【西野亮廣】「日銭活動」なのか「資産活動」なのか?「資産活動」だとしても、その資産寿命はどれぐらいなのか?

2022年01月23日

※この記事は、2022年1月21日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

僕の活動で「資産」になっているものと、なっていないもの

「資産になるように活動した方がいいよ〜」みたいな話をちょっと掘り下げます。

イメージしやすくする為に、僕の活動を例にお話しします。
まず、ここは踏まえておいていただきたいのですが、僕はCHIMNEY TOWNという会社で働いておりまして、役員報酬なんですね。
まぁ「お給料」と考えてもらっていいと思います。
すっごい驚かれるのですが、固定給なんです。

「とはいえ、たくさん貰ってるんでしょ? 」と思われるかもしれませんが、そんなことはなくて、おそらく皆さんが想像されている20分の1ぐらいだと思います。
これは別に、「清貧」を気取っているわけではなくて、面白いことや、世の中の為に、お金を使った方が(僕が)幸せなので、そうしています。

なので、世間一般的には個人の稼ぎだと思われているVoicyとかYouTubeとかオンラインサロンとか講演会とかの売り上げを、僕は1円も受け取っていません。
今言ったのだけでも年間でウン億円になると思いますが、これらは全て会社に入れて、そこからお給料を貰っています。

このことを踏まえて、聞いてください。

仕事にはいろいろな種類があって、たとえば僕は“ほぼ毎日“コンサルをやっています。
大きな企業さんから、個人事業主(クリエイター)さんまで問わず。
一件につき20万円です。
で、ここ数か月のコンサルの売り上げは、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の制作に全額ブチ込みました。
歌舞伎のセット費や照明費、あるいは役者さんのギャランティーにまわしています。

そうすることで、作品に厚みが出るわけですね。
チケット代の売り上げだけだと、あんな派手な照明は作れないんです。

じゃあ、この『コンサル』という仕事は「資産になっているか?」というと、ちょっと怪しいところです。
「『歌舞伎を作った』という実績や信用こそが資産」とも言えるかもしれませんが、どっちかと言うと、コンサルで20万円を稼いで、そのお金が歌舞伎の製作費で消えていて、そして、公演が終わってしまうと、それ以降の売り上げはありません。
「お金を生み出してくれる活動」にはなっていないんです。

※本当にごめんなさい…新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の千秋楽が中止になりました。
公演中止の決定が出た直後に松竹さんや、偉い人達とかけ合って、『キンコン西野が公演中止になった舞台セットに立って、「プペル~天明の護美人間~」のストーリーを全部喋る会』というオンラインイベントを急遽、開催しました。こちらは、Facebookグループにてアーカイブ視聴が可能です。
こちらから。

メディア出演や、講演会という仕事もそうですね。
自分の時間を支払って、その対価として「お金」をいただけますが、出演後、「自分が時間を投下した講演会が働いてくれる」ということは無い。

一方で、去年11月に公演をおこなったファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は違います。
この企画は、製作費を全額自社で負担して、運用する権利を持っているのですが、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信のチケットは今日も売り続けていて、今でも毎週100枚ぐらいがコンスタントに売れているんですね。
お求めの方は『えんとつ町のプペル オンライン』で検索してみてください。

こちらのオンライン配信チケットの売り上げというのは、印税みたいな形で、キャストさんや、権利主に、未来永劫分配し続けるようにしておりまして、公演が終わった今も、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は働いてくれています。
これが「資産」ですね。

ちなみに、この計画をスタッフに話した時にゾッとされましたが…僕の今後の絵本の巻末にファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信の購入ページのQRコードを載せて、お客さんがずっと入り続けるようにします。
もう一点。


続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】「日銭活動」なのか「資産活動」なのか?「資産活動」だとしても、その資産寿命はどれぐらいなのか?──連載「革命のファンファーレ2」Vol.26

https://goetheweb.jp/person/article/20220121-nishino_akihiro_26

シェアする