癒えぬ傷 〜震災から1年。能登半島の今〜
※この記事は、2021年10月22日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。
第13回 平均寿命が短かった時代の生き方は、もう参考にならない。「60歳~90歳の生活費=資本」についてあなたは考えてる?
「老後」という考えは捨てた方がいいかも
先日、「そういえば、鶴瓶師匠って、おいつくだったっけ?」と思って調べてみたところ、なんと『69歳』でした。
ちなみに、Mステでギネス記録を作ったばかりのタモリさんは『76歳』。
次に仕掛ける企画の話など、こまめに互いの近況を報告し合っている秋元康さんは『63歳』で、今シーズンは超異例の民放3局同時にドラマを仕掛けておられます。
説明するまでもなく、皆さん、バッキバキの現役プレイヤーです。
僕は今、41歳です。
この世界に飛び込んでから、そこそこ走ってきたつもりでいましたが……今から、これまでと同じ分だけ走っても、まだ彼らの年齢には届きません。
どこにでもある極々普通のサラリーマン家庭で育ったもんだから、自分の中で、なんとなく「60歳」を区切りにして、「60歳以降は『老後』」としちゃっていたのですが……どうやら、そういうわけでもなさそうです。
平均寿命が短かった時代の生き方は参考にならず、僕らは今、「60歳以降の生き方のモデルケースがない時代」に立ち会っています。
今、日本人の平均寿命は男性が「81歳」で、女性が「87歳」だそうです。
ちなみに、意外と知られていませんが【平均寿命】というのは、「その年に生まれた0歳児が平均してあと何年生きられるか?」を示したもので、「僕らがあと何年ぐらい生きるか?」を示したものではありません。
「僕らがあと何年ぐらい生きるか?」を示した数字は【平均余命】で、厚生労働省の平成30年簡易生命表を見ると以下の通り↓
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】「老後」が無い時代をどう生きるか
https://goetheweb.jp/person/article/20211022-nishino_akihiro_13