“新作を作り続ける正義”の裏に潜む危うさ

2025年06月05日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6771058

「新作を作り続ける正義」の裏に潜む危うさ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6771058

 
 

「権利」を握ることがいかに大事か

 
6月8日より配信が開始される予定だったかと思いますが、お笑いコンビ・ダイノジさんによるオンライン配信ライブ『シン・西野亮廣論』が開催されます。
 
こちらは、「西野亮廣とは何者か?」というテーマで、西野亮廣の活動や思考、そしてその周囲に形成されている生態系について、約1時間半にわたって語り尽くす内容となっています。
 
事前に「発言内容に問題がないか確認してほしい」とご連絡をいただき、ひと足先に拝見させていただいたのですが(※本配信は有料のため、詳細には触れられませんが)、全体としては「西野亮廣が注目してきたIPや権利」に焦点を当てた非常に興味深い考察で、メチャクチャ面白い内容でしたので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
 
さて。
 
IPとは何か?
 
ビジネスやエンタメの世界ではよく使われる言葉なんですけど、日常生活ではあまり「IP」って聞かないですよね。
 
日本語でいうと「知的財産」なのですが、日本語で言われてもよく分からんので、例をあげると、たとえば『ドラえもん』とか『ジブリ作品』、『マリオ』とか『ワンピース』……ああいった「キャラクター」や「物語」、「世界観」が全部、IPです。
 
つまり、「すごく価値のあるアイデアや作品」のことを指す言葉です。
 
IPがあると、グッズを作ったり、舞台にしたり、映画にしたり……いろんな形に展開できて、そこから収益が生まれる。
 
そのことを知った若き日の西野は「権利」をキチンと握っておくことがいかに大事かを知り、逆に、「権利を握らない創作活動」がいかに危ういか?を知り、手始めに、絵本『えんとつ町のプペル』の巻末にあった「©︎吉本興業」という表記を消してもらうように吉本興業に直談判しました。
 
音楽の場合だと、レコーディング費用を出した人間(金銭的リスクを背負った人間)が「原盤権」を持つのですが、出版の場合は、それに該当する権利はなく、巻末に載っているのは「©︎(著作権)」ぐらい。
 
著作権というのは、作品を作った瞬間に自動的に発生する権利のことで、作者の死後70年ぐらい残ります。
 
『えんとつ町のプペル』の著作権者に、そもそも作者である西野や、制作費を負担した幻冬舎の名前が載るのは理解できますが、「吉本興業の所属タレントとして、著作権を吉本興業に帰属させる契約(包括契約)」を結んでいない限り、そこに、「作ってもいないし、お金を出してもいない吉本興業」の名前が載っていることには違和感があったので、絵本『えんとつ町のプペル』は2刷か3刷目から、巻末の「著作権者」のところから吉本興業の名前を外してもらったんです。
 
しっかりしたタレントでしょ?
 
芸能事務所にとっては、かなり面倒なタレントだったと思います(笑)
 
だけど、創作活動をする以上は、そこはキチンと守っていかないといけない。
 
このへんの詳しい話は、6月8日のダイノジさんの「シン・西野亮廣論」で熱く語られておりますので、是非、ご覧ください。
 
 

「新作を作り続けること」は構造的には“労働”

 
今日、僕が『えんとつ町のプペル』というIPを使って、ミュージカルや歌舞伎や映画を自由に作ることができている理由は、そこの権利をシッカリと握っていたからに他なりません。
 
よく、「西野はいつまでプペルをこすってるんだ。他のクリエイターのように新作を作れよ」と言われたりもするのですが、それは「権利を誰が握っているか?」が大きくて、権利を握っている側の人間が「運用」するのは当たり前の話で、権利を握っていないクリエイターが「運用」しない(できない)のは当たり前の話。
 
くれぐれも「新作を作ること」を否定しているわけではありません。
 
それでいうと僕は今、舞台作品を1本、映像作品を3本、新たに控えているので、たぶん、かなり「新作」を作っている方だと思います。
 
僕が傍から見ていて危機感を覚えるのは、「権利を握っていないこと」が原因で、「運用する」という選択肢を持てず、「新作を作り続けること」だけが唯一の正義とされ、それが当たり前になってしまっている状況です。
 
これは、本人の中では“創作活動”であっても、構造的には“労働”であり、「作り続けなければ生きていけない」というサイクルに組み込まれてしまっている。
 
「IPを作っているのに、使っていない」という状態で、ファンも無自覚にそれを後押ししてしまっているのではないかという話です。
 
今日は「権利にもう少し目を向けてみては?」という提言でございました。
 
 

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CHIMNEY TOWNのホームページを、
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