いてもらう」という方が重要だったりするんでしょ?
話を聞いてもらって、「やっぱそうだよね」と考えを整理することで前に進んだりするんじゃないですか?
それと同じで、ビジネスモデルを作る時も、脚本を書くときも、「聞いてもらう」というのがメチャクチャ重要で、話を聞いてもらって、ときどき「これって、○○した場合、どういう手を用意してるんですか?」とか、「このキャラクターのモチベーションって何なんですか?」という質問が飛んできた時に、「そこまで詰めきれてない自分」に気づいたりする。
あれが凄く大事なんですね。
光夫さんとか、Yakoさんって、べつに映画の脚本を書く人じゃないですけども、モノづくりをされている人だし、違和感を後回しにしない人なので、僕としては、ああいう人達がいてくれて、メチャクチャ助かってます。
本当なら、『壁打ち』というスタッフクレジットを入れなきゃいけないぐらい。
皆、もっと『壁打ち』を積極的に取り入れた方がいいし、そして、『壁打ち』って相手がメチャクチャ重要なので、そういう人を(表現が合っているのかどうか分かりませんが)つかまえておいた方が絶対にイイ。
一度、騙されたと思って取り入れてみてください。
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