ハロウィンなので、こんなことをしてみます!
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/202088
破壊的イノベーションを仕掛けるタイミング | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
https://voicy.jp/channel/941/202088
今日は「破壊的イノベーションを仕掛けるタイミング」というテーマでお話ししたいと思います。
たぶん、結構、重要な話です。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
お知らせ!『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』開催!
昨日、ご案内させていただきましたが、僕が尊敬している教育改革実践家の「藤原和博さん」を講師にお招きして、僕が「生徒代表」という形でおこなうオンライン勉強会『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』の参加者が1200名を突破しました。
今回のポイントは「親子で学ぶ」というところです。
日本では、社会に出るまで「投資」について誰も教えてくれないし、社会に出てからも、環境によっては「投資」について学ぶ機会って、ほとんどないんです。
なので、多くの日本人は「浪費」か「消費」か「貯金」にしか、目がいっていないんですね。
ちなみに、今、あげた3つは、全て「お金が減る」選択肢です。
そうなんです。
この国で普通に生きていたら、お金が減る選択肢しか持てないんです。
まさか、我が子をそんな目に遭わせたくないし、だけども、お父さんお母さんも、学んでこなかったから、教えられない。
というわけで、『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』です。
開催は、10月10日の夜7時からです。
アーカイブも1週間ぐらい残るので、時間が合わない方も、ご参加いただけます。
チケットは800円です。
オンラインイベントですので、家族全員で参加いただいても、800円です。
参加ご希望の方は『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。
宜しくお願いします。
お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』キンコン副音声で再上映!
そして、もう一つお知らせです。
今年の10月22日〜10月31日に、『映画 えんとつ町のプペル』が劇場に帰ってきます。
ハロウィン限定復活上映でございます。
「映画」であることには違いないのですが、同時に「ハロウィンのイベント」なので、泣いても笑っても、万が一、どれだけ人気になっても、10月31日にはキチンと終わります。
そんでもって、昨日、配信した『毎週キングコング』でもお話しさせていただきましたが、今回の再上映に合わせて、「キングコング」で副音声を録りました。
梶原君と二人で、本当にクダラナイことを延々と喋っております。
そちらも合わせてお楽しみいただければと思います。
是非、映画館の大スクリーン&大音量で、ご覧ください。
上映劇場の詳細に関しては、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。
よろしくお願いします。
『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト
https://poupelle.com/
ミュージカルで大きな会場を選ばなかった理由
そんなこんなで本題でございます。
今日は「破壊的イノベーションを仕掛けるタイミング」というテーマでお話ししたいと思います。
昨日、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の1階席のチケット販売があったのですが、「全公演即日完売」となりました。
本当にありがとうございます。
2階席のチケットは、また来週あたりに発売となると思います。
また近づいたら、ご案内しますね。
さて、「全公演即日完売」と聞くと、「すごい人気じゃん」となっちゃうのですが、そもそも今回の会場となる『東京キネマ倶楽部』は、そこまで大きな会場じゃない上に、
演出家が何をトチ狂ったか、ただでさえ座席が確保できていないというのに、客席を潰して、ステージを広げてるんです。
結果、一公演のお客さんは1階席〜2階席合わせて、250名ほどです。
僕は、この1週間ほど前に日本武道館でイベントをやっていますし、今回のキャストの皆さんも、普段は、今回の10倍ぐらいのキャパで、何回転もしている人達ばかりなんです。
「もっと大きな会場を用意しろよ」と思われる方もいらっしゃると思うので、今日は、「今回の会場選びに、どういう意図があったのか?」をご説明します。
コロナ禍における「死なない打ち手」を優先
まず、1年以上前だと思うのですが、プロデューサーが、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の会場の候補として、2つの会場を用意してくれていたんです。
一つは、2000キャパ近い劇場で、もう一つは、今回の『東京キネマ倶楽部』です。
で、「どちらにしますか?」と出されて、僕は迷わずに『東京キネマ倶楽部』を選びました。
会場の雰囲気は勿論、もともとミュージカル用の劇場じゃないので、「ここで成立する舞台を作っておけば、いろんな場所にこの作品を持っていけるな」という下心もありました。
それと、あと二つ考えていたことがあります。
一つは、コロナ禍における舞台運営の考え方ですね。
基本、チケットの売り上げに合わせて舞台を作るので、キャパが大きくなればなるほど、万が一、公演中止になった場合のダメージが大きくなるなぁと思って、「勝つ打ち手」というよりも、「死なない打ち手」を選びました。
『えんとつ町のプペル オンライン公演』で検索すると出てくると思いますが、今回はオンライン公演のチケットも販売していて、そこでリスクを分散させているんですね。
ミュージカル えんとつ町のプペル | オンライン劇場 ZA
https://za.theater/events/54b16102-d98f-4dc1-9013-5079c515bea5
とにかく、コロナ禍は、オフラインのチケットの売り上げに体重を載せすぎるのは、かなりのリスクなので、去年の劇場決めの段階で、そうしました。
体力に余裕があるときに次の挑戦を
それともう一つ。
これが今日の話の本題になるのですが…正直、今回の企画と、今回のキャストを見ていただけると分かると思うのですが、「チケットが売れる座組み」なんですね。
となると、それこそ、「大きな小屋で、なるべく座席を稼いで…」という発想になっちゃうのですが、それをやっちゃうと、いつまでたっても「チケットの売り上げで公演をまわす」という体質から抜け出せないんです。
それだと、公演チケットは、いつまでたっても高いままで、お客さんの層を広げることができない。
どの仕事であろうと、同じことが起きていると思うのですが、僕らは目の前にニーズがあると、ついついつられてしまう。
そのニーズがいつまでも続かないことを知っているのに、そこには目を背けて、ニーズに応えようとする。
たとえば、「若さ」を売りにしている人がいて、一度、支持されてしまうと、それを手放せなくなる。
なぜなら、お客さんがそれを求めているからです。
だから、「あの手この手」で若さを見せる。
だけど、そのうち、ジワジワと「若さ」が消えていって、
ジワジワと支持が減っているのに、まだ手放せない。
ついには、もう味がしなくなるまでしがんでしまい、いよいよ次の武器を探しにいかなきゃいけないのに、その頃には、すっかり挑戦するのが怖くなっている。
ニーズに応えて、商品やサービスや魅力を改善していく作業を「持続的イノベーション」と呼ぶのならば、
それを終わらせる「破壊的イノベーション」も必要で、そんでもって、「破壊的イノベーション」ができるタイミングってあるんです。
基本、「体力に余裕がある時」です。
今回の会場選びの時に、このことを思いました。
今、「チケット代の売り上げに依存しないビジネスモデル」の創造に手をつけておかないと、「プペルだと、チケットが売れるし…」で結構ズルズルいっちゃうなぁと思って、スパッと切ってみました。
何かの参考になると嬉しいです。
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