オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)のたくましさ

2024年01月19日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/708796

オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)のたくましさ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/708796

 
 

理不尽と戦うな。理不尽の中で戦え

 
昨日、「あ。これ、すごく良いなぁ」と思ったことがあったので共有させてください。
 
現在、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のプレゼン公演の準備でニューヨークに来ています。
(今日からプレゼン公演が始まります)
 
まぁ、本当に連日ドッタバタで、いろんな経験をさせていただいて、いろんな勉強をさせていただいているのですが、そんなニューヨークの現場に一昨日からCHIMNEY TOWNの若手スタッフが二人、お手伝いで来てくれています。
 
二人は、関係者のリストチェック(受付準備)やら、会場ロビーの設営やら、投資家さんにお渡しする台本やら絵本やら、あとは、例のバインダー(https://www.picture-book.jp/projects/chimney-binder)の準備を進めてくれているわけですが、昨日、そのうちの一人のスタッフが「バインダーが劇場に届いてないっす」と頭を抱えていたんです。
 
「3日前には届いている」という確認をキチンととったそうなのですが、それが届いていない。
 
そんな彼女から「こんなことが当たり前にあったら、人間不審になりませんか?」と言われたのですが、恐ろしいことに、こんなことは当たり前にあるんです(笑)。
 
「ある」と言っていたものが無かったり、
「来る」と言っていた人が来なかったり、
「できます」と言われていたことが、できなかったり…そこで、「『ある』って言ったじゃないか!」と問い詰めても何も出てこないどころか、下手すりゃ、弁護士めいた人を立てられてしまう。
 
先日の放送でもお話ししましたが、こっちでは「理不尽」が我が物顔で目抜通りを歩いていて、全然まかり通っているんです。
 
なので、「理不尽と戦うな。理不尽の中で戦え」という話になるわけですが、これをもう少し解像度を上げて言うと……「ルールは挑戦者の為にあるわけではなくて、ルールを作った人の為にある」ということ。
 
要するに、ルールというのは「挑戦者に好き勝手させない為にある」という話ですね。
 
当然、挑戦者が不利になるようなルールを作ったところで、そのゲームに参加したいと思う挑戦者がいなければ、そのルールが機能しないどころか、そのゲームごと消滅してしまうわけですが、ブロードウェイは、どれだけルールを厳しくしても、世界中から、そのゲームに参加したい挑戦者が集まってくるんです。
 
世界最高峰のブランドタウンなので、そこには相当のルール(挑戦者を潰す理不尽)があります。
 
海外なので「荷物が届いていない」なんて当たり前にあるのですが、「海外」と「ブロードウェイ」は、また違っていて、ブロードウェイは輪をかけて理不尽が存在します。
 
「勝ち取ったときのリターン」と「そこに至るまでの理不尽」のサイズが比例関係にある感じです。
 
 

圧倒的理不尽を目の当たりにすることが「本当の強さを手に入れる」始まり

 
で、昨日、「あ、すごく良いなぁ」と思ったのは、CHIMNEY TOWNの若手が、この圧倒的に理不尽がまかりとおっている世界を20代のうちに経験していること。
 
これは宝物のような経験だなぁと思いました。
 
自分の意見を通すことも凄く大事だと思うのですが、目的の為には下げたくない頭を下げる技術(精神力)も同じくらい大切で、自分の意見が比較的通しやすい現場だと、後者の力が養われない。
 
僕、呑み友達に元・劇団四季の人間が結構いるし、そもそも劇団四季ファンなんですけれど、劇団四季って、海外から作品を買っているじゃないですか?
 
ライオンキングやら、アナ雪やら。
 
そうすると、本国が「右!」と言ったら、右なんです。
 
「今の時代、コッチの方が良くないですか?」と思ったところで、その提案が通ることは、まず無い。
 
 
その中で生きているんです。
状態としては外資系の会社です。
Googleとか、Facebookみたいな感じです。
 
凄いのは『東京ディズニーランド』を運営するオリエンタルランドです。
 
オリエンタルランドは、本国のディズニーランドとライセンス契約という形だと思うんですけど、最初の契約の結び方から、運営まで、もう本当に見事で、アメリカ人に比べて、日本人がとにかく「おみやげ」を買う民族だということをよくよく理解していたので、本国が「おみやげ」を侮っていた時に、契約で、そこを取りきっているんです。
 
「理不尽の中に、理不尽をものともしない城を立てちゃった」みたいな感じです。
 
風が強い地域に住むなら、風に抗うんじゃなくて(論破するんじゃなくて)、風車を建てるたくましさを身につけろ…という話っす。
 
でも、それもこれも、一人の人間の力ではどうすることもできない理不尽を目の当たりにすることが「本当の強さを手に入れる」始まりで、そんなものを20代のうちに経験できている若手を見て少し羨ましくなりました。
 
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
  
 
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