リーダーの意思決定は『文化』が握っている場合がほとんどだよね

2021年09月08日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/199885

リーダーの意志決定は『文化』が握っている場合がほとんどだよね | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は「リーダーの意思決定は『文化』が握っている場合がほとんどだよね」というお話しをしたいと思います。

もうタイトルで、全部、言っちゃった気がしますが、お付き合いください。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

お知らせ!ミュージカル『えんとつ町のプペル』チケット発売


…かれこれどれぐらいになるんだろ?

ちょっと分からないですが、かなり長い時間をかけて準備を進めてきたファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケットが、「チケットぴあ」さんで、いよいよ発売となります。

発売は9月12日の午前11時です。

キチンとメモっておいてください。

また、あらためてお話しさせていただきますが、ミュージカルに詳しい方ならば、今回のキャストさんと会場のキャパを見た時に、チケット料金がとんでもないこと(※普通、この金額では絶対に見れない!)になっているということをお分かりいただけると思うのですが、ここはやっぱり「ファミリーミュージカル」と謳う以上は、挑まなきゃいけない部分だと思っていて、あれやこれやとやりましたし、まだまだこれからもやります。

とにかく、プロデューサー陣が、もう本気で取り組んでいます。

これが、イベント運営の一つの形になるといいなぁと思っております。

そして、肝心の中身の方ですが、もう最高です。

「最高のキャストと最高のスタッフが集まって、最高のものを作った」という一番強いパターンです。

是非、お楽しみに!

チケットは9月12日午前11時発売です。

よろしくお願いします。

ミュージカル「えんとつ町のプペル」

https://musical.chimney.town/



お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』ハロウィン限定上映


そして、もう一つお知らせです。
  
今年の10月22日〜10月31日に、『映画 えんとつ町のプペル』が劇場に帰ってきます。


ハロウィン限定復活上映でございます。

復活上映なんて、あんまり聞いたことないと思うのですが、本当にたくさんの人が動いてくださって、実現することができました。

「映画」であることには違いないのですが、同時に「ハロウィンのイベント」なので、泣いても笑っても、万が一、どれだけ人気になっても、10月31日にはキチンと終わります。
 
ので、この機会をお見逃しなく!
 
是非、映画館の大スクリーン&大音量で、ご覧ください。
 
上映劇場の詳細に関しては、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

よろしくお願いします。

『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト

https://poupelle.com/



この話、覚えてます?


そんなこんなで本題です。

今日は、「リーダーの意思決定は『文化』が握っている場合がほとんどだよね」という話をしたいと思います。

以前、たしか五輪が始まる前だったと思うのですが、小池都知事が「代々木公園でパブリックビューイングをする」みたいなことを発表した時に「密を回避と言っておきながら、何を言い出すんだ」と大バッシングが起きて、それを受けて、小池都知事が、その企画を取り下げた時に、そこでも「最初から、そうしとけ」とか「余計なことをするな」みたいなバッシングが起きて、その時にVoicyで「それはやっちゃダメだよ」というお話をさせていただいたんです。

覚えてます?

要するに、「誤りを認めた人」を叩いてしまうと、その人は「次から、謝りを認めるのはやめよう」となるので、結果的に、自分達が損をしちゃう。

なので、一つ目のバッシングはOKだけど、二つ目のバッシングは完全に悪手です。

「間違いを認めやすい文化」がリーダーの意思決定を変える


今日は、この話をもう少し掘り下げようと思うのですが…

昨日、僕のオンラインサロンの中で、大規模な前言撤回があったんです。

数ヶ月前に、「この方向で進めましょう!」と言って、皆を期待させるだけ期待させたプロジェクトを、昨日の記事であらためて持ち出して、「ごめんなさい!よくよく考えたけど、これ絶対に失敗するので、やめましょう。代わりに、○○をしましょう」という…金額的には下手すりゃ数億円規模の前言撤回があったんです。

結果的に、今回、あらためて提案したアイデアの方が絶対に良いのですが、このアイデアを出すには、前回のアイデアを取り下げなきゃいけないわけじゃないですか?

たぶん、期待して待っていたサロンメンバーもいると思うのですが、今回、もう本当に「スパンっ!」と切ったんです。

で、よくよく考えたら、僕、この手の前言撤回をサロン内でよくやってるんですね。

「ごめん、やっぱコッチ!」という。

自分を擁護するわけじゃないですけど、「なんか違うなぁ」という企画が上手くいくことって本当になくて、ただ、そうは言うものの、初めに決めたことを変えられないのが「人」じゃないですか?

じゃあ、そんなことを断ち切れる西野が「リーダーとして優秀なのか?」というと、決してそうではなくて、結論、サロン内が「前言撤回を歓迎する文化」なんです。

「たしかに前回のアイデアに期待していたし、なんならチョット走り出していたけど、でも、コケちゃったら意味がないし、いろいろ加味して出した最新の結論の方が成功確度が高いから、新しい方で行こう。ていうか、思い切って、前言撤回してくれてありがとう」的な雰囲気なんです。

日本って、謝罪した人を更に叩くじゃないですか?

あれをやっちゃうと、「謝罪する取り分」が減っちゃうから、素直な謝罪が遠のくんですね。

間違いはとっとと認めて、ハイスピードで改善していった方が皆、幸せじゃないですか?

となったら、まずは「間違いを認めやすい文化」を作ることが重要で、リーダーの意思決定は、そこに結構引っ張られると思います。

リーダーって、なんか偉そうにしてるけど、どこまでいっても人間で、「見られ方」を気にするので…そんな形で「チームでリーダーをコントロールする」というのは、僕らは、もっと積極的にやっていった方がいいんだろうなぁと思います。

チームの空気からリーダーを作ることはできる


なんか、「ライブ」の出演者とお客さんの関係に近いです。

お客さんノリが良いと、出演者のパフォーマンスが上がって、結果的にお客さんの満足度が上がるじゃないですか?

ショービジネスが成熟している国のお客さんって、当然、目も肥えているのですが、自分達の満足度を上げる為に、明らかに出演者をのせにいくんです。

全然、受け身じゃないんですよ。

むしろ、最初は、お客さんが空間の支配権を握っている。

「良いチーム」というのは、この感じなんだと思います。

なんか、子育てみたいな話になっちゃうのですが、たとえば今、多くのビジネスパーソンが抱えているリアルな悩みって、「社長の考えが古い」とかだと思うんですね。

これだけ、猛スピードで時代が変わっているのに、社長は頑固一徹で、昔のやり方を手放そうとしないし、新しいことにも耳を傾けようとしない。

一見、社長の人間性に全責任があるように思っちゃいますが、もしかすると、過去に社長が新しい文化を学ぼうとした時の、コチラ側のリアクションが悪かった場合がある。

あの時、メチャクチャいいリアクションをしていれば、「新しい文化を学ぶと、こんなに喜んでもらえるんだ」となって、「もっともっと」となり、今の姿にはなっていなかった場合がある。

要するに、「自分の目の前にいる人を構成しているのは、何割かは自分である」という話です。

リーダーがチームの空気を作っているのか、チームの空気がリーダを作っているのか、どっちが先かは分かりませんが、少なくともチームの空気からリーダーを作ることはできるので、身近なところから試してみてください。


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