勢いがあるうちに辞められるか?

2021年12月04日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/244605

「延命」するか、スパッと辞めるか。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は、「勢いがあるうちに辞められるか?」というテーマで、お話ししたいと思います。

本題に入る前にお知らせをさせてください。 


お知らせ!絶賛発売中!新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』


来年1月3日〜20日に、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』があります。

プペル~天明の護美人間~|新橋演舞場|歌舞伎美人

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/737

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=610331

チケットは、ローチケ、ぴあ、イープラスで絶賛発売中です。

僕は、1月12日(水)16時の回を、普通にお客さんとして観に行こうと思います。

お時間合えば、一緒に行きましょう。


そして、今回の新作歌舞伎を、より深く楽しんでいただく為というか、ただ僕が喋りたいだけというか…「キンコン西野がプペル歌舞伎のストーリーを全て喋ってしまう会」(オンライン配信)を開催する運びとなりました。

ストーリーを喋るだけじゃなくて、歌舞伎制作の裏側もズケズケ喋ろうと思います。

宜しくお願いします。


お知らせ!ミュージカル『えんとつ町のプペル』配信参加者9800名突破


そして、もう一つ。

ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信の参加者が、なんと、9800名を突破しました。

もう公演は終わっているのに、噂が噂を読んで、オンライン配信チケットが売れ続け、まもなく1万名を突破する勢いです。

オンライン配信特典として、「脚本・演出のキングコング西野亮廣による副音声付き配信」がありまして、こちらの副音声は「オン/オフ」のスイッチが付いているので、西野の副音声が「うるせぇ」と思ったら、切ってください。

先に言っておきます。うるせえです。

そして、こちら、驚いたことにアーカイブが3ヶ月ほど残るそうなので、何度でもご覧いただけます。

とにもかくにも超絶オススメです。

オンライン配信チケットをお求めの方は「えんとつ町のプペル オンライン」で検索していただけると、『えんとつ町のプペル オンライン劇場ZA』というサイトが出てきますので、そちらでチェックしてみてください。

ミュージカル えんとつ町のプペル | オンライン劇場 ZA

https://za.theater/events/54b16102-d98f-4dc1-9013-5079c515bea5


僕の活動の動機となっているもの…


そんなこんなで、本題です。

昨日、梶原君と飲んでて、盛り上がった話がとても面白かったので、共有させていただきたいと思います。

たぶん、皆さんも心当たりあると思います。

「何の為に働いているか?」という話から始まったんですけど、梶原君は「家族や、スタッフの為」らしいんです。

僕も、まったく同じで、「スタッフやスタッフの家族を守ること」が活動の動機になっていて、だから、スタッフの子供の写真とか見るの大好きなんです。

僕が、サボったら、巡り巡って、この子にシワ寄せがいくんだな、と思うと、頑張れる。

それ以外にも、特に僕は、この部分が他に人に比べて異常に強いと思うのですが「知らないものを知りたい」という動機ですね。

「あれをやったら、どうなるんだろう?」「あそこからは何が見えるんだろう?」という興味が本当に強いんです。

今は、発信の選択肢がたくさんあるので、なんてことありませんが、当時、「ひな段に出るのをやめてみる」というのは本当に大きくて、食っていけないかも…という怖さもあったのですが、それより「ひな壇に出ることを完全にやめた時に起きる変化」への興味の方が勝ってしまって、スパッとやめてみました。

ここが梶原君と僕の微妙に違うところで、僕、「スタッフやスタッフの為に働いている」とか言いながら、辞める時は本当にスパッと辞めるんです。

で、梶原君は「それはなかなかできない」と。


何かを守る為に、延命に走りすぎるのは危ない


これ、どっちが正解という話でもなくて、どっちも正解だとは思うのですが、梶原君との共通の認識として「何かを守る為に、延命に走りすぎるのは危ないよね」というのがありました。


「命」を「延ばす」と書いて、延命です。

延命を否定しているわけではなくて、「延命しすぎる事が危険」という話なんですけど、当時、たとえば『はねるのトびら』という番組があったのですが、この番組は、僕が20歳の時にスタートして、ものすごい人気番組になって、そのあと31歳の時に終了したんですね。

視聴率は毎週20%ぐらいとっていたのですが、後半の1年間は1ケタの時もあって最終的に打ち切りとなりました。

当時の総合演出が何を考えていたのかは、分かりませんが、延命しようと思ったら、いくつかやりようがあったと思うんです。

ただ、こんなことを言うのもどうかと思いますが、結果論ではありますが、『はねるのトびら』は、あのタイミングで終わって良かったと思っています。

アレを、あと10年ズルズルと続けて、僕が41歳の時(つまり今ですね)に「もう無理だ」となって番組が終了してしまうと、「賞味期限が切れました」という印象がついた41歳から再スタートを切るのはなかなか難しいと思うんですね。

『はねるのトびら』が31歳で終わって、僕は「認知度」でいうとM A Xの状態で、クラウドファンディングをスタートさせて、ニューヨークで個展をして、帰国後はチケットを手売りして、『えんとつ町のプペル』を発表して、オンラインサロンを始めて、映画を撮って、ミュージカルを作って、歌舞伎制作を始めました。

「『はねるのトびら』を延命していた未来」と、「あのタイミングでスパッと終わったからこそある今」とで、どっちの方が幸せか、どっちの方がスタッフを守れるか?というと、たぶん、後者で、あそこで延命に走っていたら、まぁまぁマズイことになっていたと思うんですね。


「まだ勢いがあるうちに辞める」という選択肢も持っておいた方がいい


ここらへんの判断って、本当に難しいのですが、僕らは何かを興して、それが上手くいくと、ずっと、それを持ち続けようとする。

状況が少し傾いても、それをなんとか立て直そうとする。

それは本当に大切なことなんですけども、「立て直すこと」が目的になるのは、たぶん、違っていて、本当の目的は「家族やスタッフを守る為」だと思うんですね。

その時のアプローチが本当に「延命」なのか、本当に「立て直す」なのかは、本当に考えた方がよくて、メチャクチャ勇気のいることですが、「まだ勢いがあるうちに辞める」というのも選択肢の一つに持っておいた方がいいと思います。

勢いがなくなってから辞めることはすっごく簡単なんですけど、勢いがなくなっていたら、再スタートが切りにくい。

具体的なことをいうと、資金が底をついているから、目先の利益を取りに行くようなアプローチしかできなくなる。

なので、辞めるなら「勢いがあるうち」がベターだと思います。

でも、それってメチャクチャ難しいですよね(笑)?


だって、まだ勢いがあるんだもん。

そこを続けておけば、まだ、しばらくは食っていけるんだもん。


でも、ここなんです。

これができるかどうかがメチャクチャ大事で、自分の人生を振り返っても、25歳の時に「テレビから軸足を抜く」という判断をした自分を本当に褒めてやりたいです。


皆さんはどうですか?

仕事が軌道に乗って、しばらくして下降線に差し掛かった時に、「延命」や「立て直し」という選択肢はあると思うのですが、「このタイミングでスパッと辞める」という選択肢を持ち合わせていますか?

いつか、その日が来ると思うので、今日の話を頭の片隅にでもおいといてもらえると幸いです。
 
 
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