信じることができなかった時代がある
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VIPファミリールームを作りました | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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誰もやったことがない挑戦は「正解を探す時間」が必要
2025年8月9日〜8月30日に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)の準備に明け暮れています。
僕があまりにも熱っぽく喋るもんだから、今年の夏にあると勘違いされる方が結構いらっしゃるのですが、来年の夏です。2025年です(笑)
お伝えしている通り、すでに各公演の『VIP席』は先にコッソリと販売を開始しておりまして、第一弾チケット(初日、二日目、三日目の一般席)の販売は2024年8月25日となっております。
「なんで、そんなに早くからやってるの?」と疑問を持たれる方もいらっしゃると思うのですが、答えは簡単で、「誰もやったことがない挑戦すぎて、探ってみないと正解が分からんから(探る時間が必要)」です。
今回の挑戦のサイズをあらためて共有しておくと、公演回数は25回で、延べ3万人を動員します。
それだけの人を動員するのも大変なのですが、もっと大変なのは「製作費」で、今回の作品の総製作費は約4億1000万円です。
くわえて今回はシングルファミリーの子供達と、お子さんが3人以上の多子世帯の子供達を無料招待することを決めたので、予算回収の難度がグッと上がりました。
役者さんの2ヶ月間の稽古のギャラもお支払いすることも含め、こんなデタラメなことは、僕らがやらないと誰もやりません。
逆に僕らがやって成功すれば、キャストさんの労働環境や、演劇の子供支援について、皆が見直すキッカケになるかもしれないので、とにもかくにもやりきります。
話を戻しますが、その為にはやっぱり「正解を探す時間」が必要で、最近、僕はインスタやYouTubeの生配信をやっています。
お客さんと直接コミュニケーションをとって、「何があれば嬉しいですか?」「何に困っていますか?」といった感じで、ひたすらヒアリングを続けています。
その時間は本当に学びだらけで……たとえば僕らはシングルファミリーの支援を決めたわけですが、シングルファミリーのママさんからは「自分の子供の席が『支援された席』だということを当然、自分は分かっていたいけれど、他のお客さんにはあまり見られたくないです」という言葉を頂戴したり。
下手すりゃ見落としてしまいそうな痛みを、そこで教わるわけです。
「あぶねっ。そこの配慮を忘れるところだった!」といった感じで。
『CANDY』や『満天』に整えに行く
ちょっと余談ですが、先日、Bリーグの島田チェアマンと呑みに行かせていただいたんです。
「熱狂をどう作っていくか?」という話をノンストップでしたわけですが、途中、なんか議論がオーナー同士の空中戦になりそうな気がしたので、「島田さん!今から、スナックに行きましょう!」と言って、島田さんを無理矢理、五反田のスナックCANDYに連れ出したんです。
ほら、サウナで整える人っているじゃないですか?
なんかその感じで、僕はニューヨークから帰ってきた時とか、偉い人達とばかり会った後に、五反田にある『CANDY』というスナックとか、川西にある『満天』という酒場に整えに行くんです。
自分が何の為に強くなるかというと、べつに貴金属をジャラジャラつける為でもなければ、高級車を乗り回す為でもなければ、豪邸に住む為でもなければ、高級ワインを傾ける為でもなければ、(性欲は少しありますが)モデルさんと付き合う為でもありません。
僕のペルソナは「小学2年生の頃の僕」で、あの子にエンタメを届ける為にやっていて、
あの子のまわりにいる人達にエンタメを届ける為にやっています。
なので、その人達の感覚を忘れちゃ終わりで、それもあって、『CANDY』や『満天』に定期的に確認作業をしに行っています。
島田さんにもそれを見せたかったのだと思います。
もっともっとお客さんとコミュニケーションを重ねていかなきゃいけない
生配信をやる理由は『CANDY』や『満天』に行く理由と全く同じで、やっぱり確かめたいんです。「エンドユーザーの痛み」を。
もちろんその中にもVIPの人がいて、先日、生配信をした時にVIPの方から「VIP席に子供を座らせてもいいですか?」という質問をいただきました。
子供に関しては贔屓しそうな西野がその時ばかりは「ちょっと待ってください」と渋りまして…というのも、「ゆったりミュージカルを観よう」と思ってVIP席を買って、隣で子供が延々と泣きじゃくっていたら、さすがに、少し厳しいなぁと。
だけど、「子供と一緒に観たい」というVIPの方の声は無視したくないじゃないですか?
なので、すぐにスタッフとミーティングをしまして、このたび、『VIPファミリールーム』というものを作らせていただきました。
ガラス越しに舞台を観ることができる完全個室です。
一公演につき、3部屋だけですが、ご用意させていただきます。
こちらであれば、言ってしまったら泣いちゃっても他のお客様に迷惑がかからないので「未就学児」も入場可で、最大6名までご利用いただけます。
ガラス越しの個室なので生の音が聴けないのですが、でも、「生の音が聴きたい!」という気持ちもあると思うので、『VIPファミリールーム』の外の座席も、『VIPファミリールーム』の利用者様用に「2席」、ご用意させていただきました。
なので、「個室の中で観るも良し、外で観るも良し」です。
こういう部屋を作ろうと思ったのも、自分達の中から出てきたアイデアではなくて、お客さんから教えていただいたことがキッカケです。
作品と商品の違いは「作ったものをお客さんに売るか、お客さんが欲しいものを作るか」で、こういった座席ウンヌンカンヌンは商品なので「お客さんが欲しいものを作る」のが正解で、それには、もっともっとお客さんとコミュニケーションを重ねていかなきゃいけないなぁと思いました。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の『VIPファミリールーム』をお求めの方は、YouTubeの西野亮廣チャンネルに上がっている動画の概要欄で買えるようになっているので、是非、チェックしてみてください。
コチラ↓
一公演3部屋までしかないので、お早めに。
ちなみに、VIPファミリールームは、ファミリーじゃなくても(お友達でも)ご利用いただけます。
今日は、僕と同じような職に就いている人に、「僕らはもうちょっとお客さんと膝を突き合わせて喋った方がいいかもです」というお話をさせていただきました。
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