経営者に自由は無い

2023年04月08日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/504830

経営者に自由は無い | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/504830

 
 

オンラインサロンの「クリエイティブキャンプ」を開催しました

 
一昨日、山梨県にあるサロンメンバーさんの宿を貸し切って、オンラインサロンの経営者さんだけが集まる「クリエイティブキャンプ」がありました。
 
参加資格は、経営者、個人事業主、クリエイター、そして、経営者さんについてきた会社の若手です。
 
次は夏ごろに開催するので、是非、ご参加ください。メチャクチャ面白いし、メチャクチャ勉強になります。
 
 

独立したい理由に「お金と時間の自由が欲しい」が多いけれど・・・

 
さて。
 
そのクリエイティブキャンプの中で、経営者さんについてきた若手の方から「独立したいのですが…」という相談を受けたんです。
 
僕自身、大企業から独立した人間なので、そういえば、この手の相談をよく受けます。
 
そういった相談を受ける時には、いつも「なんで、独立したいんですか?」と聞くのですが、結構な割合で、「お金と時間の自由が欲しい」という答えが返ってきます。
 
ただ、僕が知っている限り、実際のところは経営者にはお金と時間の自由はあまりありません。
 
稀に、それらを手に入れている人がいますが、多くの場合、経営者というのは会社に束縛されて生きています。
 
会社員であれば、週に二日は「休日」があるじゃないですか?
 
経営者になったら、基本「休日」なんて無くて、不安や悩みが消えることなんて一秒もありません。
 
経営者の不安や悩みを作っているのは、勿論、「会社」です。
 
グッスリ寝れると思ったら大間違いで、経営者は軒並み睡眠障害です。
 
あと、経営者というのは、社員が知らないところで、頭を下げに行ったり、お金を借りに行ったり、接待をしたり…そういった会社を守る為の根回し活動だらけで、「自分のやりたいことをやる時間」というのを、なかなか作れないんです。
 
「お金」に関しては更にシビアで、会社が苦戦していようが従業員には給料を払わなきゃいけないし、お店にお客さんが来ていなくても家賃を払わなきゃいけない。
 
自分が受け取るお金は一番最後で、会社の状況が本当に悪くなったら、いよいよ自分の貯金を切り崩さなきゃいけなくなる。
 
従業員だと「今月は暇だなぁ」とか言っていても、毎月確実にお金が貰えるんです。
 
 

西野が独立した理由は、「独立しないとできないことがあったから」

 
そんなことを言っている西野は独立したわけですが、べつに僕は「お金」や「時間」の自由を求めて独立したわけじゃありません。
 
「お金」で言えば、吉本興業でタレントをやっていた時の何倍か稼いでいると思うのですが、僕個人が受け取る分は「歩合」じゃなくて、「役員報酬(給料)」にして、吉本興業でタレントやっていた時よりも減らしました。
 
時間に関しては、19歳でこの世界に入った日から休みの日なんて無くて、それが当たり前だと身体が覚えてしまったので、ハナから求めてもいません。
 
僕が独立した理由は、「独立しないとできないことがあったから」の一点です。
 
「タレントマネジメントの会社」と「作品を作って届ける会社」というのは、同じ「メディア」という皿の上にのっているのですが、仕事内容もチーム作りも全然違うんです。
 
吉本興業はメチャクチャいい会社ですが、ただ「映画を作って、ミュージカルにして、ブロードウェイに持っていく」というチームじゃないんですね。
 
制作費を会社が出しているので「権利を握りきれない」というのもある。
 
ただ、タレントとして活動していくのであれば、吉本興業にいた方が絶対にイイ。
 
うちの場合は相方が吉本興業所属なので、僕、独立してからも、「外の人間」として、吉本興業と何度かお仕事をご一緒させていただいているのですが、たとえばキングコングの武道館ライブの時や、そのライブをHuluさんの方で配信する時などの契約まわりは、めちゃくちゃキチンとしていて、「タレントを守る」ということを徹底しているんです。
 
中にいると、こういうやりとりって見えてこないですが、タレントを育てて、守っていく会社としてはブッチギリに良い会社だと思います。
 
 

独立する時は「やることが明確に違う時」

 
独立する時というのは、「やることが明確に違う時」な気がしていて、「お金と時間の自由」を求めて独立するのは、あまり得策じゃないというか、「思ってた感じと違う」という未来を迎える気がします。
 
クリエイティブキャンプでは、目の前に自分の会社の社長がいるのに、「独立したいんですよね」という話をされていて、その社長も「うん、うん」と親身になって話を聞かれていて…、こんなオープンな会社なかなか無いし、しかも、「独立後にやりたいこと」が今の会社でやられているコトとほぼほぼ同じだったので、「それならば今の会社は独立せずに、ただ『独立できるだけの力』を持って、それを交渉のカードにして、会社と交渉して、条件を上げていった方がイイと思います」とアドバイスをさせていただきました。
 
今日のお話は「独立」を否定しているわけではなくて、“お金と時間の自由を求めるのであれば”独立はあまりオススメしませんという話です。
 
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
  
 
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