面白い企画を通す裏ワザ

2022年04月06日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/304600

頭の固い上司を相手に企画を通す裏ワザ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/304600

今日は「面白い企画を通す裏ワザ」というテーマでお話ししたいと思います。
 
今回、僕は「やられた側」なのですが、これは皆さんが、いろんな局面で使える打ち手だと思うので、共有させていただきます。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者1万400名突破!
 

コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が、「1万400名」を突破しました。
 
コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。
 
内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。
 
仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
 
我らが世界のNISHINOが絶妙な生徒をしております。
 
西野の相槌の上手いこと上手いこと(笑)
 
このあたりも注目です。
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!
 
チケットは800円です。
 
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

 
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』チケット800円
 

そして、もう一点。
 
5月21日の20時から開催するオンライン勉強会『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』の参加者が「600名」を突破しました。
 
僕は、自分で会社を起こして、資金繰りをして、作品や商品を作って、売って、従業員を雇って…という活動をしているのですが、この活動は「お金」の問題と常に隣合わせなんです。
 
そして、そこでは「お金の勉強をしていない人の弱さ」を見る。
 
お金の勉強をしていない人が、自分や、まわりの人達を不幸にしていく様を、まざまざと見るんです。
 
でも、どうやら学校では今後もまともに「お金教育」をする気配がない。
 
今年からは高校の家庭科の授業でやるらしいですが、「そもそも誰が教えるの?(教えられるの?)」という問題がある。
 
「まさか、投資をしたことがない先生が『投資のイロハ』を教えるわけじゃあるまいな」…という。
 
やっぱりこのあたりの心配は拭えないので、今回、久しぶりに手を挙げてみました。
 
こちらはFacebookグループを使った勉強会になるので、参加者の方の声を拾いながら、授業を進めて行きたいと思います。
 
アーカイブは6月30日まで残りますので、当日参加できない人でもお楽しみいただけます。
参加料金は「800円」です。
 
参加ご希望の方は『BASE 煙突屋』で検索してください。

 

なんというハメ技!
 

そんなこんなで本題です。
 
今日は「面白い企画を通す裏ワザ」というテーマでお話ししたいと思います。
 
僕、『ニシノコンサル』と称して、不定期でサロンメンバーさんのコンサルをやらせてもらっているんですね。
 
「コンサル」というと、ちょっと仰々しいかもしれませんね。
 
「壁打ち」とか「アイデア出し」と呼ばれるようなやつです。
 
それを、法人・個人関係なく不定期でやらせてもらっているんです。
 
で、昨日、それがあったんですけども、相談内容がユニークで、「今度、講演会で愛知県(豊橋市)に西野さんをお呼びすることが決まっていて、その講演会終わりに、できれば西野さんと地元の皆と呑みながらアレやコレやと話したいのですが、どうすれば西野さんが愛知県に泊まって、夜、呑みに行ってくれますかね?」という相談です。
 
これ、ものすごいハメ技なんですけど、分かります?
 
仕事としてスケジュールを切られているわけじゃないので、当日、「呑みに行くか、行かないか?」は当然、その場で僕が決めていいし、行かなくても誰にも咎められることはないんですけども、ただ、ここで「行かない」という選択をすると、今度は、僕のコンサルが役に立たなかったことになる。
 
相談相手としての西野の信用が落ちるわけですね。
 
なので、もう「呑みに行く」の一択なんです。
 
呑みにさえ行けば、「西野の言うとおりにしたら、上手くいった。さすが西野」になるんです。
 
 
なんというハメ技なのでしょう。
 
 

プレゼン前に共犯関係を築いておくと、企画が通る確率がグンと上がる
 

ただ、シャレっぽく話していますが、実際、この手は僕もよく使うんです。
 
たとえば、何か企画を立ち上げたとするじゃないですか?
 
そして来週に、その企画のプレゼンが入っているんだけど、「なんとなく、この手の企画は、頭の硬い上司のAさんが反対しそう」というのって、ありますよね?
 
その時、
 
「こういう企画を考えていて、来週プレゼンが入っているんですけど、こういうのって、若い感覚を持っている人には伝わると思うのですが、そうじゃない人から反対されそうな気がするんです。でも、どうしても、この企画を通したいのですが、どうすれば上の人達に反対されずに、通りますかね?」という相談を、もっとも、この企画に反対しそうなAさんに持って行くんです(笑)
 
そうするとAさんは、「なるほどな〜、たしかに反対する人もいるかもな〜。でも、企画を通したいんだったら、この角度からプレゼンしてみたら?」と言ってくれますよね。
 
それを受けて「なるほど!それ、そのままいただいていいっすか?」と言って、いただいちゃう。
 
これを挟んでおくことで、来週のプレゼンでAさんから反対される可能性がゼロになるわけですね。
 
Aさん的には「頭の硬い人、古い人」になりたくないんですね。
 
 
この手は本当にいたる場所で使えます。
 
特に歴史ある業界では、新しいことは潰されちゃうので、かなり使えます。
 
あとは、大きな音が出るような屋外イベントとか。
 
「どうすれば、ご近所さんからクレームが来ないですかね?」という相談を、クレームを入れてくる確率ブッチギリNO.1の人に相談する。
 
そうすると、「事前に、挨拶周りをキチンとしておいたら、いいと思う」とか言ってもらえる。
 
この答えが、免罪符になるわけですね。
 
「プレゼン」となると、どうしても対立関係になっちゃうので、プレゼンの前に、共犯関係を築いておいて、プレゼン当日は、もはや誰にプレゼンしてんの?みたいな状態にしておくと、企画が通る確率がグンと上がる。
 
一番の敵を取り込んでおくというか、「自分のサービスにハッキングしてくるハッカーを雇う」みたいな話です。
 
 

難易度の高いテーマに挑むため、「企画を通す技術」は持ち合わせておいた方がいい
 

最後に、話をまとめると…
 
そもそも「プレゼン」って、社長なのか、スポンサーさんなのか、とかく親の立場にある人に、リソース(資源)を割いてもらう為の交渉じゃないですか?
 
この前提から考えると、「簡単に通る企画・プレゼン」って一つも面白くないんです。
 
皆が結果を想像できるものであるから。
 
言いかえると「すでに知っているものだから」
 
僕、『えんとつ町のプペル』という絵本を分業制で作って、挙句、全ページ無料公開したんですけども、あんな企画、絶対に通らないんですね。
 
「分業制なんてしたら、製作費がかかってくるだろ!」と言われちゃうし、
 
「無料公開なんてしたら、買ってもらえなくなるだろ!」と言われちゃう。
 
だから、クラウドファンディングで制作費を集めて、許可をとらずに、ゲリラで無料公開したんです。
 
プペルの例は、そもそもプレゼンすらしていないのですが、とかく、「簡単に通ってしまうようなプレゼン」って面白くも、新しくもないんですね。
 
なので、通す難易度が高いテーマに挑んだ方が良いと思うのですが、その時、「企画を通す技術」は持ち合わせておいた方がいいと思います。
 
今回の裏ワザは、メチャクチャ効果的なので、是非、試してみてください。
 
企画を通す時は、「プレゼン」ではなくて、「相談」ベースで進めるのが一番良いっす。
 

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