お客さんは『距離』にお金を払っている



(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6878103
お客さんは「距離」にお金を払っている | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
https://voicy.jp/channel/941/6878103
「より高品質の“モノ”を届ける」は作り手のエゴ
10年ほど前に読んだブログ記事が、今なお僕の思考に影響を与え続けています。
「隠居系男子」というブログに掲載されていた、「有料課金モデルで高めるべきは、コンテンツのクオリティではなくて、受け手側との距離感」という記事です。
当時も非常に示唆に富む内容だと感じましたが、それから10年が経過した今でも、実践において大いに参考にしており……つまるところ「あのときの仮説は、間違っていなかった」とお伝えする報告です。
記事の要旨はこうです。
「有料課金ユーザーに“より高品質なコンテンツ”を届けようとするのは、しばしば作り手の自己満足にすぎない。本当に求められているのは、クオリティの高さではなく、“作り手との近さ”である」と。
たとえばブログでは、音楽ライブを例に挙げていました。
「ライブでは、どの席でも聴こえる楽曲や音響は大きく変わらないが、“アーティストとの距離”に応じてチケット価格は上がる。むしろそれこそが価格差の本質である」と。
この例に照らせば、「より高いお金を払ってくれた方に、より高品質の“モノ”を届けなければ」という発想は、必ずしも正しいとは限らず、特にファンビジネスにおいては、それが作り手のエゴになってしまう可能性があるわけです。
この話を、いま僕自身の現場にも当てはめてみたいと思います。
「近いだけの低クオリティー動画」が非常に好評
今夏に上演されるミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信チケットの販売を、実はひっそりとスタートさせていました。
オンライン配信は、本公演の模様を後日視聴できる仕組みですが、現時点ではまだ本番まで1ヶ月あります。
したがって、「どうせ観るのは先なんだから、公演日が近づいてから買えばいい」と考える方が多く、このタイミングでの販売数はどうしても伸び悩みます。
とはいえ、制作側としては、キャッシュフローの観点からも、できるだけ早期に売上を確定させておきたい事情がある。
そこで、「今すぐ買ってもらう理由」をつくる必要が生じました。
そこで導入したのが、「オンライン配信購入者限定で、稽古場や制作現場の裏側映像を事前に視聴できる」という特典です。
しかもアーカイブは1週間ほど残しますので、早く買えば買うほど“たくさん観られる”状態になるわけです。
なかなか賢いでしょ?(笑)
ただし、ここには、ひとつ問題がありました。
僕らはすでに『BackStory』という密着ドキュメンタリーを、プロの撮影・編集で、しかも無料で毎週公開している。
つまり「裏側の映像」だけでは、有料の価値になりづらい。
そこで、逆転の発想に切り替えました。
有料配信の特典映像は、僕自身がスマホで撮影し、無編集でそのままアップロードする──いわば「近さ」を売りにしたんです。
この「近いだけの低クオリティー動画」が非常に好評でした。
編集も構成も整っていない“生の現場”にこそ、距離の近さや臨場感を感じてくださったのだと思います。
「有料課金モデルでは、クオリティよりも“距離感”を提供するべきだ」という隠居系男子さんの仮説は、現場における具体的な事例を通して、見事に証明されたと言えるでしょう。
▼
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のオンライン配信チケット(特典映像盛り沢山)はコチラから↓
https://chimneytown.net/products/musical_poupelleofchimneytown_2025jp
====================
CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
いつも応援ありがとうございます!
「西野亮廣エンタメ研究所」ではオンラインサロンの会費を活動資金として、さまざまなプロジェクトに挑戦しています!
▼メンバーになって西野の挑戦をもっと応援したいという方はコチラ
「西野亮廣エンタメ研究所」
https://salon.jp/nishino
Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所
https://salon.jp/nishino

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko