『届け方』を徹底的に見直す。だけど、『届け方』に逃げない

2021年09月12日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/201586

『届け方』を徹底的に見直す。だけど、『届け方』に逃げない。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は「『届け方』を徹底的に見直す。だけど、『届け方』に逃げない」というテーマでお話ししたいと思います。

僕らのチームがとっても大切にしていることです。

本題に入る前にお知らせをさせてください。




お知らせ!『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』開催!


当然、自分が仕掛けているプロジェクトは全部オススメなんですけど、これも個人的に超オススメのイベントです。

僕が尊敬している教育改革実践家の「藤原和博さん」を講師にお招きして、一応、僕が生徒代表という形でオンライン勉強会『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』を開催することが決定しました。

ポイントは「親子で学ぶ」というところです。

日本では、社会に出るまで「投資」について誰も教えてくれないし、社会に出てからも、環境によっては「投資」について学ぶ機会って、ほとんどないんです。

なので、多くの日本人は「浪費」か「消費」か「貯金」にしか、目がいっていないんですね。

ちなみに、今、あげた3つは、全て「お金が減る」選択肢です。

そうなんです。

この国で普通に生きていたら、お金が減る選択肢しか持てないんです。

まさか、我が子をそんな目に遭わせたくないし、だけども、お父さんお母さんも、学んでこなかったから、教えられない。

というわけで、『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』です。

開催は、10月10日の夜7時からです。

アーカイブも1週間ぐらい残るので、時間が合わない方も、ご参加いただけます。

チケットは800円です。

オンラインイベントですので、家族全員で参加いただいても、800円です。

参加ご希望の方は『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。



お知らせ!劇場に復活!『映画 えんとつ町のプペル』


そして、もう一つお知らせです。

今年の10月22日〜10月31日に、『映画 えんとつ町のプペル』が劇場に帰ってきます。

ハロウィン限定復活上映でございます。

復活上映なんて、あんまり聞いたことないと思うのですが、本当にたくさんの人が動いてくださって、実現することができました。

映画」であることには違いないのですが、同時に「ハロウィンのイベント」なので、泣いても笑っても、万が一、どれだけ人気になっても、10月31日にはキチンと終わります。

ちなみに、これはまた時間を割いてお話ししたいのですが、今回の再上映に合わせて、「キングコング」で副音声を録りました。

梶原君と二人で、1時間半ほど喋っております。

そちらも合わせてお楽しみいただければと思います。

是非、映画館の大スクリーン&大音量で、ご覧ください。

上映劇場の詳細に関しては、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

よろしくお願いします。

『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト

https://poupelle.com/



チケット代にメスを入れて、ファミリーが参加しやすく



そんなこんなで、本題です。

今日は僕らが進めているエンターテイメントについてお話ししたいと思います

参考にしていただけると嬉しいです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今日(9月12日)は、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の1階席チケット発売日です。

このあと、11時から「チケットぴあ」で発売となります。
#2階席のチケットの発売は後日!
#またご案内します。

ミュージカル「えんとつ町のプペル」

https://musical.chimney.town/


今日の話では、特にチケットの値段に注目していただきたいのですが、今回のファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケット料金は、『SS席=8000円』『S席=7000円』『A席=5800円』『B席=3500円』となっております。

会場のキャパが300席ほどで、出演者さんは、帝国劇場で主演を張るような人達で、
スタッフも、各業界のトップランナーがズラリと並んでいます。

隠すところでもないので、言っちゃうと、今回の制作費を「チケットの売り上げ」で回収しようと思ったら、チケット代が3万円とかになるんです(笑)

つまり、今回の値段設定では、チケットが完売したところで、チケット代だけでは絶対に回収できません。


もちろん計算ミスではありません。

「チケット代の売り上げでイベントを回す」というビジネスモデルに、意図的に、メスを入れました。

やっぱり、ミュージカルの値段って、決して安くはなくて、ここにメスを入れないと、なかなかファミリーでは参加できないんですね。



ミュージカルのビジネスモデルを1から見直す


それともう一点。

今回、僕らの舞台では、役者さんの時間をいただいている以上、「稽古代もお支払いする」ということを決めています。

これも、「チケット代の売り上げで回す」ということにしてしまうと、叶いません。
 
ミュージカルの制作にかぎらず、たとえば被災地支援なんかもそうで、何をするにも、「目的の為に自分達を犠牲にしすぎない」ということを僕らは強く決めています。

10年後も、20年後も、活動を続けていくことを考えているので、「どこかに無理がたたる設計」は、徹底的に見直すようにしています。

キャストやスタッフに無理をさせすぎてはいけないし、当然、お客さんに無理をさせすぎてもいけない。

となると、もう、ミュージカルのビジネスモデルを1から見直すしかないんです。

つまり、「チケット代以外の収益源」を開拓して、それをキャスト・スタッフ、そして、お客さんに分配し、各自の負担を軽減する。

「じゃあ、具体的に、どんな収益源を開拓したのか?」ということに関しては、オンラインサロンの方で、連日お伝えしているし、ここで全てを話すと、時間がいくらあっても足りないので、ここでは割愛させていただきます。

が、ザックリとまとめると、「チケット代以外の収益源」の開拓にメスを入れたおかげで、今回、この値段でご提供できることになりました。

値段を見て、「これだったら、舞台セットが質素なんでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、とんでもございません。

キングコング西野が、そこを安く抑えるわけがないし、今回の美術は、『映画 えんとつ町のプペル』でもご一緒させていただいた佐藤央一さんです。

バンド「SEKAI NO OWARI」のアートまわり、ライブステージなどを手がけている方ですね。

なんとなく、イメージ(規模感)が沸くと思います。

300人のお客さんの為だけに、ゴッリゴリに作り込んでおります。

本当は、ここで画像をパッとお見せできたらよかったのですが、もうね、「客席」と「ステージ」といった感じじゃなくて、「えんとつ町」です。

360度「えんとつ町」にお越しいただく感じです。


世界の人達を唸らせる作品を作る、そして「本気で届ける」


……というような話をすると、必ず、「やり方だけ」を真似する人が出てくるんですね。

これ、いつもそうなんです。

「やり方」の話をすると、なんか、「上手くやっているヤツ」みたいなイメージを持たれてしまうんです。「マーケター」みたいな感じで。

くれぐれも言っておきますが、僕らはエンターテイメントを届ける為に、参加してくださった方々を守る為に、徹底的に「届け方」を研究して、仮説・検証・改善を繰り返し、当然、「マーケティング」のノウハウを身体に叩き込みますが、それもこれも、取り扱っている作品のクオリティーありきですよ。

まずは、世界の人達を唸らせる作品を作る。

その後に、「本気で届ける」という順番です。

「0」 に「100」を掛けても、「0」なんで、とにもかくにも、作品のクオリティーがありきなんです。

ということを、どれだけ口で言っても、「またまた」となる人がいると思うので、「こういうことですよ」というのが分かるYouTubeの動画を貼っておきます。

ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のオープニングナンバーを、ピアノの伴奏だけで、一発録りしたものです。

ちょっと、一度、チラ見してみてください。

3分ぐらいの動画です。

「クオリティーって、こういうことなのね」というのが伝わると思います。



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