「芸術監督・劇団主宰ガチャ」みたいな話
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https://voicy.jp/channel/941/6199235
「芸術監督・劇団主宰ガチャ」みたいな話 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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プロを入れようとしない素人運営
「イベント集客」に関する生々しい話をさせていただきたいと思います。
今、僕たちCHIMNEY TOWNは来年から始まる「プペルイヤー」に向けて、準備準備準備準備な毎日を送っています。
クリエイティブ面は勿論のこと、集客や予算の問題とも早くから向き合い「あーでもない、こーでもない」と仮説検証実験を繰り返していて、先にお伝えしておくと、来年の夏にあるファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』からの1年間は、自分達の時間を自分達に充てるつもりでおりまして、オフィシャルの事業としてやっている「イベントサポート」や、あとは災害ボランティアを除いては、他の方が仕掛けるイベント救済ボランティア活動はやりません。
皆さんからすると、西野のどの活動がオフィシャルで、どの活動がボランティアなのかはチョット分からないところだと思うのですが、表に発信している活動の半分ぐらいはボランティアで、1円も受け取っておりません。
一つ厄介なのは、西野亮廣というボランティアスタッフは「主催者よりもお金と集客のことを考えて、主催者よりも発信を頑張る」という性格を持ち合わせているので、内から外から主催者のような責任を背負わされるところです。
ここに関しては、いちいち「これ、ボランティアでやってますよ」とは言わないので、「西野の仕事の規模的に、これはどう考えたって西野にプラスは無いよな」と思われた仕事が西野のボランティア仕事なので、そのあたりは察していただけると幸いです。
さて。
そんな感じで、いろんな方のイベントのお手伝い(救済?)をさせていただく機会があるのですが、そこで目の当たりにするのは密着ドキュメンタリー『BackStory』でも取り上げさせていただいた「プロを入れようとしない素人運営」です。
「手弁当でやってきたこれまでのイベントとは違って、イベントの規模が一定数を超えると、お金のリスクが格段に上がるから、お金の管理ができるプロを入れてください」と何度言っても、
「集客の知識が無いまま集客をしちゃうと、お金と時間を溶かす一方なので、集客・マーケティングのプロを入れてください」と何度言っても、
「そうですよねー」と聞き流されてしまい、そして公演直前になって「お金がヤバイです!どうしましょ?」「集客がヤバイです!どうしましょ?」と泣きつかれる…というのが日本の舞台業界の定番ギャグになっています。
「ブロードウェイはどうか?」というと、そもそも、自分で身銭を切って、それを回収しようとする投資家がチームに入っているので、クリエイティブとマーケティングの話が同時に進められるんです。
日本のように「いついつまでやります!」みたいな約束は無く、どれだけ面白くても、お客さんが入らなかったら即終了なので、ディレクターも当然、マーケティングのことが頭にあります。
これから劇団を選ぶ方は、ここ意識しておいて
あくまで僕の体験談ですが、日本でも映画業界は「マーケティング」とキチンと向き合っていて、それそこ『映画 えんとつ町のプペル』は、前回だと電通さんや吉本興業やStudio4℃さんやCHIMNEY TOWNという会社がありながらも、KICCORIT(キコリ)さんという宣伝プロデュースの会社さんに入っていただいて、ビックリするぐらいの精度で数字を見て、手を打ちました。
当時、「『映画 えんとつ町のプペル』を届けたい」的なクラウドファンディングをやったのですが、そこで集まったお金(広告宣伝費)は自分達で使い道を考えるのではなく、KICCORITさんに託しました。
そりゃそうなんですよ。
「確実にバズらせる広告」は知らないけれど、広告のプロは「確実に予算を溶かしてしまう広告」は経験上知っているわけで、まずはそこを回避する…というのが正攻法です。
ここで、もう一度、日本の演劇業界に話を戻すと、彼らはマーケティングの知識が無いのに自分達でやることは決めてしまっているから「時間と予算が溶けることが確定している広告」を作っちゃうんです。
「それをやめなさい」と言うんですが、これが響かないし、言いすぎるとヘソを曲げちゃう。
そんな話をスタッフとしていた時に、「熊川哲也さんの『Kバレエ』は、なんでTBSとタッグが組めたの?(=集客面をプロに任せることができたの?)」という疑問が沸きまして、関係者に聞いてみたところ、熊川哲也さんご自身がそもそもビジネスリテラシーが高くて、「だけど自分は集客のプロじゃないから、集客はプロに任せよう」という考えがおありだったそうです。
そう考えると、熊川哲也さんのポジションに立つ人が全てで、この人が「自分はできないから、プロに任せよう(プロを雇おう)」と思う人だったらカンパニーは守られるし、「自分達でやるんだー!」という人だったらカンパニーは崩れてしまう…という感じで、劇団員にとっては『芸術監督ガチャ』みたいなところがあるなぁと思いました。
人は簡単には変われないから、これから劇団を選ばれる俳優さん達は、ここは本当に意識しておいた方がいいと思います。
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
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