アホすぎるクラウドファンディングの失敗

2022年04月30日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/316875

アホすぎるクラウドファンディングの失敗。。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/316875

今日は『アホすぎるクラウドファンディングの失敗』というテーマでお話ししたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
  

お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」アーカイブ配信中 

 
コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が、「1万2000名」を突破しました。
 
コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。
 
内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。 
 
仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。 
 
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください! 
 
チケットは800円です。
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!5月21日開催!『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』

 
そして、もう一点。
 
5月21日の20時から開催するオンライン勉強会『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』の参加者が「2400名」を突破しました。
 
僕は、自分で会社を起こして、資金繰りをして、作品や商品を作って、売って、従業員を雇って…という活動をしているのですが、この活動は「お金」の問題と常に隣合わせなんです。
 
そして、そこでは「お金の勉強をしていない人の弱さ」を見る。
 
お金の勉強をしていない人が、自分や、まわりの人達を不幸にしていく様を、まざまざと見るんです。
 
やっぱりこのあたりの心配は拭えないので、今回、久しぶりに手を挙げてみました。
 
こちらはFacebookグループを使った勉強会になるので、参加者の方の声を拾いながら、授業を進めて行きたいと思います。
 
アーカイブは6月30日まで残りますので、当日参加できない人でもお楽しみいただけます。
 
チケットは「800円」です。
 
参加ご希望の方は『BASE 煙突屋』で検索してください。

よろしくお願いします。
 
 

クラファンの目的は「活動予算を集めること」なのに、「目標金額を達成すること」になっちゃう人

 
そんなこんなで本題です。
 
今日は『アホすぎるクラウドファンディングの失敗』というテーマでお話ししたいと思います。
 
今日の話は、一昨日のオンラインサロンに投稿した記事の“本題に入る前の助走部分の”「切り抜き」みたいな内容になりますが、結論を先に言っちゃうと、「クラウドファンディングで失敗する人が多すぎるし、その失敗が全然次に活かされてなくない?」ということです。
 
 
たとえば…一般的にはクラウドファンディングって、何かやりたいことがあって、それに必要な予算を集める為にやるじゃないですか?

 
予約販売として利用するクラウドファンディングは別として、多くのプロジェクトオーナーの目的は「活動予算を集めること」ですよね。
 
そこで、「目標金額」というものを設定して、リターンを用意して、そして、プロジェクトの宣伝をする。
 
とにかく、来る日も来る日も宣伝です。
 
 
ところが、それをやっているうちに、いつのまにか、「目標金額を達成すること」が目的になっちゃう人がいる。
 
そして、そういう人が少なくない。
 
内容をよくよく見たら、たしかに目標金額の100万円は達成してるけど、リターンの原価とサイトの手数料の合計が98万円みたいなことになってたりする。
 
この場合、手元に残るのは2万円なわけで、この2万円を集めるために、二ヶ月間せっせとクラファンの宣伝を続けてたりする。
 
活動予算を集めることが目的なんだから、この場合、必要なのは「売り上げ」じゃなくて「利益」じゃないですか。
 
二ヶ月間せっせと宣伝して、手元に残るのが2万円だと、コンビニでバイトして、活動予算を集めた方が遥かにコスパが良い…ということぐらい100人中100人が分かることだと思うのですが、西野調べによると、100人中90人ぐらいは、この地雷を踏んでるんです。
 
 

「プロジェクトを進めるお金がない」と支援者さんの期待を裏切ってしまう

 
この時、最大の罪は支援者さんの期待を裏切っていることですよね。
 
支援者さんはプロジェクトを遂行してくれると思ってリターンを購入したのに、プロジェクトオーナーが原価計算をしないばっかりに、「プロジェクトを進めるお金がない」という本末転倒を迎えてしまっている。
 
頭が悪いにも程があると思うのですが、でも、よくよく考えてみたら、高額の情報商材を販売している人達の宣伝文句や、あるいはテレビに出てくるお金持ちの紹介で、『年商10億円!』とか普通に言ってたりする。
 
年商10億円でも、年の赤字が1億円の場合もあるわけですが、そっちを見ない人が意外と多いんですね。
 
「年商10億円、スゲー!」という人がかなりの数いるから、情報商材屋さんも、テレビも、そういう打ち出し方をしている。
 
 
あと、もう1つ。
 
クラファンのリターンを原価の話をした時に、「このリターンは原価がかかってませんから」と言いながら、「お手伝いする権」みたいなのを出して、3000円のリターンで、丸一日潰す人がいたりするんですけど、「時間」をタダだと思っている人、普通にいません?
 
3000円で10時間働いちゃったら、時給300円なので、もう一度言います。「コンビニでバイトしろ」。
 
 

原価計算とかお金の知識を、大人がキチンと勉強した方がいい

 
一昨日のサロン記事では、「こうすれば、こういう事故を無くせるよね」という話をさせていただいたのですが、気になる方はサロンを覗いていただくとして、とりあえず、こういった感じで、クラウドファンディングの時に、「目標金額を達成すること」が目的になってしまって、リターン貧乏になる人が死ぬほど多い件、なんとかしませんか?
 
モノを販売する時に「原価」を計算することなんて、もう本当に、当たり前中の当たり前じゃないですか。
 
小学生でも分かるようなことを、いい年した大人が分かってないのって、かなりヤバイ。
 
こういう話をすると「多くのサラリーマンは原価とか考えなくていいから、そういうミスをしてしまう」という意見が届くんです。
 
たしかに原価計算とかしなくていいサラリーマンはいるかもしれません。
 
そういえば、昔、吉本の芸人が「単独ライブのギャラが安かった」と愚痴ってたことがあったのですが、これも、「売り上げにかかったコストを、ただの一度でも計算したのかよ」という話です。
 
チケット代3000円で300席を満席にしたところで、90万円で、そこから劇場の家賃とか美術費とか照明費とかスタッフの人件費とかを削っていくと、その芸人が受け取ったギャラは妥当だったりするのですが、固定費とか変動費とかがスッポリと抜け落ちてるから、間違った愚痴をこぼしている。
 
「雇われている人は、原価計算とかしなくてもいいから、考える必要がない」と言っても、
 
その子供は考えなきゃいけない仕事に就くかもしれないじゃないですか?
 
想像してください。
 
「目標金額に達成したけど、リターンの原価が高すぎて、手元にお金が残ってない」という親に育てられる子供のことを。
 
そんな親にお金の道徳を教わるんですよ?
 
ちょっとゾッとしませんか?

僕、『親子で学ぶお金の勉強会』をチョコチョコやってるんですけど、そもそも親が間違っている場合がほとんどなんです。
 
お金の知識を持っていない親が、誤ったお金の知識や道徳を子供に押し付けてるから、子供も間違ってしまう…というパターンです。
 
子供の未来を本当に願うなら、このあたりのことは、大人もキチンと勉強した方がいいと思います。
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

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