映画『果てしなきスカーレット』の死後世界は「スカーレット専用の世界」

2025年11月29日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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https://voicy.jp/channel/941/7322022

『果てしなきスカーレット』の死後の世界は「スカーレット専用」の世界 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7322022

 
 

死者の世界がデンマーク人だらけなのは、とても自然なこと

 
今日は、今話題の映画『果てしなきスカーレット』を観て、僕が面白いなと思った視点を共有したいと思います。
 
この映画の中で、主人公のスカーレットが “死者の世界” に迷い込む場面がありますよね。
 
その世界には、なぜかデンマーク人ばかりが登場します。
 
「なんで死者の世界がデンマーク人だらけなんだ?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
 
でも、これって実はとても自然なことなんです。
 
僕らが“死後の世界”をどうイメージするかは、その人が生まれ育った文化や、使っている言語、そして共有してきた神話や物語に強く影響されます。
 
たとえば、日本人が見る幽霊は足がなくて白い着物を着ていて、長い黒髪をしている。
 
一方で、アメリカ人が思い浮かべる幽霊は、ゾンビのように肉体が損壊していて、襲ってきたりもする。
 
同じ「幽霊」という言葉でも、文化によってそのビジュアルすら全然違う。
 
つまり、人が“異界”に足を踏み入れたときに見る景色というのは、その人の文化圏で形作られた「死者観」や「恐怖のテンプレート」が投影されたものなんです。
 
スカーレットはデンマークで育ち、デンマーク語で思考し、デンマークの価値観の中で人生を過ごしてきた人物です。
 
だから彼女が迷い込んだ死者の世界が、デンマーク人だらけだったとしても、それはむしろ自然なんです。
 
彼女の“文化的な死後世界”がそのまま具現化しただけなんですね。
 
 

「文化によって死後世界の見え方が変わる」のは、ファンタジーが“深く”感じられる理由のひとつ

 
僕はこの「文化によって死後世界の見え方が変わる」という設定は、すごく説得力があると思っていますし、ファンタジーが“深く”感じられる理由のひとつだと思っています。
 
アナザーワールドや死者の国っていうのは、客観的に存在している場所ではなくて、むしろ“主観の世界”、あるいは“心が映し出す世界”なんですよね。
 
なので、『果てしなきスカーレット』の死者の世界がデンマーク人だらけなのは、僕にとっては「なるほど、そう来たか」という納得の演出でした。
 
 

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