アメリカの選手層の厚さと「村社会」の本質を見た夜



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アメリカの選手層の厚さと「村社会」の正体を見た | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「ジミー賞」対象となる演劇志望の学生は全米で約15万人!
昨日、ニューヨークでは、演劇を志すアメリカの学生たちの頂点を決める祭典「ジミー賞」が開催されました。
正直なところ、僕は昨年までその存在すら知りませんでした。
「大変なお祭りだ」と耳にしてはいたものの、どこか半信半疑な部分があったのも事実です。
しかし、その懸念は完全に杞憂に終わりました。
会場となったミンスコフ劇場(『ライオンキング』の上演劇場)は、開演前から熱気と興奮の渦に包まれ、オンライン配信では視聴者数が2,500万人に達したとの報道もあり、そのスケール感はまさに異次元でした。
ちなみに、ジミー賞の対象となる演劇志望の学生は全米で約15万人にのぼるそうです。これは、日本の高校球児の約12万人と比較すると、いかに演劇がアメリカで広く根付き、文化の中核を成しているかがうかがえます。
ショーの最中、僕が圧倒されたのはまさにその「選手層の厚さ」でした。
登壇する学生たちは一人ひとりが主役級の実力者で、日本であれば誰もが舞台のセンターを張れるレベルです。渡辺直美さんやちゃんみなさんが持つ表情の豊かなコントロール力を、彼らは皆、標準装備のスキルとして備えており、さらに声量に至っては驚異的と言うほかありません。
通常、この種の大会ではごく数名が突出した輝きを放つものですが、ジミー賞の最終ステージに残った100名以上の学生たちは、誰もがその水準に到達していました。
つまり、アメリカは毎年100人規模でこのレベルの俳優をブロードウェイに送り込み、巨大エンタメを持続的に生み出す「創造のエコシステム」を確立しているのです。
念のため申し添えますが、僕は決して無条件にアメリカを礼賛するタイプの人間ではありません。
「揃える系のダンス」に関しては日本の方が圧倒的に高い水準にありますし、個々の俳優を見れば、日本にも世界に引けを取らない優れた方々がたくさんいらっしゃいます。
ただ、選手層の厚みという観点では、演劇が幼少期から生活に深く根付いている民族の底力には到底及ばないと感じざるを得ません。
なぜブロードウェイが村社会になっているのか
加えて、僕が強く実感したのは「歴史の深さ」です。
ジミー賞には学生だけでなく、彼らを支えてきた教師を称える賞も設けられています。
幼い頃から同じ道を歩んできた恩師や仲間とともにブロードウェイの世界に入っていく──その後は、先輩たちが次世代のスターのために惜しみなく時間を注ぎ、その文化を守り育てているのです。
舞台上には、かつてこの賞を巣立ったスターたちが戻り、現役学生との夢の共演や、恩師との再会を果たす場面もありました。
そこには、ブロードウェイを支える文化と歴史の厚みが確かに息づいており、言い換えれば、ブロードウェイ村の強固な「堀」が形成され、外部の人間が簡単に足を踏み入れられない理由がよく分かりました。
思えば、これまで日本からブロードウェイを目指した先人たちは、この見えない「堀」に阻まれてきたのだと感じます。
昨夜は、ブロードウェイの選手層の厚さの背景と、「なぜブロードウェイが村社会になっているのか」を深く学ぶ、非常に貴重な夜となりました。
ちなみに、そのジミー賞で僕はプレゼンターとして登壇し、受賞者の名前を読み上げる役目を仰せつかりました。
事前に受賞者名は知らされず、舞台袖で耳打ちされるという緊張感あふれる状況でしたが、無事に大役を果たすことができました。たぶん!!
終演後は関係者や受賞者と健闘を称え合い、僕のような外部の人間はこうして一歩ずつ「村」に入っていくしかないのだと改めて感じた次第です。
さて、これから僕はハワイに向かいます。
『えんとつ町のプペル』ブロードウェイ版のクリエイターたちが世界各地からハワイに集結し、今日から4日間のクリエイティブ合宿が始まります。
しっかり学び、この貴重な経験を日本に持ち帰りたいと思います。
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CHIMNEY TOWNのホームページを、
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