「何も知らない」という強さ

2021年12月30日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/256563

その力は今しか使えないぞ。捨てるのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/256563

今日は『「何も知らない」という強さ』というテーマでお話ししたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせです。
 
 

お知らせ!お正月は『プペル ~天明の護美人間~』を新橋演舞場で

 
来年1月3日〜20日に、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』があります。

プペル~天明の護美人間~|新橋演舞場|歌舞伎美人

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/737

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=610331
 
今はもう新橋演舞場にセットが建て込まれて、昨日、照明が作られていましたが、
なんか、すんごいことになってます。
 
ラストシーンとか、ちょっとヤバイです。
 
 
舞台なので、基本的には次が無いと思っておいていただいて、この機会をお見逃しなくです。
 
「また、やってください」で、できるものでは無いので。
 
是非、お正月は新橋演舞場にお越しください。
 
チケットは、ローチケ、ぴあ、イープラスで絶賛発売中です。
 
C席はすでに全日程完売になっております。ご容赦ください。
 
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』チケット発売中


そして、もう一点。
 
2022年2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
先月の「サーカス」のような、「為になる話」はございません。
 
武道館で、フリートークで、ただただ笑わせる…というストロングスタイルです(笑)
 
今は「オフィシャル先行」という形ですが、チケットはローチケで、「キングコング」と検索すれば出てくるようになっています。
 
https://l-tike.com/st1/220228-kbtk/sitetop
 
あと、ご家族など、3名以上で観に来られるという方は、ローチケだとコロナ禍のシステム上、「2席」までしか買えないので、「CHIMNEYTOWN BASE」で検索してみてください。
 
3名以上の「ファミリーシート」をご用意させてもらっています。
 
注意点としましては、チケットをご購入する際、必ず、3枚(3席)以上をご購入ください。
 
2席以下だと、ローチケで買った方が何かとお得なので。
 
宜しくお願いします。


すべての始まりは一冊の絵本だった

 
そんなこんなで本題です。
 
最近は、良くも悪くも、何を仕掛けても、あまり驚かれなくなったんですね。
 
「ああ、西野だったら、やりそうだね」といった感じで。
 
 
…いや、まぁ、これは良い変化か。
 
「ハードルが上がっている」ということで、背筋が伸びるので、僕にとっては良い変化ですね。ごめんなさい。ありがとうございます。
 
沸点がバカになってしまっている皆さんのおかげで、中途半端なことはできません(笑)
 
去年の12月25日に『映画 えんとつ町のプペル』を発表して、おかげさまでたくさんの方に観ていただいて、いろんな賞もいただいて、で、その後にミュージカルを作って、最近だと歌舞伎を作りました。
 
で、海外でもコソコソと進めておりまして、『映画 えんとつ町のプペル』は、いよいよ明日12月30日からニューヨークとL Aで先行上映が始まって、1月6日あたりから、アメリカ全土で公開となります。
 
https://www.amctheatres.com/movies/poupelle-of-chimney-town-68464/showtimes/poupelle-of-chimney-town-68464/2021-12-31/amc-empire-25/all

 
アメリカ全土で公開といっても、そりゃディズニー作品やハリウッド作品に比べたら、まだまだ小さな規模の公開ではありますが、しかしまぁ、アメリカのいたる地域で公開となります。
 
もし、アメリカにお友達がいらっしゃったら、是非、「プペルという面白い映画がそっちで公開されるよ〜」とお伝えください。
 
 
…で、これは、今やっているクラウドファンディングの挨拶文でも書かせていただいたのですが、すべての始まりは一冊の絵本だったんです。
 
 

誰も見たことのない道を突き進んできた

 
しかも、知らない方も多いと思いますが、『えんとつ町のプペル』という絵本は、僕が分業制で作った一番最初の絵本で、当時、誰からも求められなかったんです。
 
「『誰からも』は言い過ぎでしょ?」と思われる方もではいらっしゃるかもしれませんが、本当に「誰からも」で、それまで僕が黒のボールペン1本で絵本を作っていて、それがまぁ、陰日向に住んでいる極々一部の変態みたいなファンの方にだけ評価されていたのですが、僕の絵本を唯一支持してくださっているその変態みたいなファンの方って、「西野が一人で、ボールペン一本で描く作品」を好いてくださっているので、「分業制で作る」と発表した時は、非難轟々だったんです。
 
面白いですよね?
 
