「『運』が9割」を前提に生きる

2024年01月17日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/707018

「運が9割」を前提に人生を再設計する | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/707018

 
 

根回しをして、準備万端で臨んでも、上手くいかないことがある

 
ありがたいことに、時々テレビで僕の活動を取り上げていただけるのですが、そういう時は「業界の垣根を越えて成功しているヤツ」という扱いになることが多いのですが、毎日記事を投稿しているオンラインサロンを見返してみると、たまさか上手くいった事例だけが世に残って、実際の西野亮廣は、ほとんど上手くいっていないことがよく分かります。
 
これはもう「上手くいっていないことは世に出ないので、失敗にカウントされない」という当たり前の話(世の理)で、「カウントされるのは『打点』で、『打率』はカウントされない」という話です。
 
ここから分かる成功法則は「というわけだから『打席』を増やせ」の一択です。
 
なので、「どうすれば打席が増やせるのかな?」と考えることが成功までの旅の出発点になってくるのかと思われます。
 
さて。
 
ここまでの話を一言でまとめると「ほとんど運!」といったところなのですが、成功した人間はすべからく努力しているし、すべからく仮説&検証を繰り返しているので、自分の現在地が「運」によってもたらされたものだと考えないフシがあって、それは僕にもありました。
 
ですが、その後の打率の低さを見る限り、「やっぱ、運だよな」と思わざるをえない…というのが今です。
 
僕も大人になりました。
 
去年、梶原君と呑んだ時にお互い酔っ払ってしまって随分と込み入った話をしたのですが、その時に梶原君が「アパレルブランドの立ち上げに失敗した話」をしてくれたんです。
 
「いろいろ根回しをして、準備万端で臨んだけれど、上手くいかなかった」と。
 
梶原君の仮説検証および実行力が、YouTuberカジサックとしての成功の全ての理由であるならば、その仮説検証および実行力を横展開しても(他のビジネスに持ち込んでも)それなりに結果は出るハズじゃないですか?
 
でも、現実は、そんな簡単な話じゃなくて、やっぱりタイミングもあるし、向き不向きもあるし、人との出会いもあるし、「新しいテクノロジーが爆誕した時に、自分がどこに立っているか?」もある。
 
思考力や努力以外の様々な要因が重なって、成功したり失敗したりするのが現実で、思考力や、努力できる才能を持ち合わせているだけでは、どうにもならんのです。
 
そもそもテメエが努力できる理由も、「努力すればリターンがある環境にたまさかいるから努力できる」という側面もあるわけで。
 
身分の高い者は、ふさわしい義務を負う『ノブレス・オブリージュ』という考え方がありますが、あの根底にあるのは「お前は運が良かっただけで美味しい思いができているんだから、せめて、それなりの代償は払えよ」がある気がしてなりません。
 
 

「運」に全部をかけちゃうのは、かなりの博打

 
前置きが地獄的に長くなりましたが、というわけで、今日の放送では「成功の9割は運なのだから、それを前提に自分達の行動を見直していきませんか?」という提案をさせていただきたいと思います。
 
たとえば、「運が9割。努力ではどうにもならん」という前提に立って考えてみた時に、お相撲さんが引退後に『ちゃんこ鍋屋』をオープンするのって、ちょっと危なすぎると思いません?
 
ちゃんこ鍋屋さんが上手くいくかどうか「運」なのに、そこに全部をかけちゃうのは、かなりの博打じゃないですか?
 
こうして順序立てて話せば(しかも他人の事例を交えて話せば)、べつだん何一つ目新しいことは話していなくて、全員が全員「そりゃそうだよね」となると思うのですが、「じゃあ、自分が『運が9割』前提で動けているか?」というと、どうですか?
 
「次の事業が上手くいくかどうかなんて、ほぼ運によるものなのだから」を合言葉に、今の事業が上手くいっている間に、次の事業を仕掛けられています?
 
ほとんどの人が、事業がクダリ坂になってきた頃(あるいは終わってから)、慌てて次の事業の開発をスタートさせているような気がします。
 
僕の話をすると、僕は25歳で絵本作家としてスタートを切ったわけですが、当時はまだテレビのレギュラー番組がたくさんあったんです。
 
なんなら若手芸人で一番売れていました。
 
ホントに、あのタイミングで仕掛けて良かったなぁと思うのが、僕は絵本作家として売れるまでに、10年かかってるんです。
 
劇場やテレビといったし烈な競争を勝ち上がってきたのですが、そこで身につけた仮説検証力や実行力や体力は、絵本業界ではまるで通用せず、そこから運を掴むまでに10年かかりました。
 
絵本の世界に飛び込んでから、テレビのレギュラーが終わるまでの期間は数年あったので、運を掴めなくても食いっぱくれることはありませんでしたが、絵本の世界に飛び込むのがあと3年遅れていたら、この世界に残ることは難しかったかもしれません。
 
『結果は「実力」か「運」か?』という話は、人によって答えが変わってくると思うので、そこのディベートにはあまり意味がないのかなぁと思うのですが、一つだけ言うと、「運が9割」という前提で動いていた方が色々と都合が良いのは間違いなさそうです。
 
 

====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!    
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
\メールアドレスのみで利用できるようになりました/
https://salon.jp/nishino

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
 
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko

シェアする