僕は、自分の作品を、このように考えて、このように取り扱っています

2022年01月03日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/258165

「資産」になるように活動する | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/258165

今日は「僕は、自分の作品を、このように考えて、このように取り扱っています」という話をしようと思います。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!『プペル ~天明の護美人間~』いよいよ本日開演
 

本日から1月20日まで、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』があります。

プペル~天明の護美人間~|新橋演舞場|歌舞伎美人

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/737

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=610331

今回は「脚本」と「プペル(ゴミ人間)のデザイン」を担当させていただいたんですけども、昨日、最初から最後まで通した映像を拝見させていただきましたが…結構、台本が変わってましたね。
 
まぁ、海老蔵さんと演出家の勘十郎さんが現場で色々やってみて「その方がいい」と判断されたわけですから、ここは、その船に乗ってみようと思います。
 
まだ僕自身、生で見れていないので、とにかく早く観に行きたいです。
 
ちなみに、明日(4日)と12日に観に来られる方は、劇場ロビーを隈なくチェックしてみてください。
 
僕のオンライン打ち上げのリンクが劇場のどこかに貼り出されておりますので、探してください。
 
そんなこんなで、いよいよ今日から始まります。
 
チケットは、ローチケ、ぴあ、イープラスでゲットしてください。
 
C席はすでに全日程完売になっております。ご容赦ください。
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』チケット発売中
 

そして、もう一点。
 
2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。


いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
武道館で、フリートークで、ただただ笑わせる…というストロングスタイルです(笑)
 
今は「オフィシャル先行」という形ですが、チケットはローチケで、「キングコング」と検索すれば出てくるようになっています。

https://l-tike.com/st1/220228-kbtk/sitetop

あと、ご家族など、3名以上で観に来られるという方は、ローチケだとコロナ禍のシステム上、「2席」までしか買えないので、「CHIMNEYTOWN BASE」で検索してみてください。
 
3名以上の「ファミリーシート」をご用意させてもらっています。
 
注意点としましては、チケットをご購入する際、必ず、3枚(3席)以上をご購入ください。2席以下だと、ローチケで買った方がお得なので。
 
よろしくお願いします。

  
 

前提として、「常識が正解とは限らない」ということ
 

そんなこんなで本題です。

今日は「僕は、自分の作品を、このように考えて、このように取り扱っています」という話をしようと思います。
 
この話を聞いていただく上で、まず踏まえておいていただきたいのは、「常識が正解とは限らない」ということです。
 
たとえば、多数決が必ず正解を導き出してくれるのであれば、皆さんが連綿と政治家に文句を言い続けることって無いハズじゃないですか?
 
政治家は「選挙」で決まっているわけだから。
 
とか、もう過ぎた話(結果が出たこと)なので言っちゃいますが、僕が絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開した時って、結果的にT Vのワイドショーでも取り上げられて、議論されて、何万人か、何十万人から批判されたんですけども……絵本って、基本的には親が子に買い与えるものだから、そもそも一か八で買わないじゃ無いですか?
 
内容の確認が取れたものを買いますよね?
 
だから、本屋で最後まで立ち読みしたものか、あるいは、「自分が子供の頃に読んでもらって面白かった絵本を、自分の子供に買い与える」という選択を親はしている。
 
つまり、「ネタバレ」した上で、買うか買わないかを決めていただくコンテンツですよね。
 
であれば、分母を大きくした方がいいわけで…つまり、10人にネタバレするよりも、1億人にネタバレした方が良いわけで、それなら、家の中で「立ち読み」ができるようにしようと思って絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料で公開したんですね。

大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野)|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

https://r25.jp/article/581356883170827173

今、この話を聞いた上で、「無料公開はおかしい!」と批判する人って、あんまりいないと思うのですが、当時は、皆、興奮状態にあって、「なんか変なことをしてる。叩き潰せ〜」となっていたんです。
 
