身体が先。心が後



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「全公演チケットが半分余ってます…」三浦大知さん、いきものがかりさんが異例の“懇願” | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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グッズが売れなかったら、ヤバい…
昨日、Yahoo!ニュース(週刊女性PRIME)で『チケットが「売れない」三浦大知、いきものがかりが異例の“懇願”』という記事を読んで思うことがあったので、今日はその話をさせていただきます。
詳しい内容に関しては元記事をご覧いただきたいのですが、端的に言うと「人気アーティストであろうと、公演チケットが売れなくなってきた」という話で、記事には「アーティスト単体の問題というよりも、チケットの高額化、音楽シーンの変化が影響している」とありました。
たとえば最近は資材高騰で、前までなら3000万円で建てられた家が4000万かかるようになったりなんかして、家を建てる人が減ってきていると思うのですが、当然、一本打つのにウン百万、ウン千万、下手すりゃウン億となってくるライブシーンでも資材高騰問題はあって、「チケットの高額化」は避けられなくなってきています。
「そもそも原価が上がってます」という話なので、チケット代をあげても運営側が潤うわけではなくて、だけど、チケット代をあげたことで客足が遠退いてしまっている。
こうなってくると、当然、ライブを下支えしている「グッズ」を購入する人が減るわけですから、運営は追い込まれちゃうんです。
「グッズが売れなかったら、ヤバい…」というのは、演劇の業界もまったく同じ構造です。
実際、今、演劇を観に行くと、結構大きめのカンパニーですら、「美術セットを作るお金がないので、美術セットはスクリーンに出した映像で」というのが増えてきました。
「映像の前で役者さんがお芝居をする」という。
僕は映像も作っている人間なので、余計に「それだったら、もう映画でいいじゃん」と思っちゃったりするのですが、ただ、窮状は理解できます。
サービスを売る
さて。
「この問題に対して、どう手を打っていくか?」という話なのですが、ちなみにCHIMNEY TOWNは、こんな時代でも「子供無料」みたいなトチ狂った料金設定でお届けしていたります。
なぜ、それが可能なのか?
これまで話してきたところでいうと、「『VIP戦略』が功を奏している」というのが一点。
もう一点は、僕らは早くからクラウドファンディングというものに慣れ親しんできたので、「支援文化が熟成されている」というのが大きい。
一つ目は、そもそもVIPの繋がりを作らなきゃいけないし、二つ目は「文化づくり」の話なので、いずれにせよ一朝一夕では形にはできません。
じゃあ、今からできて、思いの外、早くから結果が望めるところでいうと「サービスを売る」というのがあるかなぁと思います。
「ライブをして、その手口でグッズを売る」ということは皆さんやられているのですが、出口で「サービスを売る」ということをやられているプレイヤーは結構少ないです。
たとえばCHIMNEY TOWNでいうと、最近は、クレジットカード(チムニーカード)をスタートさせましたが、あれは、「チムニーカードを使ってお買い物をしていただければ、その利用額の一部がCHIMNEY TOWNに入ります」というモデルなので、年間通じて売上が見込めます。
このあとCHIMNEY TOWNはモバイルサービスとか電気サービスも計画しているのですが、それらの積み上げで、イベントの運営費をまかなって、そしてイベントのチケット代を下げています。
コーヒーや、化粧水や、シャンプーなどもそう。
この「サービスを売る」というところにもっと目を向けないと、今後、イベント業界はさらに苦戦を強いられることになると思います。
同じネタをする
あとは、もう、これは千回でも二千回でも言い続けていきますが、やっぱり「同じネタをする」というのがすっごく大事。
僕らでいうと『ボトルジョージ』や『オセロ』といった新ネタも打つのですが、その裏で、『えんとつ町のプペル』はずっとやっているんです。
ときどき「いつまでプペルこすっとんねん」と言われることもあるのですが、そんなこと言ってるのは日本の爺さん婆さんだけです。
『ウィキッド』は22年、『ライオンキング』はまもなく30年、『CATS』や『スターライト・エクスプレス』に関しては、もう40年以上やっています。
同じネタを続けることに、具体的にどんなプラスがあるかと言うと、グッズ開発のコストを極限まで下げることができるんです。
その作品の中で新しいグッズを作るにしても、もうトンマナが整ってるから(デザイナーさんとの共通認識ができているから)、デザイン会議の時間が極端に短くできる。
ということは、その分、人件費がかからない。
あと、公演を続ければ続けるほど「どのグッズが売れて、どのグッズが売れないか」のデータがとれるから、グッズが「強く」なっていくんです。
なので、大切なのは「どう設計すれば、同じネタを打ち続けられるか?」を考えて考えて考え抜くこと。
今日お話しした「サービスを売る」と「同じネタをする」というのは、資材高騰に苦しめられている時代のイベント屋さんのキーワードになってくると思うので、頭の片隅にでも置いておいてください。
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