『分断』の選択肢がない世界は息苦しすぎる

2022年09月16日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/388149

『分断』の選択肢がない世界は息苦しすぎる。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/388149

 
 

てんでバラバラの生き物を一つの器に入れることの不自然さ

 
「多様性」を叫ぶワリには「分断は認めない」みたいな雰囲気があって、いつもその手の議論になった時に「どうなるのが理想なの?」という疑問を持ちます。
 
僕個人的には「分断」を加速させようとは思わないけれど、実体験として一つ確かなことはあらゆるシーンで「『分断』という選択肢がない世界はかなり息苦しい」ということ。
 
これはもう昔からそうなんですけども、「分断」と「対立」がセットで語られるのがものすごーーく気持ち悪いのですが、別にAを選んだからといって、Bを否定しているわけではなくて、「Aという選択肢も、Bという選択肢もあっていいじゃん。その方が暮らしやすくないっすか?」というだけの話です。
 
古い話をすると、僕が「(テレビの)ひな壇に出ない」と言った時に、関係者や芸人さんや、そのファンの方は「芸人やったら、ひな壇に出ろや!」とか「ひな壇を批判しとんのか!」とギャーギャー言ってたんですけども、そういうわけじゃなくて、「ひな壇に出ない生き方」も選択肢としてあった方が、芸人の幅も広がるじゃないですか?
 
現に、今、「芸人やったらひな壇に出ろや」「芸人はひな壇以外の活動はするな」というルールだと、たぶん、99%の芸人は食いっぱぐれるし、ファンの方も芸人との接点がなくなってしまう。そんな未来、つらくないっすか?
 
でも、10年前の(ほとんどの)芸人と芸人ファンは、皆、その未来を迎えに行ってたんです。
 
そんなの全然面白くないし、全然優しくないなぁと思っていたのですが、なんか、当時はすっごく怒られました。
 
いつも、姿形や好み、年齢、向き不向き、性別などなど、てんでバラバラの生き物を一つの器に入れることの不自然さ、無理筋感には、違和感を覚えます。
 
ツイッターなんて、それの最たる場所で、夢を追いかけている若者と、嫉妬に狂ったオジサンと、意見することでしか自分の存在証明ができない何かしらと、炎上することで名を上げたい成人式の不良みたいなのが、玉石混交で一つの会議室に入れられてしまっているから、見事にスラム化が進んでいて、連日口論を続けている。
 
コロナにしてもそうで、以前、Voicyでも話しましたが、「Withコロナ派」と「ゼロコロナ派」が同じ街に住んでしまっているから、コロナ警察みたいなものが生まれて、衝突が生まれている。
 
「Withコロナ派」だけが住む、「Withコロナ特区」みたいなものがあれば、大人も子供もマスクもせずに、「自己責任」で生活ができる。
 
「ゼロコロナ派」は「ゼロコロナ派」しかいないゼロコロナ特区に住めば、朝から晩まで皆がマスクをして、飲食店も全部「黙食」で、酒場は9時に終わるので、何のストレスもないと思うんです。まぁ、そこに店を出す人がいるかどうかは知りませんが。
 
税金の分配の問題なんて特に大きいと思うのですが、あらゆるシーンで「自分達が汗水流して働いたお金が、なんでそっちに使われるの?」という違和感を覚えている人も少なくないと思います。
 
 

好みや、職業や、年齢ごとの「街」に行ける選択肢

 
これ以上、話が飛躍する前に、ここから畳みにかかろうと思いますが…
 
思うのは、皆で一つのハコに入れられる場面もあっていいと思うんです。
 
それこそ、お爺ちゃんお婆ちゃんは若手が支えていかないと、大変なことになるので。
 
でも一方で、若手は、お爺ちゃんお婆ちゃんを支える為に生まれてきたわけじゃないじゃない?
 
だけど、今、このタイミングで日本に生まれてみてください。
もう、あらゆるインフラは「お爺ちゃんお婆ちゃんの為」のものになってますよ。
 
テレビでブロックチェーンの話も、NFTの話もされてませんよ。
投資の話もない。
 
そういう話をちゃんとして、ちゃんと知識として入れておかないと、詐欺とかに遭っちゃうじゃないですか?
 
でも、いいんです。お爺ちゃんお婆ちゃんからすると、詐欺に合う前に、NFTを触ることもないので、なので、そこには時間を割かない。
 
Midjourneyの話なんて絶対にしない。あんなに可能性に満ちた選択肢なのに。
 
ずるくないですか?
 
自分たちが若い時はガンガン工事してたのに、自分達が老いたら「静かに暮らしたい」とか言って、工事の反対運動とかするんですよ?
 
なんか、若手は若手だけで集まって、「若手による若手の為の街」に住む選択肢があってもいいなぁと思うんです。
 
クリエイターはクリエイターだけで集まって、「クリエイターによるクリエイターの為の街」に住む選択肢があってもいいなぁと思うんです。
 
嫉妬に狂ったオジサンとかがウロチョロしていない街です。
 
でも、実際に街を作るのって難しいですよね?
じゃあ、どうすればいいか?
 
オンラインサロンや、ツイッターの鍵垢なんかは、それに近い思想だと思うんですが、昨日あたりからボンヤリと考えているのですが…一昨日の放送でお話しした「Soulbouud Token」(売買&交換できない自分の経歴のNFT)を紐づけて、「20代しか入ることができないメタバース」とか、「このイベントに参加した人しか入ることができないメタバース」みたいな感じで、好みや、職業や、年齢ごとに、街を作ると…そんな街に行く選択肢があると、世の中はもう少しだけ息しやすくなるのかなぁと思いました。
 
昨日のサロン記事でも、このあたりのことは触れていますので、是非チェックしてみてください。
 
息苦しい現代の駆け込み寺としてのメタバースは全然可能性がありそうです。
 

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