株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
アメリカに『応援広告』が根づかない2つの理由
先日、ものすごーく久しぶりにクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げました。
ニューヨーク・ブロードウェイのデジタルサイネージに『映画 えんとつ町のプペル』のCMを流す費用(広告費)を集めるクラウドファンディングです。
すでに、たくさんの方に御支援いただいていて、現時点で、支援者数は「901名」、支援総額は「915万円」となっております。(12月29日現在)
本当にたくさんの御支援ありがとうございます。
支援は引き続き募集中です。
「ただただ支援」と称した西野の御礼の手紙(メール)は超絶オススメです。
こちらは、御礼の手紙とは名ばかりの、私、キングコング西野による約2000~3000文字のメンヘラ文章を送りつける段取りとなっております。
海外進出にあたって、いろいろと心境の変化がありましたので、そのあたりを、全力でぶつけようと思います。受け止めてください。
さて。
今回の企画に関しては、当然、僕が単体で動いているわけではなくて、アメリカの配給会社さんと情報を逐一共有しながら、一緒に進めています。
※『映画 えんとつ町のプペル』のアメリカ公開は12月30日からだよ。
その中で、ちょっと面白かったのが、「今回のブロードウェイのデジタルサイネージの広告費用は、クラウドファンディングで集めましょう」と提案した時に、ちょっと驚かれたこと。
そして、実際にクラウドファンディングをスタートさせて、支援が集まっていく様子を見て、さらにメチャクチャ驚かれていたことです。
僕がクラウドファンディングの音頭をとっているものの、支援を集めているということは、要するに「ファンの方が広告を出している」という状態。
これって、韓国だと全然当たり前だし、ここ数年は、日本でもよく見かける光景ですよね。
いわゆる「応援広告」というやつです。
広告って、個人で出せなかったりすることもあるので、応援広告をサポートするサービスがあったりするぐらい、今となっては、韓国や日本じゃベターな文化です。
それが、アメリカの配給会社さんには、この文化がすごく新鮮に映ったらしい。実際、アメリカにも似たようなノリはあるらしいのですが、ここまでスムーズに話が進まないらしいです。
今回のクラウドファンディングは、「やる!」と言った翌日には立ち上がっていました。
アメリカの配給会社さんは、終始、「こんなことがあるんですか!」といった感じ。
スムーズに進まない理由の一つには、アメリカが「権利の国」というのも大きいと思います。
韓国の場合は、たしかオーディション番組か何かで「この写真素材は、誰でも使っていいっすよー」みたいな感じで、権利を軽く解放したんですよね。
『えんとつ町のプペル』は、その先駆けで、全ページ無料公開するは、絵本の素材はフリーにしちゃうは…とにかくハチャメチャです。
だけど、それがあったので、ファンの方がその素材を使って、自分達で広告を出し始めた。
でも、アメリカでは、その手はなかなか打てない。
これは、どちらかというと『権利』の問題です。
「アメリカは権利が厳しいから、お客さん主導のアプローチがとりにくい」という側面がある。
そう言われると、アメリカと「応援広告」の相性があまり良くないのも納得がいきます。
が、僕は、もう1つ、アメリカに応援広告が根づかない理由があると思っています。
それは「エンタメの味わい方の違い」です。
続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】
【西野亮廣】アメリカとも日本とも違う! 「韓国」のエンタメが成功する理由を分析する──連載「革命のファンファーレ2」Vol.23
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