業界の疑念が180度覆った! 西野亮廣はなぜ「1年後のチケットをどんどん売る」ことができるのか?
日本人は「お金や仕事を作ってくれる人(経営者やプロデューサー)」を軽視しすぎ。給料やギャラは彼らがいるから貰える! 西野亮廣に学ぶ『夢と金』のリアル
2024年03月17日
書いた人:西野 亮廣 公式LINE
お金を作る人がいないと、お金は稼げない
2~3年前にテレビで僕の仕事の創り方についての話をした時に、視聴者の方から詐欺師扱いされたことがありました。
千鳥の大悟さんがネタで「捕まってない詐欺師」とイジッて、それに乗っかる形で「お笑い」のネタとして「詐欺師」と言っておられる方が大半だったと思うのですが、中には本当に心の底から「詐欺」だと思っていた人がいて、ビックリしました。
番組で説明したのは「クラウドファンディングの仕組み」と「プロセスが売れるようになる」ということ、あとは「Clubhouse」がバズる数ヶ月前だったので、「次の時代は耳(音声メディア)を押さえておくといいと思います」と言ったぐらい。
そこまで目新しいことは言ってないのですが、やたら「詐欺師」扱いされて、やたら「銭ゲバ」扱いされたんですね。
この理由は知りたいじゃないですか?
いろいろ仮説を立ててみたのですが、ある程度アタリはついていて、おそらく、テレビを見ている視聴者の大半は「労働(お金を稼ぐ)」はしたことがあるけれど、「仕事を創る(お金を作る)」をしたことがないから、お金を作っている様子が錬金術師のように見えちゃった…といったところだと思います。
「お金を稼ぐ」は自分もやっているからセーフだけど、「お金を作る/仕事を創る」は自分はやっていないから、なんか怪しい……という理屈です。
彼らには「お金の話ばっか、してやがる!」と映ってしまうみたい。
だけど、「お金の話」をしないと、お金は作れないし、お金を作る人がいないと、お金は稼げないんです。
ここが意外と理解されないのですが、会社で働いて給料を貰えているのは、当たり前ですが会社が仕事を作ってくれているからです。
クリエイターがギャラを貰えるのは、プロデューサーがお金(制作費)を引っ張ってきてくれているからです。
これ、くれぐれも「どちらが偉い」という話じゃないですよ?
「クリエイターが働いてくれる」という約束があるから、プロデューサーもお金を引っ張ってこれるわけで。
なので、互いの存在が必要で、僕らは皆で助け合って生きているハズなのに、「お金を稼ぐ人」が「お金を作る人」を軽視する、あるいは攻撃する…というのは実にバカげた話なんです。
プロデューサーがお金を作れなかったら、クリエイターは働いてもお金を貰えない。
事実、日本の演劇界でギャラの未払いなんて全然ある話で、裁判になって、結局「泣き寝入り(払われないまま)」というケースもあります。
僕、ちょこちょこフィリピンに行くんですけど、フィリピンの労働法では1日の収入は、職業問わず最低400ペソ(約1,000円)と定められています。
ただ、スラム街の方に行くと、そんなのは全然守られてなくて、丸一日働いて300円とか、400円とか。
これは要するに、「スラム街の方では『労働すればまともなお金が貰える』という仕組みが作れていない」ということになるわけですが、
(続きはこちらから【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】)
日本人は「お金や仕事を作ってくれる人(経営者やプロデューサー)」を軽視しすぎ。給料やギャラは彼らがいるから貰える! 西野亮廣に学ぶ『夢と金』のリアル
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