株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
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ブロードウェイで見た壁と夢 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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ミュージカル『えんとつ町のプペル』はセカンドステージに
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のミーティングやら顔合わせやらアレやらコレやらで、今、ニューヨークにいます。
前々から応援してくださっているリスナーさんは御存知だとは思いますが、今年1月にブロードウェイの投資家向けのプレゼン公演がありまして、そこで本当にありがたいことに投資家さんが集まりまして、現在、セカンドステージに入っております。
誤解のないようにお伝えしておくと、前回のプレゼン公演では「セカンドステージを走る為のお金を出してくださる投資家が集まった」という話で、ここから僕らの挑戦は続くので、更に投資家を集めていかなきゃいけなかったりします。
そんなこんなでセカンドステージに入りました。
本当にありがたいことに、多くのクリエイターや投資家が『えんとつ町のプペル』という作品に今、興味を持ってくれていて、それこそトニー賞(ミュージカル界のアカデミー賞)をとったディレクターさんや、美術デザイナーさんから、「是非、参加したい!」というお声をいただいている状況です。
今回の作品にお金を出してくださった投資家さんの中には、海外のマーケティング会社を売って、大きな財を手にした方もいて、先日は、その方と「ミュージカル『えんとつ町のプペル』をどう仕掛けていくか?」というミーティング&お食事会がありました。
やっぱり、元・マーケティング会社の方なのでメチャクチャ柔軟で、色々と面白いことが仕掛けられそうです。
この話はオンラインサロンの方でジックリと書かせていただくので、そのへんの話に興味がある方は是非チェックしてみてください。
劇場が空かないと、新作が打てない
さて。
そんなブロードウェイ戦ですが、昨日は、劇場の下見に行ってまいりました。
時間を区切って、昨日だけで4つの劇場を見て回ったのですが、劇場の街だけあって、どの劇場もイイんです。
そんな中、「あ。ここイイな」「ここだと『えんとつ町のプペル』でギャフンと言わせられるな」と思えた劇場が2つあって、「天井にどれぐらいのモノが吊れるのか?」とか「客席を潰してステージを前に出すことは可能なのか?」とか、「ここにセットを建てると、消防法かユニオンのルールに引っ掛かるのか?」とか西野の質問責めが始まります。
色々と聞いてみたのですが、2つの劇場ともに、かなり自由度が高く、かなり色々とやらせてもらえそうな感じでした。
そんな中、スタッフの方がメチャクチャ申し訳なさそうな顔をしながら「ただ、一つだけ問題が…」と言うんです。
この展開だと、あんまり良い話じゃなさそうですよね(笑)。
聞けば、「今やっている作品が終わらないと、この劇場は空かない」と。
見れば、ステージの上にはたしかに立派なセットが建っているんです。
この作品が終わらないと劇場が空かない、と。
「終わる」というのは「お客さんが入らなくなって、公演の幕が閉じる」ということを指すわけですが、「ちなみに、この作品はどれぐらい続いているんですか?」と聞いたら、「7年です」と返ってきました。
7年です。7年。
小1の息子が中2になるまでの間、毎日公演して、毎日お客さんが入り続けているんです。
そんな強度を持った作品が来週終わるわけないじゃないですか。
絶対に、まだ、しばらく続きますよね。
ブロードウェイはエンターテイメントビジネスの一丁目一番地で、売上を出し続ける限り、お客さんが入り続ける限り、10年でも20年でも続いて、「劇場が空かないことには、新作が打てない」というのは知っていたのですが、実際に自分達の前にその壁が立ちはだかった時に、「大変な壁だなぁ」と思ったと同時に、「夢があるなぁ」と思いました。
大変な部分は言うまでもなく、どれだけ素晴らしい作品を持っていようとも、そしてそれを作り上げる為の予算を用意してようとも、「前の作品が終わらないとチャレンジすらできない」というところ。
劇場オーナーからすると連日満員の作品をわざわざ終わらせる理由なんて一つもないんですね。
素晴らしい作品を作って、お客さんの支持を得たら、ずっと続けられる
日本は違うじゃないですか。
どれだけ有名な劇場でも、大体の場合は作品の公演期間が決まっていて、その期間が終われば、一旦は劇場が空きます。
もちろん予約争奪戦にはなりますが。
だけど、「ブロードウェイはそういうわけにはいかない」というのが難しいところ。
その一方で、「素晴らしい作品を作って、お客さんの支持を得たら、ずっと続けられる。夢が終わらない」というのがあって、作り手としては、こんな嬉しい(やりがいのある)シチュエーションはないなぁと思いました。
なんかね。
その時、目の前にそびえたっていた舞台セットを見て「そうか。この舞台セットは7年前から、ここにいたのか」と思うと、色々と考えさせられました。
「あ。俺、ここで戦うんだ」と。
劇団四季の浅利慶太さんは、「この夢を日本でも観れたらいいな」と思われたのかな。
御存命のうちに話したかったです。
喧嘩になりそうですが(笑)。
そんなこんなで、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のセカンドステージが始まっております。
こまめに近況報告をしていきますので、引き続き見守ってやってください。
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