ちょっと怖いですよね。数万人、数十万人が、集団で間違っちゃうことがある。
 
ちなみに、仮にあの時、数百万人、数千万人、1億人に批判されてたとしても、僕は、そのまま実行していました。
 
人数なんて、どうでもいいんです。
 
僕、数学が好きなので、「正しいこと」に興味があるんです。
 
なので、「1+1は7だ〜!」と叫んでいる日本人が1億人いても、「2だよ」と言っちゃう。
 
まぁ、だから、プライドの高い人達から凄く怒られるんですけど(笑)
 
 

自分の作品を「子供」のように取り扱えない理由
 

でね、そろそろ「僕は、自分の作品を、どのように考えて、どのように取り扱っているか?」という話をしたいんですけども、これは僕のオンラインサロンメンバーさんには昔から散々言っていることですが、抽象的な言い方をすると、僕、自分の作品を本当に「子供(我が子)」のように捉えているんですね。
 
それを言い出したら、「クリエイターさんは皆、そうでしょ?」というツッコミが飛んできそうなのですが、現実問題、皆が皆、本当の意味で自分の作品を子供のように取り扱うことって、できていないんです。
 
想像してくだい。
 
たとえば、あなたが子供を生むとするじゃないですか?
その子供と、いつまで付き合いますか?
半年ですか? 1年ですか?
…違いますよね? きっと一生付き合うハズです。
 
それが「子供」じゃないですか。
 
じゃあ、次に、あなたの好きな俳優さんを思い浮かべてください。
その俳優さんが2年前(3年前でもいい)出演された映画があると思うのですが、今、その俳優さん、その映画の宣伝してます?
その映画を一人でも多くの人に見てもらう為の活動をしてます?
 
おそらく、されてないと思います。
もう、次の作品に取り掛かっているハズ。
つまり、「出産」には立ち会ったけど、「子育て」には参加していない。
 
これ、先に言っておきますが、俳優さんは1ミリも悪くないです。
 
この話をすると、「俳優の仕事って、そういうもんでしょ?」というザックリとした反論がくるのですが、この時、「そういうもの」で片付けずに、「そういうもの」の解像度をもっと上げた方がいいと思っています。
 
つまり、「なぜ、俳優は子育てに参加できないのか?」です。
 
結論、「『子育て』の取り分が、『二人目の出産の取り分』に負けているから」です。
 
 

作品の「育児放棄をしない」ための状態を作る
 

つまり、今、俳優さんが2〜3年前の作品を宣伝したところで、その俳優さんには1円も入らない。
それだと食っていけないから、次の作品に向かわなきゃいけなくなる。
 
そういった事情で皆が「作品を産んだら、次」「作品を産んだら、次」となっちゃうから、作品を産んだら次に向かうことが多数派になって、あたかも「正解」のように捉えられてしまうのですが、たとえばブロードウェイの『STOMP』なんて26〜7年やっているし、ミュージカル『キャッツ』なんて、初演が1981年とかなので、もう40年ぐらいやってるんですね。
 
もちろん、今も宣伝し続けてます。
 
次の作品に向かう理由は二つあって、一つは「新しいものを作りたい」というクリエイターとしての欲求で、もう一つは、「次の作品に取り掛からないと食っていけない」という生活者としての事情ですね。
 
この時、2〜3年前に作った作品の取り分が、今も俳優さんに入ってくる状態を作っておけば……つまり、『STOMP』や『キャッツ』みたいな状態に持っていくことができれば、俳優さんは2〜3年前に産んだ子の「子育て」をしながら、また次の子を産む…ということができる。
 
「この土台をどう作るか?」という話をすると長くなるから、続きはオンラインサロンで聞いていただきたいのですが、僕は育児放棄は絶対にしたくないので、たとえば『えんとつ町のプペル』は、公開から1年が経っても、「宣伝をしたら僕(僕らのチーム)に取り分がある状態」を作っています。
他の作品も同じです。
 
ちなみに今は、Amazonプライムビデオで『映画 えんとつ町のプペル』の配信が始まりました。
お正月休みに是非、観て下さい。
 

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