アンチの方からも「絵本は一人で作れ」と批判されたわけですが、ファンの方からも「分業制で作ると作家性が無くなる!」と批判されたんです。
 
 
これが、まぁ、『えんとつ町のプペル』のメッセージそのままなのですが、「誰か見たのかよ?」なんです。
 
「分業制で作ったら作家性が無くなる」だの何だと言いますが、まだ誰も、分業制で作られた絵本なんて見てないんです。
 
クラウドファンディングで予算を集めて、クラウドソーシングでスタッフを集めて作られた絵本なんて、地球人で見たことがある人なんて、一人もいないんです。
 
 
「なぜ、まだ見たこともない作品の良し悪しを判断できるんだ?」と。
 
その作品が完成した姿が一番解像度高くイメージできているのは、地球人の中ではブッチギリで僕で、僕以外の地球人が想像していたとしても、それは全く持って的外れなものだと思うんです。
 
しかし、まぁ、皆さんもよくよくご存知の通り、とくに日本人は「知らないものを否定する」という集団ですから、どれだけ説明してもラチがあかないと思って、まずは1ページだけ分業制で作ってみたんです。
 
 
それが、絵本『えんとつ町のプペル』の一番最初のページですね。
 
それを作って見せた瞬間に、一気に風向きが変わって、「この調子で全ページ作っちゃうのか…これが分業制か…」となり、少なくともファンの方は応援してくださるようになりました。
 
 

ライバル『えんとつ町のプペル』の背中がめちゃくちゃ遠い…

 
そうして絵本『えんとつ町のプペル』は、「分業制でやる」と言えば炎上して、「無料公開」すれば炎上して、なんか炎上商法とか言われて…もう年末だし言葉を包まずに言うと、「炎上している理由は、いつだってあなた方の想像力不足・知識不足で、『炎上商法』じゃなくて、あなたが方が炎上させてるんですよ」と思いながらも(笑)、そこはグッとこらえて、コツコツやってたら、気がついたら、あの日から考えると目眩がするほど遠くまで来ていました。
 
今、僕は新作絵本の制作にあたっているのですが、ライバルは当然『えんとつ町のプペル』で、その背中が、めちゃくちゃ遠いんです。
 
自分が歩んだ道のはずなのに、「どうやって、あそこまで行くんだっけ?」と思っちゃうんです。
 
オンラインサロンでは、このあたりの苦悩やストレスを、もっとエグく伝えているのですが、下手に色々知っちゃったもんだから、当時の「無鉄砲さ」みたいなものが今の僕には無いんですね。
 
しかし、まぁ、結果を出し続けている先輩方は、この壁を乗り越え続けているわけですから、「無鉄砲さ以外の力で前に進む」ということをやっていかなきゃいけないんだと思っています。
 
このラジオをどの世代の人が聴いてくださっているかは知りませんが、年齢関係なく、今、得体の知れないものに挑戦している人に向けて、僕から偉そうに言えることがあるとするのであれば、「まだ何も知らない」というのは、今この瞬間にしか持つことができない「強さ」なので、まわりの声に耳を傾けすぎず、その「無鉄砲」と形容される力を使って欲しいなぁと思います。
 
海外に出て、日本人のクソ面倒臭い部分を知る機会もありますが、やっぱり僕は日本が好きなので、日本から一緒に切磋琢磨できる人が出てくれると嬉しいです。
 

 
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