クリエイティブに必要なのは「締切」
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「課題」や「不便」という名のコミュニケーションツール | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は、「お祭りを立ち上げるメリット」というテーマでお話ししたいと思います。
伝え聞いた話ではなく、僕自身、いろんなイベントを立ち上げていたり、そして、立ちあげる人の近くにいたりするので、そこで得たことを共有したいと思います。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』石垣島で本日、特別上映
本日(3月31日)に、沖縄県の石垣島にある「石垣市民会館 大ホール」にて、『映画 えんとつ町のプペル』が特別上映されます。
チケットは大人1000円、そしてなんと、「子供(高校生以下)無料」となっております。
上映時間ですが、3月31日の「11時〜」「15時〜」「19時〜」となっております。
参加ご希望の方は、「石垣島 プペル」で検索してみてください。
おそらく一番上に、『えんとつ町のプペル 石垣島上映会プロジェクト』というインスタアカウントが出てくると思うのですが、そのアカウントのプロフィール欄に「予約フォーム」がございますので、そちらから。
https://www.instagram.com/poupelleishigakijima/
もし、このラジオをお聞きの方の中に、石垣島に住んでいるお友達やご家族がいらっしゃったら、このことを是非、お伝えいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」参加者1万名突破
そして、もう一点。
コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が、ついに「1万名」を突破しました。
コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。
内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。
仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
我らが世界のNISHINOが絶妙な生徒をしております。
西野の相槌の上手いこと上手いこと(笑)
このあたりも注目です。
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!
チケットは800円です。
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。
キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会「DAOって何?」※儲け話はありません
http://peatix.com/event/3155125
よろしくお願いします。
「やれない言い訳」を並べられない、すごくフェアな世界
さて。
今日は、「お祭りを立ち上げるメリット」というテーマでお話ししたいと思います。
冒頭でご案内させていただきましたが、昨日、沖縄県の石垣島で『映画 えんとつ町のプペル』の上映会がありました。
ちなみに今日もあります。
あらためて、今回の映画の上映会の建て付けを御説明させていただきますと、
今回の上映会というのは、「映画館がない島の子供達に映画を観せてあげたい」と声をあげた、一般の方の企画なんです。
吉本興業とか、電通さんとか、TOHOさんとか、ウチのような会社が企画したものではなくて、一般の方が企画したものなんです。
これって、一昔前なら、考えられなかったと思うんです。
映画というのは、すっごい権利を持っている大きな会社がハンドリングするもので、一般の、それこそ主婦が仕掛けるようなものではない…と僕らはタカをくくっていた。
というか、「映画を上映したい」と考えることすら無かった。
でも、今、それができるようになったんですね。
オンラインコミュニティー内で情報を交換して、仲間を集めて、SNSで告知をして、クラウドファンディングで予算を集めて…といった感じで、手探りで、手作業で、やれるようになった。
これは、すごくフェアな世界だと思うし、他方、言い訳のできない世界だと思います。
「やらない言い訳」「やれない言い訳」を並べたくても、実際に自分と同じような立場にある人がやってしまうので、並べられない。
「やれんじゃん」となっちゃうわけですね。
今日は、ここをもう少し深掘りしたいと思います。
本当にいろんなことが手作業でやれるようになってきたので、昔に比べて、「やる人」と「やらない人」の差がどんどん開いていっている。
この問題はキチンと向き合った方がいいと思っています。
昔は「やる(性格の)人」でも、物理的にやれなかったので、その物理的な制限が「やる性格の人」の得点を抑えてくれていました。
だけど、その制限が今、無くなった。
言い換えると「やらない人」というのは昔、物理的な制限に守られていたんですね。
人と強く繋がるキッカケに「お祭り」ほど良いものはない
さて。
さっきから「やる人」とか「やらない人」とか念仏のように繰り返していますが、ぶっちゃけ、「やったから何なの?」と思っている人、いると思うんです。
「イベントを企画したから何なの?」「お祭りを企画したから何なの?」
「それをやって、何か貰えんの?」という。
この疑問に対して、僕は現場レベルでイベントの立ち上げを知っているのですが、「イベントの立ち上げ」は基本苦労だらけです。
面倒だらけです。
じゃあ、それに見合うメリットは何なのか?というと、結論、「同じ志を持った人と繋がれる」ということだと思います。
予想通りの答えだったと思うのですが、しかし、ここは甘く見ない方がいい。
「同じ志を持った人と繋がれる」ということほど、商品の品質で差別化が図れなくなった『人検索』の時代において大きな資産はないです。
僕らは、多くの商品やサービスを「人を起点」に選び始めている。
なので、なるべく、他の人に「自分の人となり」を知られていた方が強い。
でも、人と繋がるのって、何かキッカケが必要ですよね。
特に、人と強く繋がろうと思うと、相当のキッカケが必要になってくる。
そのキッカケとして「お祭り」ほど良いものはない。
人と人が強く繋がる時って、必ず「苦労」だとか「課題」だとか「不便」といったものが必要なんですね。
要するに「協力せざるをえない環境」が、「協力関係」を作る。
お祭りの立ち上げって、「協力せざるをえない環境」の捏造や養殖で、これによって人と人が繋がれる。
皆さんの地元にも「お祭り」とかあると思うのですが、あれがまさにそれで、「祭りの準備」でコミュニティーを強めているんです。
文化祭の準備とか、普段喋らない人とも喋ったりして、完成が間に合ったら、その人とハイタッチとかしたでしょ?
あれです。
コミュニティーを熟成させる為には、ああいった「苦労」や「課題」や「不便」が必要なんです。
で、お店をやられている方ならもう痛感していると思いますが、その感じで繋がった人って、お店の常連になるんですね。
商品のクオリティーで差別化を図れなくなった『人検索』の時代に入ると、更に。
多くの人が人生の中の「面倒」を省く方向に向かっていますが、それは本当に気をつけた方がよくて、「面倒を省く」ということと「人と繋がりができるキッカケを省く」は同義です。
僕は阪神淡路大震災の被災者なんですが、皮肉なもので、あの震災の時ほど、ご近所さんと繋がった瞬間はなかったです。
苦労や問題というのは、繋がるキッカケなんですね。
で、できれば、その苦労や問題は、震災などではなく、ポジティブなものであった方がいい。
そんな時、「お祭りの立ち上げ」というのはすごくオススメです。
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