『クラウドファンディング×分業』の難しさ

2026年01月07日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7441321

「クラウドファンディング×分業」が上手くいかない理由 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7441321

 
 

開発が暗礁に乗り上げること自体はよくある話

 
考察系YouTuberの方がクラウドファンディングで5000万円もの資金を集めて、ご自身が考えられた物語をゲーム化しようとしたが、開発途中でディレクターさんが離脱して、資金4000万円を使った時点で企画が宙ブラリンという状況になっている…というニュースを耳にしました。
 
「開発が暗礁に乗り上げる」とか「トラブルによって開発が大幅に遅れる」ということ自体は、プロジェクトが大きくなればなるほど、よくある話です。
 
僕自身もクラウドファンディングで美術館を作ろうとして土地を買ったけれど、その後に、もっと良い条件の土地が見つかったのと、加えて作品のヒットが重なって、用意していた土地だと手狭になったのもあって、一旦開発を止めた過去があります。
 
とはいえクラウドファンディングで資金を募った以上は期待して待ってくださっている方もいるわけですから、そこはキチンとご説明して、希望者には全額返金という対応で良いと思います。
 
僕はそうしました。
 
「すみませんでした。思ったように進められないので、返金します」で返金すれば、第三者にとやかく言われる筋合いもない。
 
今日ここでお話したいのは、そこではなく、「クラウドファンディングで資金を集めて、分業制で作品を作る難しさ」についてお話ししたいと思います。
 
 

「餅は餅屋」は悪いことでも何でも無いが、色々と難しい問題が…

 
最近はインフルエンサーさんがこのスタイルをとっているところをチョコチョコ見かけますが、これっておそらく絵本『えんとつ町のプペル』がモデルになっているのだと思います。
 
それもあって、僕のところにも、よく相談があるんです。
 
一番多いのは、「自分が考えたストーリーを分業制で絵本か、映画か、ゲームにしたくて、その為のクラファンをやりたいんです」という相談です。
 
ここに薄っすらと透けて見えるのは、「俺、絵とか描けないし、音楽とかも作れないし、プログラミングもできないし…だから、そこはプロフェッショナルにお願いして、ただストーリーだけは俺で」という『面倒の外注』ですよね。
 
「餅は餅屋スタイル」自体は悪いことでも何でも無いし、プロの現場は基本それなんですけども、ここには色々と難しい問題があります。
 
これを自分の口で言うのメチャクチャ嫌なんですけど、ここを押さえておかないと話が前に進まないので自分の口で言わせてもらいますが…
 
 
まず、僕、絵を描くのメチャクチャ上手いんです。
 
そもそも絵本を描き始めた頃は、ずっと「西野にはゴーストライターがいる」というネガキャンをされていたぐらいです。
 
そのネガキャンの根底にあるのは「あれだけの絵を西野が描けるわけない」という画力への称賛そのものです。
 
実際、たとえば絵本制作の現場では、自分も描くし、イラストレーターさんがあげてくださってイラストにアカ(手直し)を入れることもあります。
 
 
次に僕、文章を書くのメチャクチャ上手いんです。
 
たぶん、毎日書いている文字量で言うと、日本で10本の指に入ると思います。
 
ちなみに、ビジネス書もゴーストライター疑惑をかけられたことがあるのですが、僕にとってはゴーストライターに書かせる方が手間でしかなくて、全部自分で書いています。
 
僕が書いたものを幻冬舎の袖山さんが「赤入れ」をするという二人三脚です。
 
 
あと、僕、そもそも舞台生まれ舞台育ちなので、お喋りがメチャクチャ上手いのと、舞台の立ち振舞いがメチャクチャ上手いんです。
 
なので、アニメーションを作るときの動きとかも、一旦、僕がやって見せるんですね。
 
アフレコの時も、時折僕がブースの中に入って、声優さんの横で「こんな感じでやってみてください」とやって見せるんです。
 
 
余談ですが史上最速で漫才コンクールの大賞をとった天才漫才師です。
 
まぁ、これに関しては梶原君の力がほとんどですけども。
 
 
あと、意外と表に出していないのですが、僕、メチャクチャいい曲書くんです。
 
まぁ、『えんとつ町のプペル』もそうですし、『夢幻鉄道』も、皆さん大好き『愛のテレパシー』も。
 
これに関しては、ブロードウェイに来ても変わりはなくて、実際に自分がギターを担いで、「このタイミングで、この音を入れてください」と言うんです。
 
 
あと、今回の話とまったく関係ないですが、足が犬ぐらい速いです。
 
TBSのオールスター感謝祭では、スポーツタレントには勿論のこと、オリンピック選手にもノーハンデで勝ってます。
 
 
このように、ありとあらゆる専門職のプライドをバッキバキに折り続けるバケモノが西野で、そいつがクラウドファンディングで資金を集めて、分業制でクリエイティブをおこなっている…という事実がある。
 
ここをね、西野の才能みたいなものを認めたくないが為に、「西野は人とお金をコネくり回して上手いことやっているヤツだ」みたいな感じで片付けてしまうと、被害者が増える一方なので、ここは踏まえておいてください。
 
 

やり切るには、職人を黙らせる技術が絶対に必要

 
話を、「自分が考えたストーリーを分業制で絵本か、映画か、ゲームにしたくて、その為のクラファンをやりたいんです」という相談に戻します。
 
これの何が難しいって、たとえば自分に絵心が無かったら、基本、外注先のイラストレーターさんはナメてかかってくるし、相手が自分に対してリスペクトがなかったら、お金が溶ける一方なんですね。
 
イラストレーターさんがテキトーな絵を上げてきた時の一手目は、「お忙しい中、作業にあたっていただいてありがとうございます。ただ、すみません。ここは、こんな感じで、描いてもらっていいですか?」と実際に自分が描いてイラストレーターさんに送って、画力でボッコボコにブン殴って、「お前、抜いてるのバレてるぞ」と脅すことなんですよね。
 
ただ、絵心が無かったら、画力でブン殴る前に、送られてきた絵のどの部分が悪くて、どう改善すればいいのかが分からないし、もちろん言語化することができない。
 
「おおイイ感じ!」「なんか違う気がする」しか手札が無いんです。
 
それによって、やりとりが無限に増えてしまう。
 
つまり、その分、予算がドンドン溶けていく。
 
結果、「ウン千万を使っても、成果物が何も残らない」という事態に陥る。
 
「クラウドファンディング×分業」をやり切るには、職人を黙らせる技術が絶対に必要で、そういったものを持ち合わせていない人が手を出すと大火傷するので、用法容量をお守りください。
 
 

▼『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』2026年春、公開記念🎩

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