「ずっと続いていくエンターテイメント」の作り方

2026年03月02日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7598958

「ずっと続いていくエンターテイメント」の作り方 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7598958

 
 

「長い作品」は遅かれ早かれ終わる

 
去年の夏、神奈川芸術劇場でミュージカル『えんとつ町のプペル』をやりました。
 
全25公演。
観客動員数は3万人(完売)。
総制作費は4億5000万円でしたが、あの手この手でどうにか黒字で着地。
 
クリエイティブのスタッフらとは公演の途中から、「次は、もっと大きな規模で」という話をしていて、公演を観に来てくださった業界関係者の方々からも、たくさんお声がけいただき、その後も何度もやりとりをして、「より大きく、より強固なミュージカル『えんとつ町のプペル』の可能性」を探っております。
 
そもそも「演劇」というものを今の時代で続けていく為には、踏んではいけないポイントがいくつかあって、まず一つは「長さ」です。
 
二幕モノ(一部と二部)を当たり前として、公演時間が休憩時間を含めて2時間半とか3時間になってしまうようなショーは、まず大前提として「子供」が取れない。
 
言い方を変えると、「3時間も椅子に座り続けることで、ぐずることが目に見えている子供」を親が連れてこない。
 
「子供が取れない」ということは、毎年、観客の平均年齢が上がり続けることが確定して、「家庭を持つ客」の割合が一定数増えた時点で、まず「夜公演」が回らなくなる。
 
家庭を持つ人が、平日の夜に22時過ぎに終わるようなイベントに行けるわけがないので。
 
そして、これもデータで出ていますが、お客さんは「60歳」を超えると、途端に劇場に通うペースが落ちます。
 
膝が弱くなってしまったり、あとはリアルに「膀胱」の問題がある。
 
ショーが「面白い/面白くない」の前に「オシッコが我慢できなさそうだから、観にいくのやめとく」と判断する人の割合が増えるわけですね。
 
演劇人が「演劇の可能性」を信じたい気持ちはよくよく分りますが、ここまで僕が話したことは「演劇の否定」ではなく、「家庭の事情」や「身体的な事情」なので、ここには抗えない。
 
「長い作品」を作ってしまった時点で、遅かれ早かれ終わりがきます。
 
 

公演そのものが「商品・サービスのPR」になっている

 
次に、「PRにならない作品」の立場も危うい。
 
物価の高騰は続いていて、美術セットから何から何まで、すべて以前よりも高くなっています。
 
ただ日本の場合は、国民の所得が増えているわけではないので、チケット代を上げることはなかなか難しい。
 
そうすると「チケットSOLDOUTでも赤字」というのは全然現実的な話で、これに対しての打ち手として、「公演を観にきてくださった方」は勿論のこと、「公演を観に来られなかった方」からの売り上げも狙いにいく必要がある。
 
その一つが「公演そのものが商品・サービスのPRになっている」という展開で、たとえば映画『バービー』は、映画そのものが大ヒットしましたが、それだけじゃなくて映画のおかげでバービー人形もヒットした。
 
『スターウォーズ』なんかも映画の興行収益よりも、おもちゃの収益の方が大きくなっていて、たとえばそういった感じで「作品がIPの強化に寄与し、そのおかげで2次展開3次展開が大きくなる」が、製作費が上がり続ける中、チケット代をこれ以上上げずに、お客さんの満足度を上げる唯一の方法となる。
 
なので「作品選び」はメチャクチャ大事で、ちなみにVoicyなので生々しい話をすると、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』は現在公開前ではありますが、今作のメインキャラクターである「モフ」のぬいぐるみだけで、すでに500万円の売り上げを出しています。
 
お客さんはまだ「予告編」でしかモフを見ていないですが、とはいえ、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』がモフのPRになっているというわけです。
 
 

スクールとステージを一本にまとめたビジネスモデル

 
三つ目の、「ここを押さえておかないと、続く演劇は作れない」というポイントは、「スクール事業」だと思っています。
 
「ステージに立てる」を出口として、「ダンススクール」とか「演劇・ミュージカルスクール」を立ち上げ、年間通してサービスを展開することで、公演にかかる費用の負担を減らし続ける。
 
加えて、本来であれば運営サイドからギャランティーを支払わなければいけないところを、逆に「授業料」をいただきながら公演の練習ができるので、あらためて、「ジャニーズ」や「吉本興業」や「LDH」のような、スクールとステージを一本にまとめたビジネスモデルというのは強いし、そこを目指さないと未来は無さそうです。
 
映画が落ち着いたらスクールの準備を始めようかなぁと思っている西野です。
 
 

▼『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』2026年春、公開記念🎩

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