事業は「よくできた事業計画」で大きくなるわけじゃない

2025年11月11日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7260493

事業計画に溺れるな | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7260493

 
 

既存のゲームに参加している以上は天井が決まっている

 
「30代中盤以降の未来計画がほぼほぼ意味がない」という話をさせていただきたいと思います。あくまで個人的な意見です。
 
気がつけば、エンターテイメントの世界に足を踏み込んで25年が経ちました。
 
基本的には毎日がトラブルと判断の連続で、過去を振り返る余裕なんてないし、振り返ったところで上手く思い出せないのですが、ただ漠然とあるのは、「途中から未来予想ができなくなった」ということです。
 
20代前半は、いわゆる事業計画書のようなものを立てて、「数年後にココに行く為には、今、これをやって…」といった感じで目的から逆算して今やることを決めていて、そしてそれが上手く機能していました。
 
僕らのメディアが「テレビ」から「スマホ」に変わることは分かっていて、
小さなスマホ画面に耐えられるコンテンツが求められることも分かっているから、
「ひな壇で前に出る技術」よりも、「一人で画面を持たせる技術」を身につける…みたいな逆算です。
 
こんなものは「感情」や「思い入れ」を全部捨てれば、おのずと出てくる計算式なので、ただただそれをやるだけで抜きん出ることができました。
 
誰よりも早く「ダイレクト課金」に舵を切ったのもそうだし、「無料公開」や「プロセスを共有した共創エンタメ」もそう。
 
これらは「理屈」で駒を進めることができたのですが、ただ、それは「昔からよく知っている既存のゲームのハック術」でしかなくて、既存のゲームに参加している以上は天井が決まっている。
 
これだと面白くないと思って、30代半ばから「よう分からんところ」に張るようにしました。
 
悪い言い方をすると「無計画」「行き当たりばったり」です。
 
そうすると見えてきたのが、「世界を知らない自分ごときの計画の小ささ」です。
 
 

「誰と組むか?」で辿り着ける場所が大きく変わる

 
小学生の段階で将来の夢を決めさせるのって、ある意味「酷」じゃないですか。
 
なぜなら、小学生はまだ職業の選択肢を多くは知らないから。
 
少ない選択肢の中から選ばせることになってしまう。
 
中年以降の未来計画もそれと同じで、今の自分は世界のことをまだ何も知らないくせに、その中での最大値を「夢」としてしまう。
 
僕はよく「年齢ごとの武器がある」という話をします。
 
10代は「友達」
20代は「体力」
30代は「技術」
40代は「人脈」
50代は「健康」
60代は「愛嬌」
 
…みたいな話です。
 
20代、30代は「体力」と「技術」なので、つまるところ自己完結なのですが、40代は「人脈」で、これは「誰と組むか?」で辿り着ける場所が大きく変わる。
 
たとえば、極端な話、まもなく40代に突入するあなたが「シルク・ド・ソレイユ」のオーナーとビジネスパートナーになった時にやってくる未来というのは、20代、30代では絶対に描くことができなかったハズ。
 
これは以前もお話しさせていただきましたが、中年以降は「精密な事業計画を立ててしまうことで、かえって未来の可能性を潰してしまう」ということがある。
 
僕は45歳になった今、ブロードウェイでミュージカルを作っていますが、ミュージカルに出会ったのは40歳の時で、その前までは、ミュージカルには全く興味がなかった。
 
 

「何かよく分からないところ」に身を置くことで… 

 
昨日まで僕はドバイ・アブダビにいましたが、ドバイ・アブダビの話を振られたのは10月末(えんとつ町の踊るハロウィンナイト前)で、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』終わりで、すぐにドバイに飛びました。
 
何か具体的なことが決まったからドバイに飛んだわけではなく、このスピード感で「何かよく分からないところ」に身を置いていないと、「何か具体的なこと」は確実に始まらないからです。
 
結果、今回のドバイでは大きな出会いがあり、一旦日本で体制を整えた後、今月末にでも、今度はCHIMNEY TOWNのスタッフにドバイに飛んでもらう予定です。
 
ちなみに、CHIMNEY TOWNのスタッフにドバイに飛んでもらっている裏で、僕は僕で全く別の案件で日本の離島に飛びます。
 
これも今の時点で何か具体的に話がまとまっているわけではないのですが、今の僕ごときが描く未来計画よりも、ここでの「出会い」に賭けた方が大きく化けそうな気がするので、とりあえず離島に飛びます。
 
 
僕はよく若手の起業家につかまって、事業説明を受けて、エンジェル投資をしているのですが、「事業計画」のプレゼンでどこを見ているかというと、「思い通りに進まない可能性の方が高い事業計画」をどれだけクリアに、どれだけ理路整然と説明できているか?というところ(つまり「人」)を見ています。
 
つまり「事業計画」自体は、その程度のもんだと思っています。
 
これは人生も同じだと思っていて、中年に差し掛かってからは、あまり「計画している自分」あるいは「自分ごときの計画」に溺れないように気をつけた方がいいかもしれません。
 
大きいことをしたいのなら。
 
 

====================
CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!  
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
いつも応援ありがとうございます!
「西野亮廣エンタメ研究所」ではオンラインサロンの会費を活動資金として、さまざまなプロジェクトに挑戦しています!
 
▼メンバーになって西野の挑戦をもっと応援したいという方はコチラ
「西野亮廣エンタメ研究所」
https://salon.jp/nishino

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
 
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko

シェアする