【西野亮廣】成功した人が“落ちていくパターン”の圧倒的No.1は「損切りできない」

2022年04月17日

※この記事は、2022年4月15日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

成功者が失敗する確率人気No.1「損切りできない」

今日お話しすることは、何かの本に書いてあるような内容や、誰かから伝え聞いた話ではなくて、自分が実践しているいくつかのコトの中から、かなり自信をもってオススメできることです。

僕のオンラインサロンメンバーさんならご存知だとは思いますが(オンラインサロンはこちら)、僕は、「どうやったら上手くいくか?」ではなくて、「どうやったら確実に失敗するか?」という地雷の位置をリスト化して、そこを踏まないようにしている実にツマラナイ男です。

たとえば、「僕であろうと、イチロー選手であろうと、バッターボックスにバットを持っていくのを忘れたら、ヒットを打てない」みたいな。
「失敗」って、再現性が高いんですね。誰でも失敗できちゃう。

なので、失敗をリスト化するわけですが、人間、かなり高い確率でやらかしちゃうのが、「成功したものにブラ下がりすぎちゃう」です。

せっかく成功したのだからブラ下がることは結構ですが、「ブラ下がりすぎる」というのは、ちょっと問題です。
つまり「損切りできない」というやつですね。

歴史を振り返ると、成功した人(あるいは会社)が落ちていくパターンの圧倒的人気No.1は「損切りできない」なんです。
これはもう歴史が証明しています。

V字回復より新規事業の方が成功率が少し高い

でも、たしかに「損切り」って難しいんですよ。
「V字回復」ということが実際にあるので、なかなか踏ん切れない。

でも、歴史上、落ちていった人(会社)は皆、「V字回復」を期待して落ちていったわけで、逆に言うと、「V字回復」を期待せずに落ちていった人なんていないわけで、このあたりがメチャクチャ難しい。

そこで、僕はまず「V字回復する確率」と「新規事業を当てる確率」、どっちが高いかなぁ? と考えます。
勿論、どちらも確率は低いのですが、まだマシな方です。

そう考えると、「V字回復」を期待しているものというのは、自分の努力不足などではなく、結構、外的要因が大きいことが見えてくる。
要するに、自分の頑張りだけではどうしようもできないことです。

たとえば、「電話ボックスを作る事業をやっているけど、携帯電話が普及してしまった」みたいな。
こうなると、自分がどれだけ素晴らしい電話ボックスを開発しようが、チームのDXを進めようが、どうしようもない。
時代が、地球全体が電話ボックスを求めていない…というケースがある。
にも関わらず、長年続けてきた思い入れの大きい事業なので、なかなか捨てきれない。

実は、「V字回復」を期待する時って、このケースが多いと思うんですね。

一方で、電話ボックスの開発や営業によって、たまった知見や信用やネットワークなどがある。
この状態で始める新しい事業というのは、実際のところは完全な「ゼロ→1」の起業ではなくて、かなり、アドバンテージをもらっている状態での起業になります。
もちろん、アドバンテージがあるからといって、確実に成功することなんてないのですが、しかし、成功する確率は少しだけ上がる。

僕は結構、こっちにかけるタイプです。
つまり、「V字回復」よりも、「新規事業」を選ぶ。
その方が確率が高そうだからです。

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)

【西野亮廣】成功した人が“落ちていくパターン”の圧倒的No.1は「損切りできない」──連載「革命のファンファーレ2」Vol.38

https://goetheweb.jp/person/article/20220415-nishino_akihiro_38

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